ひねもすのしのし。

オタクおばさんの太平楽な日々

それは、流れ寄せられる椰子のように…

2011-10-29 01:05:01 | 

やっと10月開始のアニメを、一通り観ました。

当然、感想を…と行きたいところなんですが。

ところが、そういう気分じゃないんだな~~~。
今、私の頭の中は、季節外れの「パームシリーズ」ブームが沸き立っちゃっているから!
ふと、久々に書棚から引っ張り出し読み始めたら、もう夢中!

いや、昔から大好きでしたよ。
でも、大人になって読み返すとこれまた、いろいろとね~~。
深いわーー。

「パームシリーズ」。
獣木野生(伸たまき・改め)著の、知る人ぞ知る大長編漫画であります。
第1巻の発売は1984年!
今年、34巻が発売された大河ドラマ的作品で、忘れた頃に新刊が出るので非常に慌てたりします。
この作品を、人に説明するのは非常に難しい。
サスペンス?オカルト?社会派?そのどれもあてはまり、でもそのどれにも収まらない。
その全部の魅力を備えつつ、登場人物達の会話は常に機知とウィットに富み、ドライな作風を保つくせに、クライマックスには息が詰まるほど叙情的で詩的な描写で読む者を圧倒してしまうのだ。

うーん。あえて端的にこの作品のテーマを表わすなら、主人公の一人カーター・オーガスの義父レイフが、死の間際カーターに語った言葉を借りるのが一番かもしれない。
「カーター。人生は、しっちゃかめっちゃかな壁掛け(タペストリー)みたいだな…
神様はとてもまともな織物師じゃない…
けれどそのタペストリーはとても美しい…
蜘蛛の巣が美しい図形を描くのと、同じ理由で…そうは思わんか?カーター…」

まさに、複雑な紋様のタペストリーのように、魅力的なキャラクターがサスペンスフルで摩訶不思議で、ちょっと笑えて、でも胸の熱くなる物語を織り成していく…それが「パーム」なんですよね~~。

そ!魅力的なキャラクター!
おお、やっとその話ができるぞ・
日系アメリカ人、長い黒髪と悩めるキャラが売りの、元医者で今は探偵のカーターもいいけど、やっぱジェームス・ブライアン!
彼が最強~~!!
ドイツ系アメリカ人。白っぽいブロンドと灰色の瞳。6フィート超の長身。常人なら2,30回は死んでるようなハードすぎる過去を持つ天才でカーターの助手。

彼にはアンディという、アラブ系アメリカ人で褐色の肌に青い瞳のキラキラ天然美少年な魂の片割れがいて、24時間以上離れていると体に変調をきたしてしまうという、難儀な体質もあったりして。
なんかこう書くと安いBLみたいだけど、そうじゃない。
その証拠に、ジェームスは後にカーターの妹とちゃんと結婚することになる。
だから、そんな軽い言葉じゃ語れない、ほんとに「魂の番」ともいうべき関係なんだなー。

ただ、確かに二人はそういうこともあって、他人の目も気にせず結構ベタベタくっついてる。
いい男二人の密着がいっぱい見られて、いやーこれも確かに「パーム」の楽しみ方の一つであるには違いないかな。

このジェームス、大事な人間を守ること意外に、一切のこだわりというものがない。
何物にも執着しない。
とてつもなく器がでかく、全てを許容してしまう。
自分を付け狙う殺人鬼をも、戦い倒した後にその魂を結局彼は受け入れてしまう。
その懐の深さは、まさに底なし。ブラックホール級だ。

彼の魅力はねー、ぜひ読んでその目で確かめていただきたい!
ある意味、こんな罪な男もいないぜ!って思うね。

この物語やキャラクターの骨子は、作者が14歳の頃から出来上がっていたというから、驚かされる。
作中の時系列はけっこう頻繁に飛ぶけれど、伏線やキャラクターに一切の破綻やブレが見えないのも、それだけ長い時間をかけて練られた結果なんだろうなー。

悲しいことに、ジェームスの死も決定している。結婚後まもなく、自分の娘の顔も見ないまま28歳で死亡するらしい。
物語の本線は、カーターの妹ジョイと婚約した23歳時点で止まっていて、今展開中の「蜘蛛の紋様」では、カーターと出会う前の壮絶な少年時代が語られているところだ。

作者は自身のホームページで、物語の後書きを公開している。
ジェームスの死に直面するのは辛いけど、「グイン」みたいに途中で終わられるのはもっとイヤだよ。

限られた物語であるからこそ、その終末へ向かう1ページ毎が愛おしい。
稀有なキャラクターであるジェームスを、その最期をしっかり見届けたいと思っている。

それにしても…なんで、この作品がもっと世間に評価されなのか、不思議でならんぞ!!
初期のシリーズは、もう文庫版しか発行されてないらしいとかっ。ありえんっ。

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完全沈黙

2011-10-21 21:59:18 | 日々雑感

昨日の続き。

今日の朝、復元は6%。残り時間…238時間…!
ぬお~~~~、こりゃ参った~~と心を残しつつ、バイトへ。

午後4時、帰宅してiMacちゃんの元へ直行。
画面には、「インストールに失敗しました」の文字…。
うおおおおお。
また急ぎ、アップルへご相談。

何とか再起動には漕ぎ着けたものの、出たのはいつものリンゴではなく、クエスチョンマークのついたファイル。
これが出ると、もうHDDを全く認識してない状態だそうで。
完全に逝ってしまわれたようです…合掌。

でもね、私にはソフマップワランティという手段があるのだよ!
保険期間満了まで、まだ間があったはず!
さっそく電話。
明後日引取りにきてくれるそうな。
まあ、不幸中の幸いでした。
あと3ヵ月後だったら、完全に実費でしたわ。

そう考えると、親孝行な子じゃないですか~~。
きっと昨日の復元も、息も絶え絶えに必死にやろうとしてくれてたんだよね。
でも力尽きちゃったんだね…く~~~っっ。
泣けるぜっ。

一ヶ月のお別れだけど、しっかりオーバーホールされたキミの帰還を母さんは待っているよ!
大丈夫。
私は誰?ここはどこ?ってなっても、Time Machineがキミの記憶を補完してくれるからね~~。
こうなってみると、OSを雪豹にしといてよかった~~~。

とりあえず、親所有の古いWindowsのノパソでこのブログやメールのチェックはできるし。

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困った!

2011-10-20 22:28:31 | 日々雑感

うーーーん、アニメの鑑賞が思うように進みませんね~~~。

そんな言い訳をつらつら書いてみようと思っていたら、数日前からうちのiMacちゃんの様子がおかしくなってきちゃって!
やたら虹色ボール(Windowsでいう砂時計)がクルクルと…。
いろんな手段を講じてみたんだけど思わしくなくて、アップルに電話して相談。

最終手段はハードディスクの交換だけど、雪豹ちゃんの機能の一つ、Time Machineでおかしくなる前の状態の復元も一つの手だと薦められた。

よっしゃ、いっちょやってみよ!と始めたら…!!!
なんと、ファイル復元残り時間218時間の文字がーーーー!
ウソだろーーー。
218時間っていったら、軽く1週間超えだっつーーのっ!

だけどもう、いったんHDD内の内容消去しちゃったしなーーー。
どうすりゃいいの?

あー、また明日電話だー。

 

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9月アニメの感想

2011-10-09 11:43:01 | アニメ

10月に入って早くも一週間以上経つっていうのに、実は未だに新作アニメを一本も観てないっていう恐ろしい事実が…
何やってんでしょうね~~、全く!

まず、9月終了アニメの整理をしてました。
ブルーレイに焼くの、消すの。

そして、まさかのBSアニマックスに加入。
これ以上何しようってんだ、自分…という気がしなくもないんだけど。
「ブラックジャック」一挙放送に目がくらんでしまいました~~。
今までどれだけ観たかしれないくせに、また繰り返し観ております…。
抗えない、出崎信者の性…。
やっぱり、好きでたまらないです。
あと「スクライド」ね。
評判は聞いてたけど、ずっと見逃してきたのでここで思い切って観てみようかと。

さて、本題。
やっぱ楽しかった「セイクリッド・セブン」
来年、ナイトエディションが放送決定だそうで。
最終回、完全に主役のアルマを喰ってしまった彼の活躍に期待。
うう~~、それにしてもフェイは男の子なのか女の子なのか?
できたら、後者希望かな−。
とんでもない美少女になったフェイとナイトのツーショットが観たいわ~。
ま、男の子だってんならそれはそれで…むふふ。

「異国迷路のクロワーゼ」
まー予想はされたことだけど、それにしても何も起こらず!
事件らしい事件も激しい感情すらないという…。
ま、クロードのちょっとヘタレの入ったイケメンっぷりが、かなりお気に入りであったのは確かなんだけど。

昔観てた「ARIA The ORIGINATION」を思い出したわ。
あれは私にとって、ちょっといい睡眠導入アニメだったんだ~~。

「神様ドォルズ」
面白かった!けど、何も解決されてないーー!!
音楽は、神。
石川智晶は、それぞれの案山子の起動音も担当したらしい。
これ、ほんと雰囲気があって、全部良かったんだよなーー!凄い凄い。
続編も当然あるんでしょうね?
日々乃の無駄な巨乳と、勾司朗の活躍がもっと観たいぞー、個人的には。

「うたのプリンスさまっ マジLove1000%」
確か前回、酷評したような気が…うぬぬぬ、申し訳ないっっ!
実はあの後、結構ハマった…認めるさっっ。
ちょっと…ゲームしたくなっちゃったなー。
PSP、年内には買うつもりだし~。

余談ながら「俺の屍を越えていけ」が発売になるんでねー。
PS2時代、ハマったハマった!
これは絶対、プレイしたいゲームなんですっっ!

OP曲を振り付けで踊る6人は、やっぱ光ってるよね−。
何度見ても楽しいわ、あれ。
ただ、最後までヒロインの目は怖かった。そして沢城みゆきは、役者無駄遣い。

「BLOOD-C」。
もーーー、最悪ーーーー。
何あれ?引っ張るだけ引っ張って、あの終わり方は無いでしょーー!!
それで劇場版ですか!?
誰が観る気になるの?って感じ。
まさかの時真くん、真性捨て駒キャラだった!!
がーん。

いや、騙されるのは別にいいんだー。気持ちよく騙される分にはね。
しっかし…これは!
なーんか不快感しか残らない終わり方…いったい誰得?

相変わらず、時間に追いまくられております。
この秋はドラマもけっこう、観たいのあるしねー。
そんな話題もいつか、触れたいです。

コメント (2)
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