キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

ターシャのお家とお庭ツアー②

2017年07月08日 | アメリカ東海岸ターシャを訪ねて2017
 次は、セスにバトンタッチ。ターシャのお家の中を見学しました。

 セスは、日本語を独学で勉強していて、通訳なしで案内してくれます。
 時々、親父ギャグで笑わせてくれますよ。食野先生がおっしゃっていた通りでした。
 
 ターシャの家は1971年に着工、出来た瞬間から古びた家をというターシャの希望で、
 家具職人のセスが18世紀の工法を学び、たった一人で建てた家なのです。

 映像でも見ましたが、ターシャが日記代わりにしていた玄関脇の壁の落書き。
 セスさんは、これは好きじゃないと言います。

 バスルームの大きな鏡。
 おばあさんなのに、どうしてこんなに大きな鏡が必要なのかわからない、と言います。
 とても楽し気に・・・
 
 ターシャが座っていた椅子、ローストチキンを焼いた暖炉、絵の具が染みついたパレット、
 お花を飾った窓辺、アンティークのティーセット、手元を明るく照らしていた蜜蠟、
 全部、映像からの記憶と同じ。ターシャが生きていた時と何一つ変わっていません。

 セスが作ったターシャの温室、水汲みのための天秤棒が置かれた納屋、人形劇を披露した劇場、
 ターシャが子供たちと遊んだドールハウス、そのすべてがターシャの遺産。

 ターシャが最期の時を過ごした寝室に入ったとき、思わず涙がこぼれそうになりました。
 花はいつか散るもの。ターシャは死を静かに受け入れていたと言います。
 
 ただ、思う通りに歩んできたの、夢を実現するには忍耐も必要よ。

 2008年6月18日、偉大な絵本作家ターシャ・テューダーは92才で亡くなりました。
 ターシャが思い描いた夢は100冊以上の絵本となって、ずっと私たちの心に生き続けます。
 ありがとう、ターシャ。生きる喜びを教えてくれて!!
  
 
 青空の下で、エイミーさんたちが用意していれたターシャレシピのバッグランチを頂きました。 
  
 ショップに飾られたターシャの写真と手作りのお人形たち。
  
 ターシャ風のスカーフやエプロン、コーギーのぬいぐるみ、紅茶などが売られていました。
  

 セス、セスの奥さんマージョリー、ウィンズロー、エイミー、ウィンズローとエイミー夫妻の長女エリーちゃん。ターシャ・ファミリーに別れを告げて、ターシャが地上の楽園と呼んだコーギコテージを後にしました。ありがとう、ターシャ・ファミリー、いつまでもお幸せに・・・
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