goo blog サービス終了のお知らせ 

物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

イマドキのシューカツ

2008年03月23日 | Weblog
 採用という仕事がら、就職活動している学生と話す機会が多い。複数の前で会社説明のプレゼンテーションをすることもあれば、一対一の面対もある。有効求人倍率が15年以上前バブル時代と変わらないあるいはそれ以上の超売り手市場にもかかわらず、学生たちは地に足が付いている感じがする。
 弊社を志望してくれる学生ならそこそこ一定レベル以上はあるかと思うが、そのあたりを差し引いても全般的によく考えている。物心ついたころにはバブル経済がはじけ、強い日本経済を全く感じずに学生時代を過ごしたためか、奢り高ぶりを身にまとった俺様的な学生はあまり見かけない。就職や社会に出るということを一時の「点」で考えるのではなく、自身の成長や中長期のキャリアを見据え「線」で考えているような人が多い。
 企業側もバブル期の「飲ます食べさす」の接待まがいの採用活動ではなく、インターンシップや短期学習型のセミナーなど、正攻法の仕掛けを打っている所が多い。学生に聞いても、先輩社員にご馳走になって、なんて話はほとんどない。バブル期のバカな採用活動で入った40歳前後社員(私も含めて)が企業の採用の責任者クラスになってきて、ああいった愚かな戦略は今の時代に通用しないということを感じているのだろう。この売り手市場の状況下で、また就職仲介企業のあおりで?3回生の夏頃から大規模合同セミナーや、インターンシップで企業は学生に対するアプローチを始めるのが実情だが、こういった良質かつ啓発的な活動ならどんどん前向きにやればいい。
 一企業の採用担当者として、採用市場における競合激化は辛いが、個人的にはこの状況は悪くないと思う。買い手市場で学生が企業にペコペコ媚びて就職活動をし、とりあえず入れるとことに入る、そうしてミスマッチが生じる。それよりも売り手市場で、驕りにならない程度に「さあ!どの企業に決めてやろうか。」くらいの期待感を持って、学生側が企業選定をするくらいの方が世の中的には健全だと思うが。
 4月から一次面接が始まる。今年もどんな縁があるか今から楽しみである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする