mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

京阪電鉄の2階建て車両で、補助席への転落事故で賠償請求裁判

2017年11月06日 | 鉄道
 昨日、ツイッターで複数の方がツイートされていましたが、京阪電鉄が運行する特急列車で、一部二階建て車両がありますが、この二階建て車両の階下席に至る階段下の補助席に座っていた人に、別の人が階段から転落して、補助席の人に当たり、当たった方は大きな負傷で後遺障害が残ったことから、当たられた方は、転落した人と京阪電鉄を相手取り、損害賠償を求める裁判を請求したとのことです。

毎日新聞web:京阪事故 車両構造に問題、被害女性が提訴 大阪地裁

 京阪の特急、二階建て車両は何度か乗りました。登場当初は二階建ての階上席に乗っていましたが、窓側席は、窓の上部が車両中央に向かって曲がっており、圧迫感が大きく、ならばと一度階下席に座ってみました。天井が低いのでその分の圧迫感はありますが、それは立った場合で、腰かけた時は海の底のような雰囲気、別の言い方をすれば重役室のような雰囲気でした。
 その階下席へ至る階段を降りたところに、補助席がありました。「こんなところにも補助席を設置したな」と思ったものです。

 京阪電鉄の考えとしては、階段は乗降の時にしか使わないものだろう、ということでの補助席だろうと思います。実際に特急用車両の8000系には、通常の車両のドア部にも補助席があり、これは3000系以来、京阪の伝統です。
 なので、広いスペースでもあり、階下席の階段降りた先に補助席を設けたものでしょうが、そこへ走行中(だろう)に酔ッパライが足を踏み外して、補助席に座っていた女性客に衝突し、当たり所が悪かったのですね、後遺障害が残り、転落した酔客と、運行する京阪電鉄を相手取り、2億3700万円の損害賠償の請求訴訟となりました。

***
 そうだな、あの構造は、たしかに足を踏み外すと、補助席の人に当たりそうです。設計上の思想と、実際の運用で発生しうる思想との乖離でしょうか。
 転落された女性客も気の毒ですが、京阪電鉄もちょっと防護対策が足りなかったのかもしれません。階段から落ちることも有り得るものとして設計しなければならないような気はします。

 この裁判、どうなるのか気になる所です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿