経営悪化後も出資募る 安愚楽牧場「会社存続のため」
●「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)が民事再生法の適用を申請し、事実上倒産した問題で、経営陣が経営危機を認識した7月中旬以降も、高配当をうたった短期運用商品で新規出資を募っていたことがわかった。同社幹部が取材で明らかにした。「会社を存続させるため、なんとか資金を調達したかった」とするが、駆け込みの資金集めが被害を広げた格好だ。この幹部によると、7月16~18日に社長ら幹部数人が資金繰りを検討。同月20日付の文書で、牛のエサなどの仕入れ先に代金の支払いの延期を求めた。その一方で、一部のオーナーらには新商品を紹介する文書(同月19日付)を発送。「一口48万円を出資すれば、半年後には52万円を支払う」などとし、実質的な元本保証、高配当で新たな出資を募る内容だった。
asahi.com より引用した。以前のブログにも書いたが、牛のオーナーや経営者が東電に賠償請求するのは自由だが、あくまでのその請求対象は東電の経営陣や株主に限られる。この牧場に関しては今度の地震や原発事故以前から経営状況がよくなかったという話もありる。記事によると48万円が半年で52万円になるのだから年率に直せば16%以上の高利回りだ。資金繰りが悪化した倒産真近の企業の典型的なパターンだ。この種の新規契約に応募した人はそのお金は溝に捨てたと思うほかはないだろう。個人個人のオーナーを責めるつもりは毛頭ないが、この「和牛オーナー制度」というのは最初から「リスクのある投資」の一つだったのではないのか。リスクを引き受けたうえで、年利3〜5%の運用だったわけだ。
今日の一枚も、「USJ」です。