mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

湘南モノレールと作業車とが衝突事故

2017年11月02日 | 鉄道
 神奈川県の大船駅と片瀬江の島を結ぶ懸垂式モノレール。モノレールは踏切が無く、他の交通と衝突することは無いはずですが、1日の夜、作業車と衝突する事故があったそうです。TBS-NESW報より。
TBS-NEWS:神奈川・鎌倉市、湘南モノレールと重機が接触事故

 湘南モノレールは、いわゆる懸垂式モノレールで、道路上の空間に設けられた軌道桁から車両がぶら下がって走行するタイプです。
 道路上の空間なので、本来は軌道法の適用となりますが、走行する道路は元々は京浜急行のバス専用道路であったことで、軌道ではなく、当時の地方鉄道法の適用となりました。
 今は京浜急行バス道路は一般道路として共用されていますが、湘南モノレールはそのまま鉄道の扱いです。

 道路上に何か連続した箱が続いているように見えます。事故の概要は、1日の午後9時半ごろ、鎌倉市内の湘南モノレール、西鎌倉駅から湘南深沢駅の間、大船行きの列車が走行中、道路で作業していた重機とが衝突したもので、地上を通る鉄軌道とはちがい、道路空間が鉄道線路になるので、その空間の判断がつかなかったのでしょう。

 グーグルストリートビューから、こんな感じでモノレールが行きます。


 走行できなくモノレール列車は、お客さんをそのまま降ろせるわけがなく、クレーン車で少しずつ降ろさざるを得なかったようです。

 モノレールは、懸垂式、跨座式問わず、地上を通っていませんので、万一の際の避難路が無いですね。
 今回は、地上道路の車との衝突でしたが、もし車両火災が発生したら、完全に避難路はありません。
 この事故を見て、防火対策が完全でなければ、と思います。

(※)
 今回の事故現場、グーグルストリートビューで場所を見てみようと思いましたが、結局場所が特定できず、本記事の公開が遅れてしまいました。

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
モノレールと重機が衝突 (ponta)
2017-11-04 11:42:25
  写真を見ると嫌に道路と車両の床が低いですね。
しかし4mは有るでしょう。 大型車両の規格が確か3800㎜でしたから。 
  道路で作業する者は気を付けないとこんな事故が起きてしまいます。

  火災事故は怖いですね。何か良い方法を考えないとね。  軌道を支える柱に工夫をするとか、何か良い方法が無いですかね。
返信する
懸垂式か跨座式か (空想委員)
2017-11-04 21:12:55
こういう事故があると、やっぱりモノレールは跨座式が良いのかな、と思います。ただ懸垂式には低重心や積雪への強さと言ったメリットがあるし、何より世界最古のモノレールは懸垂式……。

まあそれ以前に、モノレールの新設計画自体が既存路線の延長を除いて存在しないのが現状ですけど。
返信する
上空の空間 (kisomitake)
2017-11-05 01:09:29
pontaさん、コメント、ありがとうございます。

道路の規格としては、路面上4mの高さは確保するよう定められています。

この事故は、重機の作業中に起きたものだそうで、道路の走行中に起きたものではないようです。
工事業者は、直接モノレール線路(空間)への知識があるとは限りません。
分類は、鉄道線近接工事に該当しそうですが。

火災は何にしても、最大の防止対策をとらねばなりませんね。
返信する
走行路 (kisomitake)
2017-11-05 01:15:23
空想委員さん、コメント、ありがとうございます。
湘南モノレールは一度乗りましたが、あのダイナミックな走りっぷりはすっかり気に入りました。
構造的に振り子式と同じで、曲線区間もそのまま高速走行。

で、懸垂式でも、この三菱式というものは、走行路が雨雪に触れないので、天気に極めて強いです。
風による運転規制はありますが、雨・雪が理由で運転規制になることはまずありません。

モノレールの軌道桁は、建設してからの修正作業ができないので、建設時に精巧な技術が必要です。
かつては、新しい時代の都市交通としてもてはやされたのですが。
新設計画が全く無いですね。
返信する
千葉モノレール (モノレール好き)
2021-06-16 16:43:33
千葉モノレールは全線複線なので横にほかの車輌を付けて乗客を避難させる装置がついています、また下から乗客を避難させる滑り台?も装備されています。
返信する

コメントを投稿