ランダムなまず庵

 何事にも一寸手を出すが人並みに出来ず、中途半端なその日暮らし・・何でもありの風来ブログ、暇にまかせて「庵」ってます。

カバン・鞄

2009-01-23 08:22:02 | ジジィの昔話
 新入学の時期がやって来た。
 商戦は酣(たけなわ)で、ランドセル5万円、机10万円が相場かいな~孫たちにも・・年金生活で余裕もないので3万円ポッキリで後は良しなに・・・勘弁ナ~である。

 何も謝ることはないが、ツイ、思い出してしまう。
 昭和21年4月、国民学校一年生、尋常小学校かいな~
 新しい教科書などない状況から一年先輩から借り受けるため母は奔走していた。

「ヘイタイサン ヘイタイサン」を塗り潰したかよく覚えていない。
 習字の手本が手に入らず父が手書きで作ってくれたのを憶えている。
 三学期ころ、粗末な紙に印刷された教科書が来た。

 二年生の通信簿が紙のない時代を物語っている。

 鞄というにはおこがましい手製の布袋で通学した。
「どんごろす」といっていた硬い布で母親が作ったのか、これしかなかったのである。辞書にはないとは思ったが引いてみるとアッタあった。ドンゴロス(dungarees)麻などで織った粗布・麻袋とあったのには驚いた。
 いずれにしても粗末なものであることには間違いない。

 昭和26年、京都・奈良への修学旅行には伯父が朝鮮から引き揚げの時の軍用鞄を借りて行った。

 あれから60年、今は「プラザ(PRADA)のA級」を持って「老人クラブ」に通っている。
 ルイ・ヴィトン、グッチ、シャネル、エルメス、クリスチャン・ディオールもあるでヨ~~~自慢話が飛び交う~グッチみたいな顔をして・・・・・・


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