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国国宮めぐり 丹波国から山城国へ!!

2010-01-24 08:53:25 | 自転車旅
《国国宮めぐり 丹波国から山城国へ!!》

 今年は平城京遷都1300年とか・・・奈良、平安の時代を感じに、丹波国と山城国を訪ねてきました。「国国宮めぐり」そんな言葉はありませんが、当時、68近くあったという諸国の国府、国分寺、一ノ宮を探して歩く旅もロマンにあふれ、興味深いものがあります。

画像はこちら・・・
http://album.pentax.jp/166909111/albums/317987/

 アバウトなコースは、丹波国一ノ宮・出雲大神宮、丹波国分寺。
京都市内へ入って、壬生寺、平安京朱雀門跡、大極殿跡、神泉苑、二条陣屋、聚楽第跡、妙蓮寺、本法寺、大徳寺、山城国一ノ宮・賀茂別雷神社(上賀茂神社)、上御霊神社(応仁の乱)、室町幕府跡、本能寺、六角堂(頂法寺)、羅城門跡、西寺跡へと回ってきました。

 かなりディープな京都・・・地味なコースではありますが、暇を持て余している方にはお勧めの場所ばかり・・・かもです。

亀岡市千代川駅より旅を始める。岐阜と比べ、丹波の山々は低く、その分、明るい感じがした。

 丹波国一ノ宮・出雲大神宮・・・元出雲、千年宮とも呼ばれる。島根の出雲大社は明治時代まで杵築(きづき)大社と称していたため、江戸時代までは、出雲神社と言えばこの出雲大神宮を指していたという。神社から見下ろす丹波盆地は、のどかに広がり、気分をリラックスさせてくれた。

丹波国分寺・・・千三百年間、田んぼの真ん中にぽつんと建ち、丹波の人達を見守ってきた・・・そんな素朴なお寺さんでした。隅に残る五重塔跡の礎石は、しっかりと苔むしていた。


(丹波国分寺近くにて!)

 京都市内へ移動・・・

壬生寺・・・幕末の志士、新撰組で有名。律宗大本山、本尊は地蔵菩薩。壬生狂言でも知られている。北側に位置する壬生頓所は、ちょっと敷居が高い。

朱雀大路?にそって北上。朱雀門跡へ・・・これより奥が大内裏、平安京の中枢があったところ。

大極殿跡・・・平安京の中心的建物、それは公園の奥にあった。現代でいう国会議事堂みたいなものか。平城京の大極殿は平成の時代に再現がされた。

神泉苑・・・二条城の南にある公園。平安京遷都と同時期、大内裏に付属して造られた禁苑(天皇のための庭園)とか。江戸時代、家康は、二条城を造る時に神泉苑の一部を利用した。

二条陣屋跡・・・江戸初期建築の町家で、上洛の際、滞在する屋敷を持たない大名のために、江戸初期に建てられた宿舎で、大名の安全を確保するためにさまざまな工夫がされているという。現在は、修理のために見学は不可。

聚楽第跡・・・安土桃山時代、豊臣秀吉が建てたお城(政庁兼邸宅)。なぜか八年後には壊され、その多くは伏見城へ移築されたという。大内裏に造られたのは、権力を誇示するためであろうか。二条城もしかり!??


(本法寺にて!)

妙蓮寺・・・本門法華宗の大本山。御会式桜、椿、躑躅、芙蓉の咲くお寺としても有名とか。

本法寺・・・日蓮宗の本山。光悦など本阿弥家とのゆかりのあるお寺。多宝塔が美しかった。

千利休・・・千家(表千家、裏千家、武者小路千家)不審庵、今日庵、官休庵・・・ようやく点と線?が一致・・・でした。

大徳寺・・・臨済宗大徳寺派の大本山。塔頭(たっちゅう)と呼ばれる関連寺院が20ヶ所もあり、一大寺院群を形成している。それは見事としか言いようがない。


(上賀茂神社にて!)

上賀茂神社・・・式内社、山城国一宮、旧社格は官幣大社。正式名称は、賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)。円錐形に整えられた立砂(たてずな)は、立砂は細殿前に作られ、神様が最初に降臨された上賀茂神社の北にある神山を模して作られるという。

上御霊神社・・・室町時代、勃発した御霊合戦は翌年に応仁の乱の前哨戦となり、応仁の乱発祥の地とされている。

室町幕府跡・・・1336年頃、足利尊氏によって室町幕府が成立。その中心地は、花の御所と呼ばれ、守護大名による連合政権であったという。当時の守護大名は・・・細川、斯波、太畠山、山名、一色、渋川、今川、上杉など。

本能寺・・・早くから種子島に布教していたことから、鉄砲・火薬の入手につき戦国大名との関係が深かった。織田信長はこの寺を上洛中の宿所としていたが、1582年6月21日、ここで信長が明智光秀率いる軍勢に包囲され自刃する事件が起きた。いわゆる本能寺の変。その後、現在の場所へ移転とのこと。

六角堂(頂法寺)・・・西国三十三観音霊場18番札所、天台宗のお寺。華道の家元、池坊発祥の地。ビルの上から眺める六角形のお堂は一見の価値あり。


羅城門(らじょうもん)・・・古代、平城京や平安京といった条坊都市の中央を南北に貫いた朱雀大路の南端に構えられた大門。羅生門(らしょうもん)は、芥川龍之介による小説。黒澤明の映画でも有名に・・・

西寺・・・794年、平安京建都時に羅城門西に建立された二大官寺の一つ。東寺は空海に、西寺は守敏(生没年未詳)に勅賜された。東寺が真言密教の道場として発展したのに対し、西寺は、鎮護国家の官寺として運営したが、相次ぐ火災で廃絶したという。

 超の付くマイナーな京都歴史旅であったが、その中身は濃かった・・・羅城門、朱雀門、室町幕府花の御所、聚楽第・・・是非とも、現代にその建物を復元させていただきたいものである。