行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

雨の日の年金研修会

2015-02-07 21:41:55 | 社会保険労務士・行政書士
 一昨日、朝から雨。年金の研修会があって都心へ出掛けた。
 自営業の強みで雨の日はなるべく家で仕事をしているのだが、研修会で、しかも安いけどお金も払っている。雨位で休む程根性なしではない。当たり前。
 ところが、この日は夕方から雪になるという。講師は朝から雪の心配。
「5時頃に雪がピークになるという予報なので、今日は早めに終わりますね。三時には終了する予定です。宜しくお願いします。尚、交通機関等大丈夫だと言う人は私はいますので5時まで残って頂いて、質問等あればお答えします」
 結局、15人のうち4人しか残らなかったが、何時まで経っても雪は降らず、5時過ぎに帰る時も弱い雨が降っていただけだった。
 本当に年金関係の法律は猫の眼のようによく変わる。法改正を追いかけていないと、分からなくなる。こういう研修でもないと、なかなか頭に入らない。一度覚えたことでも忘れてしまう。
 今年は被用者年金一元化とかで、秋に共済年金と厚生年金が一緒になる。それに伴って厚生年金の給付金額の端数の扱いが変わったりする。
 上がるはずだった消費税が上がらなくなった。それに合わせて実施されるはずだった10年々金(10年掛ければ年金が支給される制度。細かい話はべつにして現行は25年掛けていないと年金が出ない)も先延ばしにされるようだ。これを期待して払い込み期間を10年にするために掛け金を払った人もいるだろう。
 また、四月からはすでに貰っている年金にマクロ経済スライド制(こんなの分かる人いるのかなあ?)が導入される。今までのように物価の上昇に合わせて年金もあがったりしない。年金は実質目減りすることになる。
 年金事務所にはまた苦情をいう人が押しかけるかも知れない。が、それはお門違い。事務所の窓口氏に文句を言っても始まらない。だって法律だもの。平職員だろうが所長だろうが決まったことを決まった通りにやるだけ。第一、今はどこの官庁でも(もっとも年金事務所はもう官庁でもないが)窓口に正規の職員など殆ど座っていない。非常勤と言う名の日雇い職員が多い。つまり苦情を聞くような仕事はみんな非常勤にやらせるような組織設計にしている。職安の窓口などもそうだ。ますます、そんな人に文句をいうべきではない。
 年金制度は複雑なほど社会保険労務士には都合がいいという奴がいるが、この国の人の殆どが係る年金制度。だれにでも簡単に理解できるよう、少し簡素に出来ないのかなあ、といつも思う。

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