mitakeつれづれなる抄

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名鉄のダイヤ作成の苦労

2011年04月23日 | 鉄道

 名鉄のダイヤ改正からそろそろ一ヶ月ですね。朝通勤時輸送の特急列車を強めたとか、河和線に全車一般車の特急が登場したとかが目玉ですけど、どんな状況でしょうか。私、この間に名鉄に乗ったのは、名古屋→一宮の片道を数回のみで、見事に名鉄とは縁が薄い生活を送っています。

 2011年3月11日付中日新聞朝刊記事からです。そう、あの地震があった日の朝刊。この日に書こうとしていた内容です。生活記事面に、働く人の姿を追う企画記事があり、3月11日は二週間後にダイヤ改正を控えた名古屋鉄道のダイヤ作成担当者についてです。

 3月11日付中日朝刊記事。(クリックで拡大)

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 ダイヤの作成は難しく大変で、記事によれば名鉄では運転士の経験が必要なのだそうで、現在(3月当時)4人いるダイヤ担当者はいずれもが元運転士だそうです。記事になっている方も運転士から運転指令を経てダイヤ担当者になられたそうです。当然、運転取扱い関係は熟知していなければなりませんからね。

 名古屋駅の列車集中は凄いですね。あの複線だけで本線も、犬山線も、津島線も、そして普通から特急までの列車を捌くわけですからね。記事の文中「全国でも1・2を争う難しさ」とあるとおり、名鉄のダイヤ作成は他線とは又違う難しさがあります。

 その一つが枇杷島分岐点では、犬山線下りと本線上りとが平面交差しており、本線列車同士か犬山線列車同士がすれ違うようにしなければなりません。逆に犬山線上りと本線下り列車がすれ違うことは可能ですが、運転間隔がいびつになってしまいます。

 もう一つ、豊橋駅の問題。名古屋本線の終着駅が発着線一線なのは厳しい制約ですが、それ以上にここはJR東海の飯田線と線路を約4km共用しているため、運行する時間(ワク)がほぼ決まっているからです。JRと名鉄とが同時にダイヤ改正を行えば宜しいですが、近年では別の日に行うことが多く、相手方の運行に影響を与えないように、走らせる時間のタイミングがほぼ固定されています。豊橋駅発の、02分、15分、23分・・・というのはここ十数年変わっておりません。

 豊橋駅の着発時間がほぼ固定され、枇杷島分岐点で運行系統が制約されているのが、名鉄のダイヤの大きな特徴でしょう。これに他線との乗り換え、例えば一宮駅で尾西線との接続を考慮すると、今度は単線の尾西線はすれ違う駅での制約があって、一宮駅での接続をどうするか、ということも起きてきます。

 ま、(時々の)利用者として名鉄のダイヤには一言申したいところはありますが、万人に便利なダイヤはそうそう有りえるものではないので、時刻表を読みながらウラの事情をつい考えてしまいます。


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4 コメント

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mitake さん こんばんわ (あきひこ)
2011-04-27 00:05:27
mitake さん こんばんわ

名鉄って いろんな 制約が あって はがゆいですね。JR東海なんかとは ぜんぜん 予算 規模が ちがうのでしょうか。

枇杷島 分岐点は ほんと、よく こんな 平面 交差で やっとるなって いつも 感心してます。
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コメント、有難う御座います。 (kisomitake)
2011-04-27 00:31:43
コメント、有難う御座います。
また昨日は、あきひこさんのブログにコメントでお邪魔させていただきました。

民営化されたJR。地域輸送に本腰を入れ始めて以降、並行する私鉄各社は、戦々恐々というとオーバーですが、やることの規模の違いに差をつけられているな、と感じておられるようですね。
元々国電と言う形で地域輸送を担っていた関東では、それほどでもないという感じですが、関西ではJRが勝っている面が多いです。

枇杷島分岐点は、名鉄の運転取り扱い上、最大の隘路ですね。
犬山線下りと本線上りとのタイミングを狂わせると、たちまち後続の列車に影響します。
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先日来、調査いたして居りましたが、名古屋本線名... (渡邊藏三)
2013-10-07 18:46:11
先日来、調査いたして居りましたが、名古屋本線名古屋駅・須ヶ口駅間が一番
冷遇されている事が、分かりました。
余りにも高速列車優遇のあおりを受け
名古屋・須ヶ口間の弱小駅が犠牲となって居る訳ですね。他の弱小駅でも15分間に一台が停車します。名古屋・須ケ口間の弱小駅は、30分に一台しか停車列車はありません。これを解消される様に
特にお願いします。準急列車の廃止
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渡邊藏三さんコメント有難う御座います。 (kisomitake)
2013-10-07 23:01:14
渡邊藏三さんコメント有難う御座います。

名鉄の列車パターンは30分ごとの繰り返しで、その合間を埋めるように、普通電車が15分ごと(時間4回)に走るようにしている区間もあります。

名古屋須ヶ口間は、液間距離も短く、普通電車の表定速度が低くなり、どうしても西枇杷島駅又は二ツ杁駅で後続の優等列車を退避することになります。

一回退避すると4分ほど時間がかかるので、次から次へ地下鉄のように普通電車を頻繁に運行できないのが名鉄のダイヤの特徴でしょうか。
よって、西枇杷島駅若しくは二ツ杁駅を準急列車が特別停車することで普通電車の削減を行なっているような傾向はあります。
いや、準急の特別停車で、停車の列車回数を各駅時間4回を確保しているような傾向がみられます。

私は名鉄でも須ヶ口~左京山間の人口集中区域では、普通電車の頻繁運行を期待したいところですが、やっはり優等列車の時間8回運行を確保するために、退避の回数が増えざるを得ないように思います。
特にお願いしますと申されても、私が単にダイヤが読めて詳しいというだけで、何の権限もありませんので、直接名鉄のお客様センターへ声を届けられるのが一番でしょう。
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