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飛べ!「Sun Field 2011」 いよいよ挑戦の舞台へ 日本工業大学

2011年07月26日 21時39分59秒 | 宮代ニュース

日本工業大学の有志で結成する「Team飛行時間」が、7月30、31日の両日、琵琶湖東岸・滋賀県彦根市の松原水泳場で開催される読売テレビ主催の「第34回 鳥人間コンテスト」の「人力プロペラ機ディスタンス部門」に挑戦する。

一世紀前、徳川好敏大尉と共に日本で初めて動力機飛行に成功した日野熊蔵氏。だが、それらはいずれも外国技術によるもの。日野熊蔵氏は、私財をなげうって4機の独自設計・製作の飛行実験に挑む。その第2回の挑戦に協力した先輩たち((東京工科学校=1907年創立、日本工業大学の前身)だが、飛ぶことはできなかった。その果たせなかった夢を「今、自分たちの手で」と誓う25名のチャレンジャーたち。

「空を自作機で飛びたい」との一世紀前の熱い思いを今に受け継ぐ、その機体の名前は「Sun(日) Field(野)2011」。

両翼の長さ30m。これで大空に挑む。

「頭で考えるだけでは飛べない。ものづくり力においては、どんな大学にも負けないと自負している。その力を発揮すれば・・・」と初出場ながら、秘かに狙う。

日本工業大学の工業技術博物館には、日野式2号機のレプリカが展示されている。
100年ほど前に日野熊蔵が設計開発し、日本工業大学の前身である東京工科学校の実習室で組み立てが行なわれ、当時の学生が組み立て、搬送、飛行試験に参画したと伝えられる。しかし、この飛行試験は天候不良とエンジントラブルで成功しなかった。

この大空への思いとチャレンジを伝えようと、日本工業大学工業技術博物館では、当時の写真などを基にレプリカを製作2007年6月に完成し、展示が行なわれている。

こうした、思いは現在の学生にも受け継がれ、日本工業大学の特徴的な工房教育の一つである「物理体感工房」で、陸、海、空への挑戦活動がスタート。同工房の有志によって「鳥人間」へのチャレンジが動き出した。現在ではその輪が広がり、25名ほどが製作に携わっているほか、卒業生や教職員なども積極的に参画。大学でも全面的な支援を行なっている。

一世紀を経て受け継がれた「自作機で空を飛びたい」との夢は成功するのか。飛べ!!「Sun Field 2011」!

なお、放送は2011年8月19日夜7時~(読売テレビ・日本テレビ系列 全国ネット)行なわれる。詳細は読売テレビ「鳥人間2011」公式HP(こちら)をご覧ください。