麦の秋。宮代町では、稔りの麦の穂が揺れていた。
九州南部が23日、平年よりも8日早く梅雨入りし、宮代町でも梅雨のはしりを思わせるような雨模様だったが、25日一転して太陽が輝きを取り戻し、
気温も25.9度(久喜アメダス)と3日ぶりに夏日、暑さも戻ってきた。
こうした中で、宮代町では稔りの季節の麦の穂が色づき、まさに麦秋の光景。
東日本大震災から季節の歯車に頓着できず、今、一つ季節の移り変わりに敏感に反応できていなかったが、さすがに麦の秋は季節の推移を確実に教えてくれるよう。
暦の上でも、小満(5月21日)の末候(6月1日)は「麦秋至」。麦が熟し刈り入れが行なわれる候となる。
宮代町の野では、麦の稔りにあわせて、ミゾコウジュが美しい花を咲かせ始めた。
準絶滅危惧種に位置づけられているミゾコウジュ。宮代町では散発的だが比較的見ることができる。
田の畦など他の草を刈り取るなど比較的手入れの良いところに生える傾向が強いようで
数年、そのままにしておくと他の草に押されて次第に少なくなっていくようである。
その意味では農耕と密接に結びついた花の一つともいえそう。
ミゾコウジュが咲くと、宮代町では、田の早苗が、背を伸ばし始める時期となってくる。