Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

自転車、登山、テレマークスキー、カヌー・・・そんな情報が満載ですよ!!

輪旅 北近江から奥揖斐を走る!!

2010-11-25 20:33:58 | 自転車旅
《輪旅 北近江から奥揖斐を走る!!》

 京都のクラブさんが五十周年を迎えたという。私がまだ小さい頃より続くサイクリングクラブ・・・その歴史は凄すぎる。少しでもその伝統に触れたくて参加をさせていただいた。

 米原駅に集合・・・はるばる関東より新幹線で駆けつけられた方々も多数お見えであった。輪行袋に納められた自転車が見る見る間に組み立てられていくのは壮観でもあった。

 先ずは旧道を縫って北上・・・弁柄の紅に塗られた柱が特徴の近江の家並みに情緒を感じた。しばらく走って鉄砲の里・国友に着く。資料館にて鉄砲伝来の説明を受ける。種子島に流れ着いたポルトガルの舟より火縄銃が伝わり、数年後にはこの近江・国友の里で国産の火縄銃が造られたという。それは古来より刀鍛冶の伝統技術が背景にあったからだとも・・・その技術が大阪の堺に残り、やがて自転車製造へ繋がったとも・・・


(木之本・鶏足寺の紅葉)

 更に北上して木之本町へ・・・かつて己高山の麓には多くの寺院があったという。その名残りが己高閣や石動寺、鶏足寺・・・現在では無住の寺院であるが、その境内に植えられたモミジの紅葉は、かつての繁栄を誇っているようで寂しくもあった。

 今宵の宿は「己高庵」・・・素敵な宿で、自転車を廊下の中にまで入れてくれたのには驚きであった。その心遣いが嬉しい・・・時間の経つのも忘れ美酒に酔った。


(己高庵にて)

 余談ではあるが、石田三成と豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉?)が出会ったのがこの辺りのお寺だとか・・・鷹狩りの途中で立ち寄った秀吉に、寺の小姓として預けられていた三成が、最初はぬるいお茶を、次にちょっと熱いお茶を・・・最後に熱いお茶を差し出して秀吉に気に入れられたとの「三献の茶」の逸話は有名である。結果、関ヶ原の戦いで三成が西軍の参謀(大将は毛利氏?)を務めたのもこの恩に報いるためだったのかもしれない。


(揖斐川堤防を走る)

 翌日も快晴・・・国道303号を杉野へ向かって遡る。金居原より更に高度を上げて八草トンネルへ入る。旧の峠ははるか上に・・・道も荒れ果てたとか・・・

 岐阜県側・・・坂内川の周囲の山々の紅葉は凄かった。会津の山々にも劣らない素晴らしい紅葉であった。まさしく紅葉の海・・・

 藤橋・道の駅にて昼食を楽しみ、揖斐川の右岸を忠実に走って濃尾平野に・・・更に裏道をつないで無事に羽島駅へと辿り着いた。

輪旅 駿河国・焼津あたりを走る!! 

2010-11-17 11:53:03 | 自転車旅
《輪旅 駿河国・焼津あたりを走る!! 》

 岐阜の山が紅葉から白くなる頃となりました。
これからの時期は南東方向へ・・・伊豆、静岡、伊勢、志摩などがいいようです。

 今回のプラン・・・ズバリ、焼津でマグロを楽しむ!でした。
焼津駅前をスタートし、焼津港で昼食・・・それから大崩海岸を通って静岡市へ・・・シラスを干している風景、ワサビのお店をひやかす。その後は東海道の鞠子宿へ。ここはとろろ汁の丁子屋で有名ですが、もっと凄いのが日本最初の紅茶・・・その味は格別でした。東海道の宇津ノ谷峠を越えて岡部宿へ・・・ここの宿「柏屋」さんは当時のまま。歴史を感じる旅でもありました。

 午前10時、焼津の駅前に集合・・・名古屋駅よりご一緒いただいた鈴鹿のbinさんとの会話が弾み、乗り越すところであった。すでに駅前には旧知の方々が自慢の自転車を携え、ミーティングの最中であった。先ずは焼津港の「与作鮨」で昼食を・・・何と言っても海の幸、握り寿司、海鮮丼・・・とてもお値打ちな値段で頂くことができる。

 腹ごしらえが済めばツーリング・・・国道150号にて大崩海岸を通って静岡市内を目指す。大崩、その名のごとく、崩れやすい崖に沿って道が付けられていた。1971年、崖崩れが発生し、乗用車が埋まるという事故もあったそうだ。今もその車両が土砂の中に!??・・・


(大崩海岸から見た静岡の町)

 用宗、もちむねと読むそうだ。シラスの産地で、広場に干されたシラスが壮観であった・・・が、今の時期のシラスはインドネシアからの輸入品とか・・・ちょっとがっかり。次にワサビのお店へ・・・静岡でワサビといえば伊豆というイメージだが、ここは加工工場のようであった。工場見学へ・・・強烈なワサビの刺激臭を体験できる部屋には驚いた。

 丸子川に沿ったサイクリングロードにて丸子(鞠子)宿へ向かう。ノンビリとした道で心が安らぐ。東海道丸子宿はとろろ汁で有名・・・当時から続く「丁子屋」は今も盛業を続けている。広重の版画のままの店構えも凄い。

 ここのもう一つの名物?・・・それは日本最初の紅茶だとか・・・その製造元へ案内をしていただいた。大雑把に言えば、日本茶と紅茶の違いは製造工程での処理の違いだけとか・・・なぜか紅茶ではなく、美味しいウーロン茶を試飲させていただいた。


(東海道・宇津ノ谷峠への道)

 東海道を忠実に辿って岡部宿を目指す。その途中にあるのが宇津ノ谷峠・・・なかなかの難所で、自転車を押しながら旧の峠を越えてみた。当時の旅人は当たり前にこんなところを歩いて越えたと思うと旅の大変さが身近に感じられた。別の班?の方は「明治のトンネル」を抜けたようだ・・・

 岡部宿では、当時の旅籠がそのまま残っているという「柏屋」へ寄ってみた。昭和の時代、日本の高度成長期には、古い建物はどんどん壊すという風潮があったが、こうして江戸時代の建物がきちんと保存されていることは嬉しい。

 今宵の宿は「鮪の御宿 石上」とても洒落た造りで、自転車仲間とお風呂、料理、お酒・・・と存分に楽しむことができた。その後は、先輩諸氏が行かれた英国ツーリングの動画を拝見・・・それはパターソンのペン画の世界そのまま・・・いまだ中世が生き残っていると感じた。


(牧之原台地の茶畑)

 翌朝は、宿の前で解散・・・それぞれが好きなコースへと散っていった。ベテランサイクリストばかり・・・好みの場所は調査済みのようで、頼もしいばかりであった。私はどこへ行けばよいの!・・・そんな方には、自転車旅は難しいようである。

 今日も鈴鹿のbinさんとご一緒に・・・御前崎、牧之原台地、浜岡、大東、大須賀、浅羽、磐田へと快走?した。途中、横須賀城跡の横を通り、その川原石(丸い石)で造られた石垣に興味を持った。次回は、高天神城跡とともに訪れてみたい。浅羽の辺りでは軽便鉄道の軌道跡も・・・これも興味津々であった。

 また一つ、素敵な自転車旅ができたことに感謝をしたい。幹事のtakashimaさん、ありがとうございました。

輪旅 木曽・柿其渓谷から阿寺渓谷へ!!

2010-11-07 20:15:34 | 自転車旅
《輪旅 木曽・柿其渓谷から阿寺渓谷へ!!》

 南木曽の岩倉林道・・・以前より気になっていた場所で、紅葉と中央アルプスの展望を楽しみに出かけました。

 天気は快晴・・・まさしく秋晴れ・・・真っ青な空の下でツーリングを楽しんできました。柿其渓谷の紅葉は今が盛り・・・全山が燃えるような錦に染まり、それは見事でした。

 中央アルプスの冠雪・・・まだまだ本格的な積雪にはなっていないようでしたが、木曽駒ヶ岳、宝剣岳、三沢岳、空木岳、南駒ヶ岳・・・その連山がくっきりと見え、至福のひと時を過ごすことができました。

画像はこちらから・・・
http://picmate-club.panasonic.jp/p/29596/album/FmxIlk-40ZWW/photo_list

 柿其渓谷、阿寺渓谷・・・何度も国道19号を通りながら、訪れることはなかった。以前より地図上では気になっていたが、結果、開田高原や木曽駒高原の方へ出かけてしまっていた。ようやく、紅葉の時期に念願が叶うことになった。

 木曽川に架かる柿其橋を渡り、南木曽町岩倉の集落を目指す。行き成りの急勾配に汗が噴出す。岩倉川に架かる橋の横には森林鉄道の橋脚が・・・手前には放置されたレールと枕木も・・・木曽の谷筋には林鉄の跡が多く残っている。


(南木曽町岩倉にて)

 気持ちの良い朝の陽を背に浴びながら高度を上げてゆく。刈り取りの終った田んぼや木曽独特の民家の風景が嬉しい。振り返れば中央アルプスも見え始めた。

 最終の民家を過ぎた先にゲートが現れる。ここは国有林で、今もヒノキなどの集材が行われているようだ。頻繁に飛ぶヘリコプターの爆音が青い空にこだましていた。垂れ下がったロープの先には数本の材木がぶら下がっていた。

 未舗装の林道は、最初の内は締まっていて走りやすかったが、やがて荒れた路面となり、ギアをロウに落とすと後輪が空転してしまう。なんとか騙しだましペダルを漕いで上がっていった。

 無名の峠(1289m)へ辿り着く。さしずめ岩倉峠といったところか、立派な避難小屋があり、ストーブも設えてあった。峠より尾根を南に歩けば「天然公園」という場所に出るらしい。

 上着を着込み、下りに入る。中央アルプスの展望はほしいまま・・・手前の山は紅葉し、木曽駒辺りは白く雪をかぶっている・・・ツーリングの楽しみが全て揃っていた。御嶽も白い頂を見せていた。


(柿其渓谷)

 いよいよ柿其渓谷の核心部へ・・・紅葉のトンネルを走りながら、右手下の渓谷に目をやる。その透明度は半端じゃない・・・青みがかった透明の水は、見るだけでゾクッとする。ところどころには木製の橋が架かっており、恐る恐る渡ってみた。


(柿其の紅葉)

 更に下ってゆくと、谷底から頂上付近まで見事な紅葉のエリアへと至る。これが見たかった・・・歩きでやってきたカメラマンも数人・・・岩場と赤、黄のコントラストが見事であった。クルマは進入禁止、歩きでしか訪れることができないため、とても静かでいい場所であった。

 本谷の集落の所で左折し、柿其温泉の前を通過して恋路峠へと向かう。距離は短いものの、かなりの急坂であった。峠には碑が立ち、展望台も・・・ここが素晴らしかった。大きくカーブを描く木曽川・・・その段丘には大桑村の集落が美しい・・・更に目線を上げると、白く雪を被った木曽駒の連山がドカンと望むことができた。


(恋路峠からの木曽駒)

 フォレスパ木曽は日帰り温泉・・・前を過ぎて阿寺渓谷へ・・・阿寺川に沿って上流へ自転車を走らせる。ここの魅力は碧い水をたたえる淵にあるようだ。午後の2時を過ぎると、谷には陽が差さなくなる。淵の青さは更に増し、吸い込まれそうな気配となる。

 砂小屋沢キャンプ場の先でゲートにぶつかる。ここより先は歩きでしか行けないようだ。降りてきたハイカーに聞くと、大きな花ノ木があるとのことであった。

 帰りは一気に・・・読書ダムが造る湖水を渡り、JR中央線に沿った裏道で十二兼の駅を目指す。再度、柿其橋を渡ってスタート地点へと戻った。

 柿其渓谷の紅葉は素晴らしいの一言・・・またいつか再訪をしたい。


山旅 下呂の簗谷山へ!!

2010-11-05 21:41:50 | 登山
《山旅 下呂の簗谷山へ!!》

 紅葉を楽しむ!

 秋のささやかな楽しみ・・・紅葉を楽しむのにルールはない・・・ただ、山に行って景色を眺めるだけ・・・これがいい!!

画像はこちらから・・・
http://picmate-club.panasonic.jp/p/29596/album/_ocxcsf3kEiP/photo_list

 簗谷山(やなだにやま・1214m)へ登ってきた。郡上八幡より和良村を通り、東仙峡金山湖へ。さらに弓掛川上流に進み、「金山の森」の奥より簗谷山の登山口へ。かなり細い山道で慣れない運転手には辛い道である。

 身支度を整え、石の階段を上がる・・・立派な東屋を見送り、すぐに分岐を左に折れて「南尾根ルート」を上がることにする。この道は新しく付けられたルートで、山の斜面を一気に上がることになる。石もゴロゴロとしており、無難なのは「ブナの木ルート」のようである。

 下部の紅葉はまだまだのようで、緑の葉の下をぐんぐんと上がってゆく。朝の日差しが気持ちよく、木々の間から差し込む陽光が優しい。時より墨汁?のような香りが漂ってきて、ちょっと心がなごんだ。

 谷筋から尾根上へ出ると、斜面一面が紅葉に染まった簗谷山が現れた。頂上の真下に見える岩場が岳美岩のようで、それが目印となった。右手に紅葉、左手は気持ちの良い笹の斜面が続いている。


(上りの道)

 南北につながる主稜線に出れば道の傾斜は緩やかになる。展望台と呼ばれる場所で休憩・・・冬型であった天候は回復傾向で、時より黒い雲が北西方向から流れてくるが、天気は申し分ない。だが、期待した御嶽は雲の中・・・木々が雪で白くなった山裾だけが望めた。


(岳見岩よりの眺望)

 頂上へ上がる道より少し手前の分岐を下る。ブナの古木であろうか、ほどよい色(茶?黄色?)に紅葉をしている。その先が岳美岩・・・多分、岳見岩が本来かと・・・天気さえ良ければ、御嶽の眺望が欲しいままというロケーションである。恐る恐る身を乗り出して下を覗く・・・まさしく紅葉の海・・・


(頂上にて)

 簗谷山(1214m)の頂上に着く。川上岳、萩原御前山、下呂御前山、白草山、小秀山・・・その向うには白く雪をまとった中央アルプスの山々が・・・南東には、ちょっと三角形で格好良い恵那山が見えている。西に見えているのは根尾の雷倉であろうか。


(下りの道)

 下りは「ブナの木ルート」で・・・年数の経った登山道は、すっかり自然に馴染み、紅葉した広葉樹の中をゆっくりと下ってゆく。道の両側が瀬の低い笹に覆われているのが良い。

 尾根筋から谷筋へ降り、何度か沢を渡って登山口へと戻った。次回、新緑のころにも来てみたい山であった。

温泉・・・馬瀬の「美輝の湯」へ寄る。露天風呂だけのシンプルな温泉であったが、お湯は下呂よりいい!??と感じた。

金山巨石群・・・夏至?冬至?に岩の割れ目から日が差すという。

郡上八幡・・・私のお気に入りは、①飛騨古川、②郡上八幡・・・③は、恵那の岩村か美濃市のうだつの街並みか。

 まさしく山旅・・・登山だけで終わるのはもったいない!という思い。