去る3月15日、ついに公開となった「世界一初恋~横澤隆史の場合~」の初日舞台挨拶上映に出かけてきました。
お昼の池袋、映画館の前には大行列ができていて係の人が「世界一初恋は最終回まで、完売でーす」だって。
おおー、よかった~。大盛況にファンとしてはほっと一安心。
いや~~、BL小説のアニメ化全国ロードショーなんて、いったいどうなるものかとドキドキしちゃいましたが…割とフツーにハートウォーミングなラブストーリーでありました。
大丈夫、キスまでです。しかもライト。
うん、どんとこいです。
男が(男に)恋をする、男が(男に)失恋する…カッコの中が、デフォルトな世界。誰一人自分の性癖に葛藤してない世界。
そこだけ踏まえておけばいたって当たり前な、むしろありがちな恋の始まりの物語でしたよ。ほほほ。
主役の賢雄さんが、いい声で全編しゃべりまくりです…か~~~、幸せ!!!
大丈夫!まだまだ20代もいけますって!
ため息の混じりのモノローグに、終始やられっぱなし…。
お相手の桐嶋さん、最初キャスト聞いたときは不安になったけど…いやいやどうして。
全く、アムロ色なかったです。
ちゃんとオトナの声色でしたわ。それもとても自然な。
そっか~、今までああいう役が来なかっただけなんだわ、と妙に納得。
眉間に縦皺立てて煩悶する横澤さんを、手のひらで転がすようにその心をほぐしていく…という格好いい役所を、余裕で演じてましたね~。さすが。
同時上映の短編オムニバスも、4つのカップルのそれぞれのバレンタインが可愛らしく描かれており、会場のあちこちから小さな悲鳴や大きな笑いが上がって、とても楽しい仕上がりとなっておりました。
ただ…作画が…あの~、なんであんなに張りぼてっぽい体なんだろうなー。
あれだけは頂けないわ、ほんと。
なんつーか、ジャンボマックス的な?そのスーツの下、段ボールかなんか着てます?的な。
だって裸のシーン、そんなおかしくなかったのに。
スーツ着たとたんぶわっと膨らむあの感じがねー、ほぼ顔のアップとバストショットだけの作品であれはないわ~。
それと、顔と手の大きさのバランスが悪い。
手の大きい男の人は大好きですよ~。手ってとても色っぽい体のツールだしね。
でも!いくらなんでもデカ過ぎ。
指も棒みたいで、表情がない。
タバコを吸うシーンが効果的に使われてるんだけど、だったらもう少し、指の表情にまで気を遣って欲しかった…!
私の中には、「ガッチャマン」という、めちゃめちゃセクシーでしなやかな体や指の線のアニメが焼き付いてるもんでね…まあ比べるのは酷ってもんだけど。
なんだかんだ言ってますが、BDは買います!それはもう宣言!
賢雄さんがあれだけいい声でいっぱいしゃべってくれてる、もうそれだけで私には十分なので!
上映後の舞台挨拶、最前列のかぶりつきで賢雄さんの姿を拝めました。
ああ、お久しぶりだわ~~。
主役としての舞台挨拶ということで、とても嬉しそう…。
桐嶋役の蒼月さんは、あくまで古谷さん似の新人の体で。
「初めてのBLでドキドキしました」「BLっていうとなんかアヘアヘ言ってるイメージがあったんですが」
いや、だから、ぶっちゃけ過ぎ。
そこで賢雄さんも「でも、これほとんどアヘアヘなかったでしょ?」とか突っ込まなくても。
「あの…ネクタイをこうグッと引き寄せられてね、“あっ”くらい?」
と言いつつ、その“あっ”を息を抜きながらちょっと色っぽくやってくれたりとか…きゃあ~~~。
いやあ、短い時間でしたが、久々のナマ賢雄さんを見ることができて、大満足でした。
帰り、アニメイト池袋本店へ。壁にセカコイの大広告が。
店内のエレベーターのアナウンスも、賢雄さんの声で案内が流れていて。
そうよね!
やっぱ主役っていいよね~~。