『パコと魔法の絵本』を観た。
舞台はちょっと変わった人たちが集まっている、とある病院。
中でもわがまま放題のクソジジイ・大貫(役所広司)は病院中の嫌われ者。
そんな大貫がある日パコ(アヤカ・ウィルソン)という名の女の子と出会います。
パコは同じ絵本を毎日楽しそうに読んでいる女の子。
ところが大貫はそんな天使のような女の子まで自分の勘違いでぶってしまいます。
でも、翌日になると、パコはケロッとした顔でまた大貫に近付いてきます。
実はパコは記憶が1日しかもたない女の子だったのです。
だから、大貫にぶたれたことも忘れて、大貫に笑いかけます。
そのことを知った大貫はさすがに反省し、パコに謝ろうとそのほっぺに触れた時、驚くべき事が起こります。
「おじさん、昨日もパコのほっぺに触ったよね?」
昨日の事を覚えていないはずのパコが大貫の事を覚えていた?
この時、大貫はパコの為に何が出来るか考え始めるのです・・・(あらすじより)
天使のような女の子のために、
本当の天使になろうとした大人たちのメリーゴーランドストーリー♪
2008年 日本 105分。
わたくし、号泣してしまいました・・・
娘8歳とハンカチの奪い合いしながら、大泣き
笑って泣ける映画だとは聞いていたけど、まさかこんなにいい映画だとは思わなかった
泣けるけど、大笑い出来る・・・
阿部サダヲがいい
期待を裏切らないわ~~、この人は
最高
この映画の主人公・・・大貫役の役所広司。
迫力満点なクソジジイぶりはさすがです
「お前が私を知ってるだけで、腹が立つ!」が大貫の口癖。
観ていて、本気で腹たったもん
でも、その大貫がパコの影響でだんだんとその悪魔のような心を溶かしていくの・・・泣けるのよ、このあたりも
私が一番、笑えたのが、國村隼。
ジュディ・オングが大好きなオカマなの
もうね、他の主演者も今までのイメージをそんなに壊してもいいの~~?って思ったけど、この國村さんは、群を抜いてるね
出るたびに、笑える
パコ役のアヤカ・ウィルソンがムチャ可愛い
カナダ出身のモデルなんだって。
可愛い声で、絵本を朗読している姿は愛らしいです。
1日しか記憶がもたないパコちゃん。
大貫に逢っても覚えてない・・・切ないよね・・・
でも、ほっぺを触ると大貫をかすかに思い出す・・・
大貫がパコに絵本を読んでやるシーンは・・・ぐっとくるものがあります。
「私はただ、この子の心にいたいんだよ・・・」
大貫の願いはもうそれだけなの・・・一代で会社を築いたために、強くならざるをえなかった大貫。
でも、本当は、寂しい老人だった。
その大貫が病院の仲間と共に、パコに大きな贈り物をする・・・その贈り物とは・・・
映画の後半部分は、まるで舞台を観ているかのような展開
登場人物も時折3DのフルCGキャラクターになって場面を盛り上げます。
カエルとかタニシとかアメンボとか・・・
大笑いよ
この二人はだれでしょう・・・
この時、何故か「彦麻呂」でるのよ・・・これから見る人は探してみて~~ってすぐわかるかな
他にも、土屋アンナ、妻夫木聡、加瀬亮、劇団ひとり、山内圭哉、小池栄子が出てます。
それぞれが無茶苦茶
濃い~~~役
是非、劇場でその壊れっぷりを楽しんで
そして、この映画の色がいいね
予告を観たときは、「ティム・バートンの世界だぁ・・・」って思ったわ
はっきりとした色に、最初はちょっと引いちゃうかもしれないけど、観ていくうちに、ぐいぐい映画の世界に引き込まれるの。
そんな素敵な映画でした。
まだ映画館に行かれてない方は、是非、観てください
観た後、優しい気持ちになって、それが妙に気持ちいいこと間違いなしです
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