ランダムなまず庵

 何事にも一寸手を出すが人並みに出来ず、中途半端なその日暮らし・・何でもありの風来ブログ、暇にまかせて「庵」ってます。

家族の伝説

2009-10-26 08:01:28 | ジジィの昔話
 由緒ある家柄ではないがそれ相当に「伝説」のようなものがある。

 私より7歳くらい上の従兄がいる。90歳近くになる伯母がいつも言う。
 「〇○ちゃんはお婆と小学校一年の間一緒に行っていた。」お婆が帰ると泣くか怒ったりしたのか、一年間、教室の後ろにいたという。
 お婆の長女が○○を産んですぐ死んだので15、6歳までお婆が育てたのである。

 叔母○○子は、兄妹同様の幼馴染と結婚した。おそらく昭和19年ころだったのか、すぐに召集令状が来たのか、来てから結婚式を挙げたのか定かではない。
 昭和20年ころか、父親が死に葬式の日に・・同時に夫は連隊から外地に送られることになり、家族は連隊に面会に行った。
 ○○子は、親の葬式を気にして行かなかったのである。夫は面会に来た家族に「〇○子は何処だ!」と叫んだという。夫は戦死した。

 私のことも、他愛のないことであるが、昭和21年ころ親戚の村祭りで普段食べたことのない御馳走を腹一杯に食べ、4、5㌔の夜道の帰路でお腹が痛くなって伯父に背負われて帰ったことなど・・・

 伝説と言えるものではないがこんな「語り草」も、もうすぐ消えていくであろう。


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