Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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輪旅 郡上ファンライド180km!!その2

2009-06-30 22:03:59 | 自転車旅
《輪旅 郡上ファンライド180km!!その2》

 大洞峠にて・・・
 パンをかじり、残りの水を飲み、ストレッチをしてみる。晴れていれば、ここより御嶽が眺められるはずだ。この先をどうするか・・・明宝より八幡へ下り、美並辺りより大峠を越えて上之保へと・・・弱気になる。

 下りに入る。なかなかの難路で、簡易舗装が剥がれ、結構怖い思いをさせられた。ソロツーリングの心得として、転倒はしない・・・細心の注意を払って寒水(かのみず)の集落へと降り立った。


(寒水手前のひなびた神社)

 寒水は、郡上らしいとても落ち着いた風景が広がっていた。本来なら、自転車を止めてゆっくりしたいところだが、仕方なく先を急いだ。いい加減、走り切ったところで、明宝の道の駅「摺墨の里」へと着いた。

 なんと、そこには先行した若者軍団が休憩を終えたところであった。ここで遭えなければ、多分、私はギブアップをしてショートカットしていたであろう。気を取り直して完走を目指す。(結果、これが地獄を見る羽目に!??)

 畑佐より小川峠への道へと入る。集落からは、峠の全容が見えていて、簡単に上れそうに思えた。が、現実は厳しく、何度も、何度も九十九折を曲がっても峠の雰囲気さえ感じることは出来なかった。

 半ばヤケクソ!私にやれることはひたすらペダルを漕ぐことだけ・・・眼下に小さくなっていく集落の眺めだけが慰めとなる。

 17時、小川峠着。暗くなる前に上之保到着は無理となる。馬頭観音さんの写真を撮りながら一息つく。そこより右に折れ、和良へ向かうダートの道を上り始める。(後日談・・・記憶が曖昧で、下ると参加者へ伝えていた)


(小川峠にて)

 浮いた砂利に後輪が滑り、難儀をしながらピークを目指す。悪いことに雨がポツリと降り始めた。やがてまとまった降雨に・・・ポンチョを着込み、覚悟を決める。

 ここより土京口までの区間はご機嫌であった。不快な雨以上に素敵な風景が続き、大いに満足しながらの走行となった。土京温泉の残骸は、自然に帰ろうとしていた。

 土京口で右折し、和良の中心部へと向かう。街中には、スーパーらしきものもあったが、補給をあきらめて先へと急いだ。(結果、これが裏目に!)

 三庫にて左折し、洲河(すごう)へと向かう。途中、最後のロールパンをかじるが、バッグの中に何も食べるものが無いとなると心細くなる。ゴールまで持つのであろうかと・・・

 洲河を過ぎ、笹方峠への上りに入ったところで暗闇となった。去年の放生峠の二の舞・・・闇夜、降雨、峠越え・・・日頃の行いの悪さ!としか言いようが無い。
開き直って、楽しみながらペダルを踏む。顔は泣いていたかも・・・


(仲間からのメッセージ)

 難なく?峠を越え、闇夜のダウンヒルに入る。LEDのヘッドランプが照らしてくれる範囲は狭い。なるべく道路の真ん中を狙って、豪快?な下りを楽しんだ。

 落合で最初の集落に会う。これで一安心・・・かと思えば、とんでもなかった。右手には沢が続き・・・闇の中、ガードレールも無い一車線幅の道路をひた走る。何度も、日本鹿が驚いて山の斜面を駆け上がっていった。沢からはカジカガエルの鳴き声が・・・木々の間からは、ヨタカの鳴き声が・・・闇夜で何も見えないだけ五感が冴え渡り、自然が奏でる音を楽しむことが出来た。(気分は極楽!?)

 小那比の神社まで来れば安全圏に・・・ようやく気分も落ち着き、携帯のメールや着信履歴に目を通す。仲間からのメッセージのようだ。電話を掛けて安心してもらう。「元気に走ってますよ~と!」

 小那比川には蛍が・・・その乱舞する姿は幻想的でもあった。まるで完走を祝ってくれているような・・・

 20時過ぎ・・・這這の体で役場跡へと辿り着いた。待ち受けていた仲間のフラッシュ?がとても嬉しかった。「お疲れ様!」

 まさしくファンライド・・・180km、14時間半・・・実質は195km・・・大いに楽しめたことはいうまでもない。二度と走りたくない・・・とも思ったが・・・


輪旅 郡上ファンライド180km!!その1

2009-06-28 10:42:32 | 自転車旅
《輪旅 郡上ファンライド180km!!その1》

 先ずは、コースから見ていただきたい。
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=242c7275b844f540b67dbbefb5d4bd0a

 ある程度、自転車に乗っている方ならこのコースの大変さは理解できると思う。距離もさることながら、西峠、大洞峠、小川峠、笹方峠と難関が多く控えている。

 ①郡上の田舎風景や自然が満喫できること。
 ②交通量が少なく、クルマからのストレスが少ないこと。

 板取の最奥より大和の間、内ヶ谷は無住の地域で、半年間は通行止めになるという辺鄙なところでもある。大洞峠も、通る車も少なく、路面は荒れているとか。小川峠から土京の区間も閑散としているらしい。

 国道を走るのが好きな方もいる。ルートが分かりやすい。比較的フラットである。補給ポイント(コンビニや食堂など)が多い。エスケープもしやすい等・・・

 私は、歩道を走らされたり、頻繁に信号待ちをさせられるのが嫌いである。中には、クラクションを鳴らす。排気ブレーキを意図的にかける。空ぶかしをする。幅寄せをする等・・・不快な行動をする車も多い。

 郡上ファンライド180km・・・国道はあるものの、交通量は極端に少ない。信号機も、全部で五つもあっただろうか・・・リスク・・・山中でトラブルに会えばヤバイ状況になることは確か・・・食料、修理用具、救急用品は必携である。最悪時、携帯電話等でのレスキュー体制も考えねばならない。


(路面掲示板??)

 スタートは、旧上之保村役場。去年も、濁河経由のロングライドを開催した場所である。正規?のスタート時間は、朝7時だが、私はフライイングをして、5時45分に出発をした。

 旧武儀町役場のところを右折し、関方面へ・・・殿村で右折をして見坂峠へ向かう。先ずは順調、180kmという距離を考えると気が重くなるので、なるべく考えないようにするのが良いようだ。道が前にあったら走るだけ・・・

 恵通林道の入り口にて、チョークで路面に時間と行き先方向を矢印で書く。これが後続車には心強い。安心して走れるとか・・・

 立花で長良川に出会い、長瀬より板取川に沿って遡ることになる。旧洞戸村役場にて、途中合流のHi921氏と連絡を取ってみるが不通であった。まもなく、ハナ氏よりメールが入る。

 板取川沿いの道は、アジサイロードというらしい。右手に板取川の清流を・・・左手にアジサイの花の壁を眺めながらの優雅なクルージング?となった。


(アジサイが見ごろ)

 板取の最奥集落となる門原よりゲートを過ぎて上りに入る。西峠を越えても、更に道は上っていた。眼下には内ヶ谷の風景が広がっていた。一時はダム建設の計画
もあったと聞くが、その後はどうなったかは知らない。この先の内ヶ谷トンネルは、その時の予算で造られたものであろう。

 じゃん氏が追い付き、四人で走る予定であったが、実力の違いは歴然とあり、直ぐにバラバラ走行となる。豪快な大和へのダウンヒルを満喫後、再び下りきったところで遭うことが出来た。

 ショートカット組と別れ、白鳥(しろとり)から大洞峠を目指す。途中の自販機前でブドウパンをかじって昼食とした。ゴール後は、飲めや歌え?の打ち上げパーティーが待っている!と・・・我慢である。

 しらおスキー場のある六ノ里辺りの上りは最悪であった。ダラダラと長い上りが続き、根気が試される。ここだけの話しであるが、65歳を過ぎても自転車をやっているとすれば、電動アシストのランドナーを作ろうと思っている。若い連中と一緒に走るのにはその手しかないと・・・

 大洞峠への途中、ついに後続組に追いつかれた。馴染みの顔や、今回が初参加の方とも会話を楽しむ。


(大洞峠にて)

 屈強?な若者たちには先へ行ってもらい、自分のペースでジリジリと峠を目指す。追い越されてみると、今まで張り詰めていた緊張感が無くなり、だらけたペースとなって距離がはかどらない。何度も、何度も足を止めながら牛歩ペース?で大洞峠に辿り着いた。

続きはその2へ・・・


山旅 揖斐・小津権現山へ!!

2009-06-26 21:15:12 | 登山
《山旅 揖斐・小津権現山へ!!》

 奥美濃と呼ばれる山々がある。特に西美濃、揖斐には隠れた名峰が数々・・・蕎麦粒山、金糞岳、三周ヶ岳・・・無骨ではあるが、魅力的な山々が数多く存在している。

 小津三山と呼ばれる雷倉、花房山、権現山。その一つ、小津権現と呼ばれている権現山(1157.8m)へ登ってきました。冬場、雪に覆われた小津三山が、濃尾平野の最奥に、壁のように立ちはだかっているのが印象的である。

 今回、野風増アウトドア塾のメンバー二人と訪れてきた。お二人は山のベテラン、私の方が教えていただくことが多かったことは、先にお話ししておきたい。



 旧久瀬村役場のところより右折し、小津の集落へと向かう。ここは木地師の末裔が住む所とも・・・今も長閑な山村風景を見ることができる。

 集落を抜け、林道を行くと崖崩れが・・・道の三分の二が崩落し、クルマを停めて歩き始める。道の荒れようは半端ではなく、自然の持つパワーに驚かされた。



 この山は、多くの自然林に覆われているのが嬉しい。経済優先??で、スギやヒノキで全山が植林された山は、面白くもなんともない。水害や山崩れの原因になっているのも事実かと・・・

 登山道沿いには、山アジサイ、ウツギ、テッポウユリ、ドウダン、カキノハグサ等・・・地味ながら可憐に咲く花々に癒される。(花の名前は、参加者のWさんより教えていただいた)



 頂上へ・・・権現山といえば、白山権現を祀っている山・・・ちなみに、能郷白山も権現山である。その頂上からは、加賀の白山を拝むことが出来ることは、意外と知られていない。

 アサギマダラに出会う。その華麗な舞いにしばし見とれた。この小さな体で海を渡ってくるとは信じがたかった。

画像はこちらへ・・・
http://album.pentax.jp/166909111/albums/127045/

峠旅 近江湖北から八草峠へ!!

2009-06-18 15:39:16 | 自転車旅
《峠旅 近江湖北から八草峠へ!!》

 琵琶湖の北、湖北地方は素敵なところです。何か心の癒される、懐かしい風景が今も多く残っているようです。そんなところを、サイクリングの仲間と一緒に走る機会がありました。

 近江塩津駅で待ち合わせ・・・多くのサイクリスト達が大阪よりやってきました。古典的なランドナーから最新のロードバイク、マグネシュームフレームのMTBも・・・いろんな車種が集まるのも楽しみです。

 先ずは、林道を越えて余呉へ・・・どんよりとした雨雲が空を覆っていますが、天気は回復基調のようです。それぞれのペースで峠を目指しました。

 余呉より、更に小さな峠を越えて摺墨へ・・・峠の近くで見たタニウツギの白い花がとても綺麗でした。更に、小さなトンネルを抜けて杉野へ。


(杉本トンネルにて)

 杉本から杉野へ・・・近江湖北の鄙びた山間の風景が嬉しい。一件の藁葺きの宿が気になった。いつかはこの宿に泊まって湖北散策をしてみたいなと・・・

 最奥の集落となる金居原より日ノ裏谷の林道へと向かう。無断立ち入り禁止の看板が物々しいが、無秩序に山菜を採りあさる都会人?への警告であろうか。根こそぎ採れば、山菜が絶えてしまうことも理解しない者への・・・


(旧国道303の現状)

 旧国道303号と合流し、八草峠へと向かう。工事による通行止めのせいか、道は荒れ果て、夏草が道の真ん中にも生えていた。いつかは廃道になるかもしれない。

 道路の9割が削られてしまった工事現場に出くわす。何とか、人一人が通れる作業道によって通過することができた。自転車ならではの技である。


(八草峠にて)

 ようやく全員が峠の碑の前に到着することができた。流石は伝統あるクラブの方々、難路を走り切り、八草峠に集合された。サイクル・ツーリングはこうありたい・・・峠が厳しいとか、距離が長過ぎるとか・・・言い訳の多いサイクリストに聞かせてやりたいところである。

 岐阜県側の下りがヤバイ・・・かつて、知り合いが大転倒をし、大怪我をした場所でもある。道を覆う沢水が苔むし、とても滑りやすくて危険なのである。ほどほどに減速をし、用心深くダウンヒルを楽しんだ。

 無事に八草トンネルの岐阜県側口へと辿り着く。ここで長浜へ向かわれるクラブさんとはお別れし、国道303号を忠実に自宅へと向かう。坂内川、揖斐川と沿って走るコースは、当然下り・・・快適に走って無事に帰宅することが出来た。

 長年、お付き合いをさせていただいているクラブさんとご一緒できるのはありがたいことである。今後も多くの感動をいただけるかと思うと嬉しくなる。自転車をやっていてよかったと・・・

峠旅 万波高原へ!!

2009-06-02 22:28:05 | 自転車旅
《峠旅 万波高原へ!!》

旧宮川村打保より山道へ入る。舗装はされているものの道幅はとても狭い。クルマが何台も降りてくる。白木峰の登山から帰ってくるようで、名古屋や富山ナンバーが目立った。

小さな切通しを越えたところが峠かと思ったが、本当の峠は、もう少し先であった。山の斜面にはタムシバの白い花が盛りであった。


(万波高原の風景)

峠道を降り立つと、緑に覆われた広大な畑が現れた。ここが万波高原のようだ。想像以上に明るい、気持ちのよいところである。振り返ると、薬師岳のあたりであろうか、立山方面の北アルプスが白く望めた。

万波高原は大根の産地とか。蕎麦も作られているようだ。夏の冷涼な気候を利用して高原野菜を都会へ出荷しているようだ。山間僻地に新しい収入源が増えることはよいことである。


(タムシバの花)

これはコブシではなくタムシバの花である。山の斜面に白い模様が見えるのはタムシバの群落のようだ。


(万波神社のあたり)

明治期に開拓団が入り、その厳しい自然のために50年で歴史を閉じたという。その頃の神社であろうか。

次回、旧河合村から楢峠を越え、万波より打保へと抜けようと思った。