行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

カップ麺の話

2013-11-25 22:26:34 | 日記・エッセイ・コラム

 二十年近く前の話だが、妻が身体の具合を悪くした時、食卓からインスタント食品が消えた。加工商品は極力避けた。米は玄米にし、なるべく低農薬の自然食品を多くした。

 でも、身体が良くなると、玄米が五分づきになり、七分づきになり、白米に戻った。たまに麦や五穀米が少し入る程度だ。

 カップ麺はなかなか家に帰ってこなかった。今は息子の要望で二つ三つの買い置きはある。私も極偶に食べる。

 今日、久し振りに、猛烈にカップ麺が食べたくなった。約一年振りだ。

 包装フィルムをはがし、蓋を半分めくる。スープの素を取りだして100度にしたポットのお湯を注ぐ。蓋を戻して上から鍋の蓋をのっけて押さえる。

 待つこと五分。(うどんなので少し長い)待っている間に海苔の佃煮を入れた小さめのおにぎりを作る。このあたりはマメだが、炭水化物に炭水化物をあわせるという最悪の選択。

 さて、五分経って、鍋の蓋を取ると、カップ麺に付いていた蓋は半分めくれ上がる。湯気が立ち、ふわっ、と鰹出汁の香りが立ち上る。その香りで鼻腔を一杯にしながら、音を立てて少しスープを吸う。

 あとは我慢できなかった。ゆっくり食べなければと思うのだが、次々箸を入れて、麺を口に運んだ。アッ、と言う間、全部食べるのに五分もかからなかった。

 美味い。たった百円程度のカップ麺がこの上なく美味かった。食べたい物はたまに食べるに限るかもしれない。

 そうだ、ダイエットしていたんだ。間食にカップ麺など食ってる場合ではなかった。後悔先に立たず。おにぎりはラップに包んで皿に乗せておいた。


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