MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

「子供をしかる時」その2

2012-06-19 19:46:04 | 英語教室

 当教室では、子ども達が笑顔で元気に通ってくれる授業を心掛けています。しかし、しかる時は叱ります。「楽しく」「元気に」を目指した授業は、特に小学生の場合、子ども達が元気過ぎて、秩序が乱れてしまうのと紙一重です。授業で英語を活発に発話してもらうためには、普段の生活との「モードチェンジ」が必要で、ギリギリのところでバランスをとって授業を進めています。

 しかし、残念ながら、いつも秩序正しく授業を進めることが出来るとは限りません。中には“元気過ぎる”又は“集中力に欠ける”子供はいます。授業の進行の妨げになり、他の生徒に迷惑を掛けてしまうことがあります。こんな時は叱ります。

 先日、あるクラスで、こんなことを話しました。「元気に授業を受けるのにも、ルールがあるんだよ。野球やサッカーでも、大人しくやることは出来ないよね。元気でなければならないんだけど、ルールを守らなければならないでしょ?」このクラスは、男の子の方が多いクラスで、元気過ぎる状態になってしまうことがあるのです。

 以下は、私が「しかる」ということで心掛けていることです。

守るべきルールを決めておく。・・・そして、いつも子供の小さな変化に気を付けていれば、その子に視線を向けたりするなど、わずかに“指摘”するだけで効果があることも多く、叱らずに済みます。

問題のあるそのタイミングで叱る。・・・授業の妨げになる場合は、そのタイミングで叱ります。タイミングを逃すと、具体的にどの点が叱られているのか理由が分からないことがある上、他の生徒に迷惑がかかります。(但し、他の生徒に迷惑をかけない場合は、敢えて少し待った方が良い場合もあります。)

毅然とした態度で叱る。・・・ぶれない態度で、妙に媚びないようにする。

感情的にならない。・・・八つ当たり的に怒るのは、良くないです。

くどくならないようにする。・・・叱った後はさっぱりとまた笑顔で授業を進める。

ほめる。・・・叱られるばかりでは、子供は嫌になりますので、よく出来た時には、ほめることを忘れてはいけません。

 なお、これらとは別にとても大切なことがあります。つまり、講師の指導技術を高めることです。講師の力量に問題がある場合、本来は叱る必要もない子ども達を叱らなければならなくなってしまいます。

 ただ、やるべき方法をとっても、変化が現れなかった例もあります。そうした時は、残念ながら保護者様とご相談をして、教室を辞めて頂いた例もあります。こうした例は少ないですが、そうならないように努めたいと思います。

 子供がつい元気過ぎてしまうというのは分かります。悪意があるのではありません。みんな良い子です。ただ、そのまま見過ごしてしまっていてはいけません。私もかつては子供でした・・・。

 私は、厳しさと楽しさのメリハリを心掛けています。必要のある時には叱ります。それは、子供たちのためを思ってのことす。しかし、(自分で言うのはおかしいかもしれませんが)普段から“愛情”をもって接していれば、子ども達もきっと分かってくれると思います。こうして叱られていた子供も、中学生や高校生になって、別人のように落ち着いてくる例はよくあります。小学生の時は分かりません。

 叱るのは、「今だけ楽しい」というためではなく、「明日の笑顔」のためだと思います。

<追伸>
関連事項はこちらをクリック
「子供をしかる時」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20110617

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