行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

いびき

2013-11-12 12:09:12 | 日記・エッセイ・コラム

持病があって入院した。といっても深刻な話ではない。三泊四日程度で良いものを、休みが入ったりして、少し身体も休めたかったので、五泊六日にしてもらった。入院を伸ばすなど、あまり良いことでもないのだろうが、御蔭様で身体の中の掃除が出来た感じだ。

何度かこの病院には入院している。ドクターも看護師さんも顔見知りが多い。いつも三泊か四泊の短期の入院生活だ。短いせいもあり、快適な入院生活だ。他の病院も入院したことがあるが、ここは食事も不味くない。僅かな金額で三食味の良いものが出てくる。メニューを取っておいて、家で同じものを作ったりする。

ところが、今回の入院は参った。最初の二泊、向かいのベッドの人のいびきがすごかった。兎に角大きいのだ。眠れない。まるでガード下に居るような騒音。時々は静かになるのだが、そこでこちらがウトウトすると、火山でも爆発したような大きないびきでまた起こされる。大声で叫んでいるような騒音。六人部屋だったが、皆さん同じようにいびきが大きくなるたびに、眼が覚めるのか、ごそごそ音がする。その音で、私はまた眠れない。

私も多分いびきはかいている。入院は共同生活。お互いに我慢は分かっている。ただ、今回のいびきは参った。

さて、夜眠れないので、昼間寝ようとするわけだが、昼は昼で、隣のベッドの見舞客に閉口した。兎に角長い。毎日のように来る。一度来ると三時間も四時間も話している。こちらは五月蝿くて眠るどころか本を読むのも頭に入らない。ベッドサイドでの会話は少しは遠慮するのが常識だと思うのだが、一向に改まらなかった。

「ほかの人に迷惑だから、もう帰りなさい」

と言ってから、尚一時間近く話してた時は、

―わかってんなら、いい加減にしろよ

と思ったが、口には出せない。

 御蔭でこちらは入院していながら二日二晩、ひどい睡眠不足になった。

 いびきも、見舞いも私の入院から二日でいなくなってくれた。もう一人、夜中に起き出してイヤホンでTVを見たり、ガサゴソ音を出す人がいて、これにも時々目が覚めたが、この程度はお互い様、我慢しなければ仕方ない。

 そうだ、今度入院する時は、耳栓か大き目のヘッドフォンを持って行こう。

 もっとも入院など二度としたいとは思わないが。

 ところで、昔いびきが原因で殺人事件を起こすという小説を読んだような気がするのだが、誰の何という小説だったか思い出せない。
 まあ、どうでもいいが。


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