「鬼平」はいいぞ！

というわけで、1月開始アニメについてなんですが…。

今のとこ、切ったのが「AKIBA’S TRIP」「エルドライブ」「マージナル４」。

 

「AKIBA’S TRIP」は、見始めると必ず寝てしまうんだよね。「いかんいかん」とまた再生すると、やっぱり寝てしまう。これを数度繰り返したため「体質に合わんらしい」と結論付け、リタイア。

 

「エルドライブ」は期待作だったんだけどね～。

いかん、本気で子供向けだった。放送時間間違えてるって。

日曜の朝でしょ、これ。作画も軽いし。

その上、主人公に取り付くクリーチャーのデザインが、なんか無理。

 

「マージナル４」

男子アイドルものも、ちょっと見飽きてきたな～～。

よっぽどキャラクターや作画が良くないと、おばちゃん食いつけなくなっちゃった～。

しかもこれ、４人のキャラクターの見分けが恐ろしいほどつかん！

髪の色だけでしか見分けられないって、あかんでしょ。

 

さて、面白い方の話をしましょう。

 

「鬼平」、思ったよりいいんだな。これが。

作画にばらつきがあったり、着物がちゃんと描けてなかったりというのはあるにしても、脚本がしっかりしていて作品の雰囲気はよく伝わってきてるんじゃないかな。

 

実を言うと、池波作品かなり読んでるんだけど、「鬼平」だけは未読だったりするんですわ。

で、アニメ化記念としてアニメカバーの原作文庫が書店に並んだので、この機会にと思って最近ぼちぼち読み始めました。

それで改めて思ったこと。

 

吉右衛門ドラマは、神だった。

 

そうなんです。原作読んでみたら、これが意外なほどさっぱりしてる。

例えばアニメ第1話「血頭の丹兵衞」。

粂八を密偵に誘うラストは、何度も泣きながら見たくらい感動したシーンだったんだけどアニメではえらくあっさりしてて。あれ？と。

ところが、原作はその通りだったんだよね。

あー。あの感動的なシーンはドラマの演出だったのだと、今になって気がついた次第です。

 

第４話「血闘」も然り。

ドラマで忘れられないセリフがあって。

悪党に捕まったおまさの救出に、単身彼らのねぐらへ突入する平蔵。

「なんだてめえは！あの女の情人（いろ）か？」

刀をかざす悪党から投げられた、下衆な言葉に不敵に笑い、平蔵はこう返す。

「お前らのような下郎に、あの女の情人（いろ）が斬れるか？」

 

その言葉を、隣の部屋で裸に剥かれ凌辱されたおまさが聞いて目を見張るんだよね～。

もちろん、平蔵とおまさはそんな関係であるはずもなく、でも密かに平蔵に想いを寄せるおまさにしてみればその言葉がどれだけ響いたことか…！

く～～～～～っ！

 

アニメでもこのセリフが聞けるもんだと思ってワクワクしてたんだけど、やっぱりなくて。

原作読んだら、こっちにもなかったんだよね～。

いや、いかにも池波さんの書きそうなセリフなんだけどね～～。

改めて、ドラマの演出の素晴らしさを実感しております。

 

だから。アニメは逆に、原作に忠実ってことなんだよね。

 

賢雄さんの芝居もいい感じだ～～。

最初こそ、ちょっと探ってたかな？と思たけど、回を追うごとに良くなってきたよーー。

洒脱さと包容力のバランス、これね！

第６話「盗法秘伝」なんか、最高だった。

ゲストキャラの気のいい老盗賊に、高木渉さん。

もう、二人の息がピッタリ！

軽妙で味のある掛け合いは、さすがと言うしかない。

 

そうそう、毎回ゲスト声優さんが豪華なんだよねーー！

田中秀幸さんでしょ、石塚運昇さんでしょ、林原めぐみさんでしょ、土師孝也さんでしょ…。

モブに松風雅也さんとか使っちゃうし。

いやー、悪いけどね、最近のピーヒャラした声じゃないのよ。

たまらんですよ、ほんと。

 

今後も期待…つってもあと少ししかないけど。

２期とか…ないかな～…。いい作品なんだけどな…。