行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

たまには少し仕事の話

2017-05-21 12:56:37 | 社会保険労務士・行政書士

  先日、社労士関係の団体の研修。一年に一回、その年度の法改正部分の説明会がある。自分一人で法改正を追いかけるのは少々荷だ。研修会だと二時間程だが、一か所に集まって、その時間は集中できるので概ね頭に入る。毎年重宝している。

今年は喫緊で気を付けなくてはならない改正は雇用保険法位。その他にも年金関連など改正は多いが、開業社労士の日常業務にすぐに差し障りがあるものではない。それはまた必要な時に調べ直せばいい。とりあえず今は改正があったことだけ頭に入れておく。私の頭はパソコンにたとえると、容量は昔のフロッピーディスク並み。といっても最近はこのフロッピーディスクを知らない人が多いかも知れないが、兎に角極端に容量が少ないと思って貰えばいい。

ところで、いま盛んに話題になってる「働き方改革」関連の法案の提出はまだ先になるらしい。ただ、今の長時間労働問題対策。少し視点がずれてるような気がしている。

長時間労働の本当の問題は長時間労働それ自体もそうだが、それ以上に企業がその分の賃金を払わないところにある。最近騒がれた例をみても、飲み屋のチェーン、広告屋、運送屋、大企業から中小企業までまだまだ沢山あるが、みんな常に長時間労働と同時にその分の超過勤務手当や休日手当が正しく払われていなかったことが問題になっている。なかには労働組合まであるのに平然と労基法違反がまかり通っている会社もある。

 はなっから金を払うつもりがないのだから、長時間働かせる訳だ。この是正は法律を新しく作らなくても、現行法を厳しく運用すれば出来る。労基署も大変だろうが頑張ってもらわないと折角の法律が無駄になる。まあ、さすがに厚生労働省もしびれを切らしてブラック企業の会社名公開に踏み切った。

 勿論、長時間労働の禁止、罰則の強化等、法改正の必要はある。でもそれだけでは合法的強制労働とサービス残業が増えておしまい。まずは現行法の運用の問題だと思う。

 残業代が正しく払われる、そうすれば、残業時間は減っても賃金は増える、余暇の時間も増える、だから消費も増える。人件費が上がって物価も上がる。デフレは止まる。

どう?良いことばかりだと思うが。

 



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