Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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輪旅 美濃飛騨ロングライド230kmへ!! その2

2008-09-21 14:26:39 | Weblog
《輪旅 美濃飛騨ロングライド230kmへ!! その2》

 程なくして道の駅「はなもも」に着く。ここが第二の休憩ポイント、時間は11時30分で、先行者より20分ほど遅れているようだ。ここから先へ進めば標高1900mの濁河への上りとなる。引き返すならここがポイントかもしれない。

 若い連中は、すでにスタートし、今頃は激坂をあえいでいるころであろう。若いということは羨ましい・・・といってもそれ程には違わないのだが。サポートカーをお願いしているY嬢と世間話をする。「スミマセンね!こんなおバカプランに一日付き合っていただいて・・・」と。

 今日、参加のメンバーは、私を除いては歴戦練磨の持ち主ばかりである。痩せロバ氏はパリ・ブレスト・パリの経験者。カニ氏は糸魚川ファストランのベテラン。ひろ○う氏は大垣のレーシングチームで鍛え上げた人。zen氏は毎月のヒルクライムイベントを渡り歩き、てかり氏はブルべの経験者である。私の出る幕はないのである。

 思案の結果・・・というより、端から濁河コースは無理なわけで、ショートカットコースの鈴蘭峠越えを選ぶ。すでに脚のパワーは使い果たし、休み休みの行軍となる。ソロが基本の私には、マイペースで自転車を走らせるほうがストレスがなくて良い。

 何度か休んでは走りを繰り返し、這う這うの体で鈴蘭峠へ辿り着く。御嶽の姿は見えるものの、霞んでハッキリとはしなかった。碑の前で腰を下ろし、しばらく休む。

 鈴蘭高原は寂れていた。スキー場も閉鎖され、観光客がやってくる場所では無くなってしまった。閑散とした別荘と、やたら派手なペンション群との対比が印象的であった。

 坂を下り、秋神川に沿って更に下る。国道361号に出合って左折し、朝日の道の駅「ひだ朝日村」を目指す。クルマの通行はほとんど無く、快適に飛ばす。

 ひろ○う氏より頻繁にメールが届いていた。濁河峠からチャオスキー場の辺りは標高が1900m近くあり、気温は14度とのこと。半袖、短パンでは凍えてしまうであろう。アームウォーマーやレッグウォーマーがあると心強い。

 道の駅「ひだ朝日村」で三回目の休憩を取る。トイレも食料もある道の駅は有難い。ストレッチをしながら後続を待つが、先を急ぐことにした。10月の本番では、ここが最終のチェックポイントになり、ここでギブアップするか、意を決して完走を目指すかの分かれ道となる。

 先の信号交差点のコンビニで食料と飲料を補給する。ここでひろ○う氏が追いついてきた。なんとコルナゴのフロントギアは39T、これで濁河峠を上るとは脅威である。ちなみに私のフロントギアは26Tである。

 正直、私は久々野より国道41号の歩道を走って帰路に付く腹積もりをしていたのだが、ひろ○う氏の気迫に引っ張られ、位山峠を越えることにした。仲間の存在は有難いものである。

 国道41号の信号交差点を越え、モンデウス・スキー場方面へ向かう。ちなみに、今回のコース230kmの中で目立った交差点は二つしかない。県道98号に出会い、左折してあららぎ湖を目指す。

 ダム湖を過ぎ、更に位山峠へ向かう。この道はかつての美濃と飛騨をつなぐ官道で、とても雰囲気があった。峠から下る途中には飛騨牛の牧場が山の斜面に造られていた。時間は17時、まだまだ明るいにが嬉しい。

 上呂(下呂温泉は有名!?)に降り立ち、午前中に通った飛騨川右岸を萩原へ快走する・・・といっても、一日の疲れはさすがに隠せない。気合を入れてひた走る。

 萩原より、坂を上がって日和田トンネルへ・・・夕暮れの闇がひたひたと訪れ、峠道より見下ろす萩原の街中に明かりがともり始める。

 トンネルを出たところでランプを装着する。今回はLEDのヘッドランプをヘルメットに付けてみた。頭部であれば、頭上の標識を照らしたり、路肩を確認したりするのに都合が良いと考えたからだ。

 程なく、馬瀬の道の駅「美輝の里」へ。昼間と違い、夕暮れの道の駅には誰もいない。トイレを済ませ、ボトルに水を補給してから上之保を目指す。

 暗闇の金山ダム「東仙峡金山湖」は不気味としかいいようがない。運が悪いことに雨も降り始めた。ポンチョを着込み、雨と寒さに備えた。

その3へ続く・・・








輪旅 美濃飛騨ロングライド230kmへ!! その1

2008-09-20 21:56:40 | Weblog
《輪旅 美濃飛騨ロングライド230kmへ!! その1》

 アスリート系ではなく、あくまでもサイクル・ツーリストとしてのロングライドに興味を持ち続けていた。長距離サイクリング・・・自転車旅として、いったいどこまで走れるのかという想いが心の底に長く眠っていた。

 究極のサイクリング、サイクリスト憧れのイベントがパリ~ブレスト~パリではないだろうか。宿泊をすることなく不眠不休に近い条件の下、90時間(80時間、84時間のクラスもあり)の半分の45時間で600kmを走り抜き、また折り返して都合1200kmを走破するイベントは尋常ではない。

 そんな心を揺さぶるプランの片鱗でも味わいたくて、ロングライドを企画してみた。やる以上は地元の岐阜で、それも、信州にも負けない山岳展望のある御嶽周辺で・・・走行距離230km、累計標高差3000m、所要タイム15時間。激坂あり、夜間走行あり、標高1900mの高所の低温は半端ではない。

 ただ長距離を走る脚の力だけでは歯が立たない・・・ペース配分、上り坂との駆け引き、食料や飲料の補給、寒さに絶えられる服装、メカや体調のあらゆるトラブルに対処できる装備とノウハウ、暗闇の林道を確実に走行できる灯火類。降雨に対処できる雨具と装備の防水性などなど・・・

 「心・技・体」でいえば、粘り強い精神力が一番要求される。心が40%、テクニックやノウハウの技が30%、体といえる脚力が30%といったところか。

 アバウトなコースは、旧上之保村役場~放生峠~岩屋ダム~馬瀬~日和田トンネル~萩原~小坂~濁河峠~高根・日和田~朝日~久々野~位山峠~萩原~日和田トンネル~馬瀬~岩屋ダム~放生峠~上之保
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=a9f69eefb816c8c0ecf2b5579bf81591

 9月某日、試走を実施する。勇気ある走者は6名、サポート1名をお願いし、旧上之保村役場(現関市)を7時にスタートする。コースの路面状態はオール舗装で良好のため、自転車は全員がロードレーサー。ただし、ギア比はまちまちで、フロント・インナー39Tというツワモノもいた。

 出だしはノンビリムード・・・その後に遭遇する地獄?も知らず、和気藹々と会話に花を咲かせながら、津保川沿いののどかな風景の中を快走して行った。どん詰まりとなる鳥屋市の集落より放生峠の上りが始まった。

 流石の夏も終わりを告げ、初秋を感じさせる山間の九十九折りを粛々と上っていった。交通量が少ないのが有難い。コース設定でのポイントは、大型車の通行が少ないこと。岐阜でいえば、国道19号、21号、41号、156号は外すということである。クルマからのストレスがなく、走行者の安全も確保するというのがポイントだ。結果、今回のコースの信号機は二箇所あるのみである。

 最初の峠でノンビリするわけにはいかない。すぐにダウンヒルに入る。下呂市の戸川沿いを気持ちよく走り、祖師野へと至る。国道256号に出会い、左折して岩屋ダムを目指す。(帰路、この付近は暗闇となるため、逆方向からの風景をインプットする)

 馬瀬川沿いの県道に入り、北上をして行く。早くも取り残され、無心に、黙々とペダルを漕いで馬瀬の道の駅を目指す。ここで焦ってペースを上げれば、200kmのロングライドは持たない。じっと我慢、というよりは、それくらいのペースしか走れないのであるが。

 一回目の休憩は馬瀬の道の駅「美輝の里」トイレを済ませ、ロールパンを二個かじる。登山と同様、休憩のたびに少しづつ食べるのが良いようで、ハンガーノック(山でいうシャリバテ?)が防げるようだ。普段の生活とは違い、お昼にまとめて食べるわけにはゆかない。そんな時間も取れないし・・・

 更に馬瀬川に沿って北上し、途中より日和田トンネルに入る。安全策を取って歩道を走ったのが大間違いで、開通以来、一度も清掃がされていないと思われる歩道には、砂や泥が5cmくらい積もっていた。部分的には湧き水でぬかるみ、ハンドルを取られて怖い思いをする。

 萩原へ下り、飛騨川の右岸を北上して小坂に至る。途中、先行者に連絡を入れると、もう小坂の道の駅「はなもも」に全員がいるとのこと。年寄りが若い人の足を引っ張ってはいけないと、先行してもらうように伝える。ここからが地獄?上り、濁河峠への始まりとなる。

その2へ続く・・・