雨に煙る、メランコリー

今日（といってももう昨日）、都内に行く用事があったのでその帰り、上野の森美術館で開催中の「井上雄彦　最後のマンガ展」★に行こうと、上野駅で電車を降りました。

が！！…「当日券の販売は終了いたしました」…ぐはあぁぁっっ。
しまった…甘く見てたよ…凄いなぁ、井上雄彦…。
前売り券買って、出直します…。

しっかし、せっかく下車した上野。
このまんま帰るのもなんだか業腹なので、勢いで国立西洋美術館へ。
やってたのは「コロー　光と追憶の変奏曲」★ コローね…。
うん、なんだかおぼろげに印象はあるぞ～。
これこれ、この絵。★
確か美術の教科書尾に乗ってたっけ…。
で、感想。うーーん、よかったけど…刺さってこないな～～。
確かにいくつか、おおっと思う絵はあったです。
でも～、どれも綺麗にまとまっていて、その世界はどれも、まさに彼の特徴である「煙るような」もやの彼方に浮かんでいるような…。
今日観たかったのは、そういうのじゃなかったもんで。
もっと手に汗握るような、じりじりと気持ちが焼けてくるような、そんな絵が観たかったんんですよー、私は。
全く持って、対極にあるような作品を観ちゃったようなもんですわなー。
あ、でも、借りたイヤホンガイドは良かったです。
ナレーションが私の大好きな、中村吉右衛門さんだったの～～～。
暖かく響く渋い語り口は、この画家の叙情的な世界にまさにぴったりでした。

美術館を出たら、そぼ降る小雨の中、白いクチナシの花が甘く妖しい香りをはなっておりました…。
ううーん、こういうのも巡り合わせ。
悪くは無いかな～～。

雨が降る日は、DVD。

やっとこさ解禁らしいです、ダビング10。
ま、別に10回もコピーできなくていいんですけどね。
ただ，一回だけっていうのは、いかにも心許ない。
ダビング3ぐらいでいいから、とっとと開始してくれんかなー、と思っておりましたよ。
だってたった一回のムーブが失敗したら、HDDのデータも共におじゃんってことも、最悪あるとか。
それだけは勘弁！ですから。
私は幸いなことに、まだ一回もそういう憂き目には遭っておりませんけども。
昨年末に、初めて地デジ対応のDVDレコーダーを購入いたしまして、いまのところ順調にお仕事をしてくれてます。
買ったのはSONYの「スゴ録」最終機。
うーん、迷いましたが次世代機は今回は見送りました。
「Wチューナー」や「番組名録画」「おまかせチャプター」など、使い勝手の良い機能がたくさんあって、私のオタクライフの心強い味方です。
この機種なら、多分ダビング10にも、ダウンロードで対応してくれるはず。
来月の解禁を楽しみにまちましょう。

さて、地デジといえば。
上記のＤＶＤ機で、フジテレビだけが録画できないんですよね～～。
もうブロックノイズだらけで、見られたもんじゃない。
調べてみると、うちのフジの受信が妙に弱いそうな。
でも、階下のTVは綺麗に映ってる。
で、SONYに問い合わせたら、TVっていうのはチューナー命で、その中身はほとんどがチューナーで占められているんですって。
それに比べてレコーダーは、いろんな機能があのコンパクトなボディに詰め込まれてるわけで、どうしたってチューナーの機能が落ちるらしいんですな～。
ふーむ、こりゃまいった。
アナログ放送があるうちは、フジだけはそっちで録画しといて、あとは次機チューナーの性能が上がってくれるか、フジの電波が良くなってくれるか…。

頑張れ、スカイツリー！

またまた興奮！

うおお！
来期・７月開始のアニメにとてつもないお楽しみがぁぁ！！

「ウルトラヴァイオレット　コード044」★
久々の、出崎・杉野コンビ復活！
しかもメインキャラクターに賢雄さんがっっ！
ぶぎゃー、こりゃ大事っすよー！
しかもキャラクター見ると、科学者風のちょっといい男。
044の敵か味方か…感じは協力者っぽいかなあ。
お得意の「戦うヒロインを暖かく見守り、助ける」系キャラ？
うわー、だったら嬉しいんだけど。
賢雄さんのそういう声、ほんとに大好きなので！

しかも出崎さんの監督、杉野さんの作画でしょー、燃えるわ～～。

祝・大河決定！

平成22年のNHK大河ドラマに、「龍馬伝」が決定だそうで！

おおーーーっっ、これは久々に心沸き立つ話題であります！
ま、キャスティングにもよるけど…。

とにもかくにも、めでたい！ってことで一番最近描いた龍馬をアップ…といっても、もう去年の絵ですけどね。
東京龍馬会の、会報の表紙用に描かせてもらいました。
この会、入会歴ばっか古くて、ほとんど会合も行ったことないです…。
時々絵だけ描いてる、幽霊会員に近い存在で。

ま、それはともかく、ドラマの情報がこれから楽しみです！

天使か悪魔か

友人に誘われて、行ってきました。
「早乙女太一　蒼伝説を舞う」…うひゃーーー、なんで！？

いやね、なかなか自分一人じゃ行かない分野なんで、せっかくの機会だから観てみよう、と。

舞台は二部構成で、一部は、いかにもな股旅母子もの。
実に脳に優しいストーリー。
そこで思ったんですが、彼はセリフ回しも上手いのですね～。
聞きやすい声で、うーん、どこか緑川光さんっぽいかな～。
近いうちに、彼も何かで吹き替えとかしそう…。

さて、真骨頂は第二部の舞踊ショーです！
しっかしま～～、わかっちゃいましたが改めて、綺麗だぁぁぁ！
席が少々舞台から遠かったので、彼の流し目をじっくり観ることができずそこは残念でしたが、それでもあの美しい姿と圧倒的な迫力はびしびし感じられましたよ。
あれ、最前列とかで観てたファンの方々、もう流し目に憤死状態じゃないですかね～。
遠目からでも、彼が客席に向けてぐぐぐっっと視線を飛ばす様は、ハッキリと見て取れましたもん。
そして思ったこと。
なんて柔らかな膝関節！　なんてしなやかな背筋！
まあ、くるくる回る回る、しずしず低い腰で踊る踊る。
いくら幼い頃から鍛えられたとはいえ、着物であれだけスピーディにしかも美しく動くというのは、なるほど天才と言われる所以かと。。
ああ、あの膝は、どんなに屈伸したってポキとも鳴ったりなんかしないんだろうな～～。
そして特筆すべきは、使われたＢＧＭの多様さ！
曲目リスト知りたいわ～～。
ビートの聞いたロック、シャンソン、オペラ調のもの…どこかで耳にしたことのあるような、でもよくわからん…。
ちょっとミスマッチ過ぎて、笑えてくるようなとこもあるんだけど、その違和感すらも圧倒的な存在感でねじ伏せちゃう早乙女太一…ううむ、恐るべき16歳なりぃ！

最後、なんと会場出口で「お見送り」してくれるんですね。
それが大衆演劇独特の習慣らしいです。
舞台の幕が半分下りたあたりから、やたら周りのお姉さま方がバタバタ立ち上がり席を立ち始めたのはそのせいだったのね。
「え？カーテンコールしないの？」なんて私なんかオロオロしちゃましたが。

人並みに押されながら客席を後にすると、なるほどホールに早乙女太一くんが立っていましたよ。
あー、背が高くて良かったと思える数少ないシーンでした、あれは。
ライトに照らされ、白塗りに白い着物の彼は、そりゃーもうそのまんま白鶴の化身みたいな佇まい…。
今度はかなり近くまで接近できましたが、まあ近くで見ても女性にしか見えない、それもとびきりの美女にしか。
うーん、自分が女でいるのが、ちょっとこっぱずかしくなっちゃうよ～。

いやー、楽しかったです。