キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

感動しました

2009年06月09日 | お気に入り
 米国で4年に一度開かれるバン・クライバーン国際ピアノコンクールで、全盲の辻井伸行さん(20歳)が優勝したという快挙。生まれた時から目が見えず、耳で聴いて楽譜を覚え、想像だけでこれだけのすばらしい演奏が出来るということに驚かされました。
 産婦人科医の父と元フリーアナウンサーの母の間に生まれた辻井伸行さんは、2歳の時から母親の歌うジングルベルの歌に合わせて、おもちゃのピアノを弾き、優れた音楽的才能を示したのだそうです。 
 10歳で交響楽団と共演し鮮烈なデビューを飾り、これまでソロ・リサイタルや東京交響楽団他数々の交響楽団と共演。海外でも公演し、カーネギーホールでアメリカ・デビューも果たしているのだそうです。 
 指揮者の佐渡裕さんは、「彼は人の何十倍もの時間をかけて曲を覚え、すべて自分の中で消化し、一音一音を磨きぬき、純粋な音の世界に入り込む。それが聴衆をひきこみ、魅了する。こんなに感動的なピアニストには出会ったことがない」と語っています。
 父親の孝さんがテレビのインタビューで涙ながらに話していました。「伸行が高校生の時、言ったんです。一日だけ普通の人と同じように目が見えるようになりたい。お母さんの顔が見たいって。それができたら次の日から、また目が見えなくなってもかまわない」
 私もついついもらい泣きしました。ピアニスト辻井伸行さんのこれからに、心からのエールを送りたいと思います。