Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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輪旅 伊勢本街道「飯南~伊勢神宮」

2011-05-19 21:05:07 | 自転車旅
《輪旅 伊勢本街道「飯南~伊勢神宮」》
 リバーサイド茶倉・・・当然、お茶の産地(飯南茶)であり、宿は茶畑に囲まれ、新茶の香りがプンプン・・・朝一、道の駅で土産を購入。今日は余裕の走行・・・峠らしきものはなく、のどかな農村地帯を40キロほど走るだけという有り難い区間でした。


(リバーサイド茶倉を出発)
 予定通り!?大石宿の道標は見逃し、櫛田川に沿って快走。「つるの渡し」ここが紀伊国と伊勢国の境となり、河原には「はかり岩」なるものが復元されていました。この岩が増水で隠れれば川止めになるのでしょう。


(千鳥ヶ瀬にて)
 佛足石・・・当時の旅人の足元はわらじ(二束三文?)、履けなくなったものをここに奉納したのでしょう。四疋田の常夜灯・・・高さは5.5メートル、この街道で最大だそうだ。地元の長老が教えてくれた。千鳥ヶ瀬の椋の木の下をくぐり、熊野街道と伊勢本街道が交差する札の辻へ・・・「まつかさ餅」という看板に釣られて店に入るが、まだ仕込み中とのことで断念。


(玉城町の山間地?を走る)
 玉城町の中心部へ・・・ここは城下町のようで、街道は複雑に折れ曲がっていました。石垣と堀がきちんと残る城跡(田丸城)へも寄ってみる。


(外宮のウナギ屋さん)
 平野部をガシガシと走り、度会橋にて宮川を渡る。宇治山田の街中を抜け、外宮(豊受大神宮)へ・・・粛々と参拝へ。次に内宮へ・・・その前に腹ごしらえ・・・門前のウナギ屋さんへ入る。「うまき」という卵焼きも美味でした。


(参宮へ)
 古市・・・かつて参宮を終えた参拝客は直会ということで色町へと繰り出した。「麻吉旅館」は当時の名残りかも。

 いよいよ伊勢神宮の内宮(皇大神宮)へ・・・おかげ横丁へ入ると凄い人並みに・・・近ごろ話題のパワースポット効果なのか、それとも、苦しい時の神頼みなのか・・・老若男女で賑わっていました。今回の参宮(おかげ参り)の完結と旅の安全に感謝してお参りへ・・・日本の神社の最高峰?、やはりお伊勢さん(神宮と呼べるのはここだけ!?)は別格のようで、その神域に入るだけで身も心もピリッとしてくる。たまにはこういうことも大事かとも思う。

 ラストラン・・・宇治山田の駅まで走り、手早く輪行状態となって、三日間お世話になった方々と別れを告げた。

輪旅 伊勢本街道「三輪~飯南」

2011-05-19 09:43:45 | 自転車旅
《輪旅 伊勢本街道「三輪~飯南」》
 今回のコースのハイライト・・・要するに核心部といったところです。石割峠、山粕峠、鞍取峠、桜峠、牛峠、飼坂峠、櫃坂(仁柿峠)・・・曽爾村、御杖村、美杉村・・・手応えがあり過ぎてマイッタ!でした。(一部の峠は迂回)

 今日の収穫は、名松線の終点「伊勢興津」・・・災害のために鉄道が運休し、閑散とした中で、素敵な酒蔵(稲盛酒造)に出会いました。


 桜井の朝・・・日本が高度成長であったころ、どこの町にも割烹旅館があり、大いに賑わったようです。桜井の皆花楼もそんな宿のようでした。その凝った造りは、一見の価値ありでした。

 慈恩寺追分より初瀬街道を走り、長谷寺へ・・・門前の商店街では名物の草餅を蒸す光景が・・・関東から参加のK瀬さんは始めて訪問のようで、室生寺へもとリクエストをされていました。ちょっと遠すぎ!??

 更に坂を登り、榛原の町へ・・・ここは、この地域の中心地であったようで、立派な商家が並んでいました。その重厚な造りは、かつての繁栄を物語っているようで、またゆっくりと再訪したい場所でした。「あぶらや」は旅籠であったのでしょうか。

 高井の集落より山道に入り、千本杉の前を通過する。最奥の集落、諸木野を過ぎれば本格的な山道へ・・・車道も無くなり、自転車を押す羽目に・・・当時の旅の大変さが身に沁みました。


(石割峠にて)
 伊勢本街道の最高点・・・という表示のある石割峠へ到着。あまり通る人もいないせいか、道は荒れているように感じました。しばしの休憩を取り、田口へ向けて下降・・・舗装路に出て一息を付く。


(素敵な風景)
 室生からの道に出、暫く走ってまた横道へ・・・黒岩方面へと坂を上がって行く。道が大きく左に折れるところを直進し、田んぼ道へと入っていきました。ここでささやかなランチタイム・・・山粕峠への上りに備える。


(山粕峠へ向かって)
 またまた細い山道を押して上げる羽目に・・・おかげ参り・・・お伊勢さんへは難行苦行!?・・・安易にはお参りをさせていただけないようです。どうやら曽爾村へ入ったようで、倶留尊山らしき山容が見え隠れしていた。

 次の鞍取峠は迂回・・・桜峠も・・・御杖村の中心地「菅野」へ・・・ここもあらためて再訪したい場所でした。牛峠を越え、東町へ・・・小さな佐田峠を越えると正面に素敵な山が現れました。大洞山・・・昔話の舞台になりそうな山容でした。その麓が桜で有名な美杉村三多気のようです。


(谷口の常夜灯を見る)
 下り基調に入り、名松線の終点となる伊勢興津駅へ・・・災害のために運休中・・・このまま廃線の憂き目となるのでしょうか。駅の近くの造り酒屋「稲盛酒造」へ寄ってみる。奥様はとても品の良い方・・・今宵の宿のお楽しみに本醸造酒「出世鶴」を仕入れました。リタイア組は手遅れ!?だと言ってましたが・・・


(町屋辺りを走る)
 飼坂峠・・・ここも迂回してトンネルを通過・・・下ったところが町屋・・・とても静かで良いところでした。ここで偶然の出会いが・・・「三重の峠」を執筆されたS山さんに出会う。この先の櫃坂の状況をお聞きし、先を急ぐことに。峠地区より下りに・・・仁柿峠というのでしょうか、時間の制約のため、旧道を下らずに舗装路を行くことにしました。


(絶品!リバーサイド茶倉の天然鮎)
 豪快なダウンヒルを楽しみ、和歌山街道と伊勢本街道との合流点となる横野の柿野神社までを今日の行程としました。今宵の宿は「リバーサイド茶倉」・・・公共の宿のようでしたが、田舎の民家に泊まったようなほのぼのとした温かみのある宿でした。

輪旅 伊勢本街道「玉造神社~三輪」

2011-05-17 22:21:00 | 自転車旅

《輪旅 伊勢本街道「玉造神社~三輪」》

関西の大先輩のお誘いで伊勢本街道を訪れてきました。

先ずは玉造稲荷神社より暗越奈良街道を東進・・・噂以上の難関、暗峠の激坂には降参!・・・矢田丘陵を越え、猿沢池にて右折して南下・・・歴史の道「上ツ道」も素敵でした。今宵の宿は桜井の割烹料理旅館!??

大先輩のご自宅、住吉大社より市内を走り、上町台地を経て玉造へ。これがなかなか大変、大阪市内の走行は数倍?疲れました。


(玉造稲荷神社が起点)
いよいよ起点となる玉造稲荷神社へ。江戸時代、おかげ参りと称し、多くの庶民が伊勢神宮を目指してここより参宮の旅へと出発をしたとのことでした。強い味方が「浪花講」今時の協定旅館みたいなもので、安心して旅が続けられるしシステムが出来上がっていたようです。

心強いのが現地ガイド・・・大阪のサイクリングクラブのⅠさんに先導をしていただく。住宅街を縫って当時の面影が残る裏道を東に向かって走る。高麗橋のそばを通る・・・


(暗越え)
初日のメインディッシュ・・・河内一宮となる枚岡神社の横より激坂が始まる。車一台がやっとの幅ながら国道308号、コンクリート舗装の道を快適?に押して歩く。結果、斜度が緩むことはなく、棚田が現れるあたりまで歩くこととなる。上部では集落も現れ、とても明るい感じで驚く。峠の茶屋付近では石畳も残されていた。


(矢田丘陵にて)
生駒側も激坂・・・慎重にブレーキを掛けながら下ってゆく。竜田川を越え、更に矢田丘陵を越える。ここもなかなか良い感じで、振り返ると、越えて来た暗峠が背後に望めた。しばし、歩きでやってきていたおばあちゃんと談笑・・・


(追分本陣)
いよいよ奈良盆地へ・・・下り立ったところが追分本陣となる村井家、郡山街道との分岐点でもある。茅葺の大和棟宿場建築は貴重な存在だそうだ。第二阪奈道路をくぐって尼ヶ辻へ・・・垂仁天皇陵が右手に見えれば奈良の町は近い。


(丹波市・現天理市)
観光客で賑わう奈良町を進み、猿沢池の手前で右折・・・暗越奈良街道より往時の上ツ道へと入る。歴史を重ねた民家の佇まいが嬉しい。京終(きょうばて)の駅前を過ぎるとのどかな風景が広がる。

帯解寺で小休止・・・安産を願うお寺だそうだ。やがて天理市へ・・・天理教の門前町であり、今も黒い法被を着た信者が行きかっていた。古くは丹波市(たんばいち)といい、今も市場が立つそうだ。

大和(おおやまと)神社・・・戦艦大和にちなむ神社だそうだ。大和朝廷があったのではという巻向遺跡・・・卑弥呼の墓と云われる箸墓古墳のそばを通過する。


(三輪・今西酒造)
大神(おおみわ)神社・・・背後にそびえる三輪山が御神体で、本殿がない神社。大和一宮でもある。その門前にある今西酒造を訪れてみる。女将さんも素敵、お酒も素敵・・・今宵の宿での楽しみがまた一つ増えた。

今日の宿は桜井駅前の「割烹・皆花楼」・・・その重厚な造りと裏腹にとてもリーズナブルな宿でした。

山スキー 白山・転法輪尾根へ!

2011-05-04 22:22:06 | スキー
《山スキー 白山・転法輪尾根へ!》
 さくら道ネイチャーランを完走されたk-bataさんよりのお誘いで、白山の転法輪尾根を訪れてきました。残雪期の山といえば、雪崩れ!アイスバーンの尾根で滑落!・・・危険がいっぱいのエリアです。迷った挙句の参加でした。

 白川村平瀬より自転車で入山・・・豊富な残雪に覆われた転法輪尾根は別天地でした。今回の最高点は標高二千メートルあたりまで・・・目の前にそびえる白山本峰に感動し、その後はスキーで滑り降りました。


(平瀬から白水湖へ)
 平瀬から大白川への道は冬季閉鎖中・・・よって自転車でのアプローチとなります。約15㌔の道のりはほとんど上り・・・スキー板を背負うのはしんどいため、フレームに括り付けてみました。ちょっと工夫が足りず、ハンドルが充分に切れないのが問題?でした。

 道の融雪は意外と早く、デブリ(雪崩れの跡)も除雪がされていて快適に上れました。途中より白山の本峰が望め、登山への気分を盛り上げてくれます。


(転法輪へ)
 公園の手前のカーブ辺りより尾根へ取り付く。急斜面でヤブ・・・板が枝に引っ掛かって難儀をする。尾根の上に出れば残雪が・・・後は快適な雪上散歩が楽しめました。

 ここはブナ林の宝庫・・・明るくて気持ちのよい平原を3人で談笑しながら歩いて行きます。今回のプランの発案者は、二週間ほど前に開催された「さくら道国際ネイチャーラン」の完走者・・・名古屋城から金沢の兼六園までの250㌔を一昼夜、36時間で走り切るという驚愕のレース・・・その時のエピソードなどを楽しく聞かせていただいた。


(白山のピーク)
 忠実に尾根の中央を辿って行けば迷うこともなし・・・ぐんぐんと高度を稼ぎ、やがて正面に白山の本峰を望むようになります。時間さえあればピークを踏むことも・・・余計なことを考えてしまいます。


(先行する仲間)
 標高2千㍍、時間も午後2時を周り、今回の最高点に・・・余裕のあるお二人はもう少し上のコブまで行くという。シールを外し、テレマークターンの練習をしながら待つことに・・・表面の雪が腐り、重いのがちょっと気がかり・・・でも、滑降の気分は最高!


(帰還)
 5時間かかって登る尾根も、スキーで下れば1時間も掛からない・・・歩行組の二人を待ちながら登り口まで下山。

 帰路・・・再び自転車にまたがり、平瀬のゲートまで一気に駆け下りました。