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嫌な見世物

2010-04-29 | ニュース 社会

観賞用イワシ3万匹、サメがバクバク 鹿児島の水族館

調べてみると、「いおワールド かごしま水族館」は財団法人鹿児島市水族館公社の経営だ。昨今の事業仕分けで文句をつけられないために入場者を増やそうというつもりか。それにしても3万匹ものイワシをジンベイザメやカツオのいる水槽に投げ入れ、それが食べられる様子を親子連れの見物客に見せるとは。

●イワシは、水槽にいるジンベエザメやカツオなど約200匹の魚にとっては餌。食後30分と満腹状態で放たれたが、渦巻くイワシの群れに次々と襲いかかった。見学の女子高生は「かわいそう」。だが「大好物が目の前に山盛りだったら?」と問われると「チョコならバクバクいく」と納得顔だった。群れは約1カ月見られる。

朝日新聞より記事を引用した。水族館のカツオなどの大きな魚にはイワシなどをエサとして与えているのは常識として知ってはいるが、それをお客を呼ぶ売り物にしてもいいものだろうか。最近は動物園でも水族館でもなるべく自然の近い形で展示するほうがお客の人気を呼ぶらしいが、餌を捕るという行為まで動物園や水族館で再現する必要が何処にあるのだろうか。記事の中の「大好物が目の前に山盛りだったら?」と問いかける係員の常識を疑う、嫌な水族館だ。目の前に展開されるシーンを親は子どもになんと説明するのだろうか。それとも動物園でもトラやライオンの折に小鹿を投げ入れるような時代が来るのだろうか。

今日の一枚も、「おのぼりさんの東京日記2」です。

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