うろキョロ散歩

楽しくお散歩をするのが唯一の趣味。
お散歩の徒然に観たこと感じたことなどなどを書き込んでいこうかな、

災害とは他人に起きること

2008年12月01日 | ボランティア 
避難所運営訓練をしていて分かってきたことが在ります。
災害や事故、事件などは自分自身や自分の家族には縁がない事、だから災害や事故への備えなど必要ない、と考えている日本人がいかに多いか考えさせられます。
ですから大災害に巻き込まれ心構えの出来ていない人々はパニックとなり右往左往するだけになってしまうのでしょう。


さて大規模災害発生初期に被災地に駆けつけたボランティアにできることは何だろうか。
災害発生初期には被災地に集まるボランティアの存在も、ボランティアに何ができるのかも住民は知らないしボランティア自身も何をしたらいいのか分からないことが多いと思います。
災害発生直後に駆けつけてくれた一般的なボランティアができる事は、応急救護や倒壊建物からの救出など専門知識がなければ出来ないことが多く、緊急性を要するボランティア・ニーズなど少ないと考えられます。

そこで一般ボランティアが緊急にできることとしては、被災者に相談窓口を知らせる事ではないでしょうか。
被災住民の中で緊急に情報を必要としているのは、高齢者や体が不自由な人を抱える家族とか乳幼児を抱えた母親がどこに行けば対応してもらえるかという情報を伝える事でしょう。
そして看護を必要とする人やその家族を受け入れてくれる施設や相談窓口がどこに行けばあるのかを教える事ではないでしょうか。
1、避難所や役所に行けば相談にのってくれる人がいる事を知らせる。
2、避難所や役所に行けば相談窓口が書かれたチラシが置いてあることを教えてあげる。
3、どこまで行けば、水道や電気が復旧しているか伝え安心させる。
4、どこの商店や食堂が営業しているかを伝える。
5、どこそこのコンビニに行けば仮設トイレがあり、自家発電機を持ちこんで営業を再開している事を伝える。

このようなことは被災地域の住民では精神的余裕がないから出来ないことです。
そのためには災害発生初期段階で駆けつけたボランティアはその地域の避難所や行政窓口がどこにあるかを学習する必要があると思います。

すわ鎌倉とおっとり刀で駆けつけてくれた善意の一般ボランティアはその現場で何ができるか良く考えて見たいものです。