‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

アンドリュー・フォン・オーエンの宇宙的ベートーヴェン・ソナタ演奏

2012-09-29 20:56:57 | Music
ピアノ愛好家の知人達に誘われて、大阪のザ・シンフォニーホールでの、アンドリュー・フォン・オーエンの来日公演最終日を聴きました。
このピアニストについての知識は全く無く、純粋にプログラムに惹かれてでした(チラシの写真はベッカム似のかなりのイケメンで、それもちょっと楽しみでしたが)。アメリカ人とのこと、現在はパリに住んでるようですが、ブレンデルの系列みたいです。

プログラムは、一部がベートーヴェン・ソナタ「悲愴」と「ワルトシュタイン」、二部がショパンの「舟歌」「ワルツOp.69-2」「エチュードOp.25-5」「幻想即興曲」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ラ・ヴァルス」
9月の中頃から日本のあちこちの地方公演、東京公演を経て来られたみたいです。
ベートーヴェンから、フランス系にもっていかれましたが、ベートーヴェンの演奏が実にFantastic!でした。


グランド・ソナタ・パセティークの初稿版楽譜の表紙絵
ベートーヴェンが生きてる時代に出版されたもの。

どちらも特に終楽章に盛り上がりを持っていく、というか、第一楽章はソナタ形式の形式美を忠実に表現、静かな真ん中の楽章を挟んで、ロンド形式の終楽章に、とてもダイナミックなアイデアをふんだんに入れていました。
「悲愴」の一楽章はまずはかっちりと、ウォーミングアップして、二楽章、三楽章あたりから、弱音ペダルも使いながら、多彩な音色の変化を出して来て、アンドリューさんの世界へ引きずり込まれていきました。
特に「ワルトシュタイン」、こちらは二楽章からなり、終楽章は静かな導入部があってロンドに入るのですが、その表現が超ダイナミックで、宇宙的な音の広がりをみせるのです。
今日はずっとその終楽章のメロディーが耳で鳴り続けているくらい、印象的でした

ショパンははっきりした音で、男性的な演奏。プレイエルというショパンが弾いていたピアノが、パリっとした、低音のよく鳴るピアノだそうです(某ピリオド楽器収集家の話しですが)。
ヒョロっとした体格もちょっとショパンに似てるかも。ラヴェルも続けさまに、二部は舞台裏へ帰らずに、性格の異なる曲を一気に弾き分けていました。




サイン会は楽屋口で。殆どが女性ファンの長い行列でした。33歳で若く才能溢れる、確かにイケメンでした。

何故か昼食をとったのが、ホールのすぐ側のハンバーガーのアメリカンなお店でした。
「高槻バーガー」が一押しメニューのようで、高槻産の野菜を使ったスペシャルなハンバーガーです。ハンバーガーといってもフォークとナイフで食べる。かぶりつくのは不可能な大きさ。
 
左はSサイズ、右はLサイズ。私はもちろんSサイズでしたが、ポテトまで完食するのは大変。手伝ってもらいました。
星の目玉焼きがカワイイ、今日はアメリカンなひと時でした。

 
台風が来ているので、多分中秋の名月は今年は観れないと思い、昨日撮影。ほぼ満月じゃ
大阪は明日通るみたい、アンドリューさん、飛行機飛ばないんじゃないでしょうか…。
人のこと心配してないで、ベランダの植木鉢避難させないと…。





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