ひねもすのしのし。

オタクおばさんの太平楽な日々

讃岐うどんでワショーーイ!

2008-09-27 00:18:39 | 日々雑感
なんか間が空いちゃったけど、ともかく合唱の話。

もともと、合唱ってあまり好きじゃなかったです。
トラウマってほどじゃないけど、ちょいとばかし胸に刺さる思い出があって…。

小5で転校して行った先の学校で、クラブを選ぶ時、仲よくなった子が入ってた合唱部にとりあえず入っちゃおうと思い。
みんなが歌ってるのを一しきり見学し後、先生に「じゃ今の一人で歌ってみて」と言われ、私はもう情けないくらいそれが歌えなかったんですよね~。
今まで歌ってた「唱歌」とは全く違う、その音符の運びにとまどったのか何なのか…。
で、先生に「あなたは合唱に向いてない。音楽がやりたいなら楽器に行けば」と断言されちゃって。
けっこう歌には自信があった方だったもんで、まあその時の屈辱ったらなかった。
「もう死んでも合唱なんかやらない。ましてや楽器なんぞ!」
てなもんですよ。
でもね、大人になって思うんですが、あれは歌云々じゃなくて、小学生の間中一貫して通知表に「落ち着きがない」と書かれ続けた、私の態度の方に問題があったのかも…。
何しろじっとしてらんなくて、走らなくていい時に走る、飛ばなくていい所を飛ぶ、登っちゃ行けない所に登る…で挙げ句の果てにいらんケガをするという、ちょっとした困ったちゃんだったもんで。
そういうのを見抜かれちゃってたのかも…ま、昔々の話ですけどね。

ま、ともかく合唱コンクールですよ。
これがね、あらためて聞いてたら、意外に楽しめちゃったんです。
2000人くらい入るホールはほぼ満席。
12校ほど聞いたかな。
透き通るような女声、力強い男声、その両方を持った広がりのある混声…。
どの学校も頑張ってました。
でも、何校も聞いてるとやっぱり違いがあるんだよね。
で、パンフに簡単な感想をメモってみた。
「なかなかいい」「退屈」「ちょっと弱々しい」「いい。深く柔らかい声」「スケールが大きい」「ピンと来ない」などなど。
で、娘の学校のメモは「今までで一番の出来」。そう、とても良かったんですよぉ!
実は、娘の学校の選んだ自由曲に、わたしはずっと懐疑的だったんですよねー。
曲は「絵師よ」
与謝野晶子の情熱的な詩に、曲をつけたもので、なんかもうめちゃめちゃ難解な曲なんです!
「我が絵師よ/我が像を描き給はんとならば/願わくば、ただうつしたまへ/我が瞳のみを、ただ一つ」
と、じわ~~~っと始まり、どんどん各パートがぶつかり合うように高鳴って行ったかと思うと突然「トゥリトゥリ…」とヒグラシの声の大合唱。
耳馴染の無い旋律、意図的な不協和音。
初めて聞く人はまさに「何これ?」な歌なんです。
ま、よく言えば芸術的、悪く言えば「なんか気色悪い」になっちゃうという。

この曲を作った鈴木輝昭という方、合唱業界では有名な人みたいです。
近年ではこの方の曲は「勝てる歌」となってるらしくて。
どうもね、そういうのって私は釈然としないんだけれども。
歌ってそういうもんじゃないだろーと。
でも反面、コンクールである以上、「勝ちに行く」のもまた必要だし…うーん、難しい!
ただ、今回の娘達の演奏は、とても良かったんです。
私はこの歌を聞くのがこれで4回目だったんですが、
こう、ぐぐぐーーーっっと張りつめた緊迫感が持続して、とても迫力があり、それでいて静かなパートではまるで、一人の人が歌っているかのようなまとまりもあり…。
いやー、夏休みもほとんどなく毎日練習した成果が、ここにちゃんと現れてるんだなと、ちょっと感動しましたね。ま、親馬鹿半分ってことでご勘弁。

で、結果1位、頂きました~~。
全国大会出場決定です!全国大会は来月、香川だそうで…うー、さすがに行けないな、これは…。
あ、さっきの私のメモ、ほぼ審査結果と合致してました。
私の耳もちょっとしたもんだわ、なーんてね。

審査結果に、肩を抱きあって喜ぶ学校、ため息交じりに拍手する学校。
なんか、いいな~~~って思っちゃいました!

コメント (4)
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