生活保護費「二重取り」、他人装い別の市からも
●他人になりすまして大阪市から生活保護費を不正受給したとして、大阪府警城東署は25日、同府枚方市の無職浜野修容疑者(65)を詐欺容疑で逮捕した。枚方市から生活保護費を受給しながら、他人名義の住民基本台帳カードを提示して、大阪市からも2010年7月から2年間、生活保護費など約340万円を「二重取り」していたという。
生活保護夫婦、無届けで車2台購入…詐欺容疑
●奈良市から生活保護費を不正に受給したとして、奈良署は24日、同市横井、無職上石丸(かみいしまる)健二(28)、妻雅子(26)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。発表では、健二容疑者は2011年3月に軽ワゴン車、雅子容疑者は同年4月に乗用車を購入していたが、生活保護を受けている市に届け出ず、11年5月2日~12年7月2日の間、計15回にわたって約293万5000円をだまし取った疑い。
どちらも YOMIURI ONLINE より引用した。生活保護の不正受給など、受給者全体からすれば僅かなもので、それによって申請をしようとする人がためらってしまって餓死したり病気が重くなったりする人が出てしまう、という考え方があるが、それに対しては本当に必要な人は「権利」として堂々と役所に出向けばいいとしか言いようがない。また役所も法律上はそれを拒むことはできないはずだ。私は、生活保護の問題にみんなが関心をもってこの記事のような不正受給者が暴かれるのはいいことだと考える。記事の奈良市の20代の夫婦がどういう経緯で生活保護受給者になったのか、詳しく知りたいものだ。ただ、我が国では本当に生活保護が必要な人のうち2割位しかそれを受給していないという調査もある。「気概」がそうさせているのか、申請がはねつけられているのかはよく知らないが、そんな人たちのためにも「不正受給」は暴かれるべきだ、と思う。
今日の一枚は、「奈良公園」です。