Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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東北の旅 津軽を満喫!

2012-08-14 06:36:49 | 歴史と旅
《東北の旅 津軽を満喫!》
岩木川、津軽鉄道、金木斜陽館、十三湖、弘前城、津軽三味線・・・大いに満喫してきました。

1973年、ATG(アートシアターギルド)作品 「津軽じょんがら節」監督は斉藤耕一、主演女優・江波杏子。その映画を見て小泊村(現在は中泊町)を知りました。津軽平野の北端、津軽半島の山々が始まるあたりに小泊村がありました。いかにもどん詰まりというイメージで、東北の厳しさが感じられる村の風景でした。

その哀愁を増すのが津軽三味線・・・心の底に響く音色!!もう言葉を失います。


(富士見湖 鶴の舞橋)
津軽平野の真ん中を岩木川が流れています。火山である岩木山の裾野が広がる平野は河川が少なく、水利が悪いようです。よって、灌漑用に作られたのが富士見湖・・・そこに秋田ヒバをふんだんに使った「鶴の舞橋」を訪れてきました。正式名称は、廻堰大溜池だそうです。


(岩木川から眺める津軽富士)
夕暮れ、岩木川を渡ってねぷたを見にゆく途中でみた岩木山の景色です。津軽平野のどこからも眺めることができるのが津軽富士の岩木山です。まさしく故郷の山!ということでしょう。


(ストーブ列車で知られる津軽鉄道)
現在、日本最北となる民間私鉄・・・津軽鉄道に乗ってきました。営業距離は、五所川原駅と津軽中里駅間20.7キロ・・・電化ではなく、気動車のみの運行でした。


(五所川原駅のプラットホーム)
冬場のニュース・・・吹雪の中、津軽平野を走るディーゼル客車はとても絵になります。晴れた日には岩木山をバックに・・・その車内ではダルマストーブの上で干物を焼く姿が・・・これもおなじみの光景です。

現在、キャビンアテンダントと呼ばれる女性たちが沿線の観光案内をしていただけます。こんなローカル鉄道・・・いつまでも残ってもらいたいものです。


(太宰の生家 斜陽館)
今も根強い人気を誇る文豪・太宰治・・・その生家が金木にある斜陽館。その建物は豪勢の一言、秋田ヒバをふんだんに使い、和洋折衷の建物は需要文化財にもしてされているそうです。島津家は庄屋も務めたのでしょうか、建物の奥には米蔵が残っていました。見応えは充分でした・・・


(懐かしの十三湖 当時は木の橋)
40年ほど前、自転車で小泊から五所川原へ走った時、十三湖の河口に架かる木製の橋を渡りました。その幅は車が一台通れるほどで、湖面から2メートル??ほどのところを板を軋ませながら走りました。昭和50年代でしょうか、今のコンクリート製の橋に架け替えられました。


(弘前城 もちろん木造)
日本に現存する江戸時代の天守閣は12あるそうです。その一つ、もっとも北にあるのが弘前城です。江戸時代、津軽氏47,000石が治めた弘前藩・・・お城の北には今も武家屋敷の雰囲気が残っていました。

もともとあった天守閣は落雷で焼失!?・・・代わりに御三階櫓が天守の役目を・・・建物の二面のみに千鳥破風があるのは、天守閣らしく見えるようにあとから改造したためでしょうか。


(津軽三味線の生演奏)
津軽三味線・・・その独特な奏法と音色はインパクトが強い。それを知ったのは高橋竹山・・・元は、ボサマと言われる男性視覚障害者の門付け芸として続けられていたそうです。

一口で東北といっても幅が広い・・・そんな中で津軽という響きは私にとって別格・・・なぜか心が安らぎ、また訪れたいなという思いが湧いてくるところです。


(なぜか酒田の山居倉庫)




東北の旅 弘前ねぷたへ!

2012-08-14 06:11:59 | 祭り旅
《東北の旅 弘前ねぷたへ!》
昔、津軽氏が治めていた津軽藩(津軽国?)、その歴史ある祭りがねぷたのようです。青森市とも五所川原とも違う、扇型の行灯は城下町らしい品がありました。

今から40年前、ザ・スパイダースというバンド・・・当時でいうグループサウンズのグループがありました。ボーカルは堺正章でしたでしょうか、「エレクトリックおばあちゃん」という曲で弘前を始めて知ったように思います。ひろまえでなくてひろさきだと・・・


(先ずは大太鼓が)
五所川原と同様な大太鼓が最初にやってきました。腹にズシンズシンとくる迫力が凄い。敲く人たちもきりっとしていて格好良い・・・日本人を感じます。


(暗闇に浮かぶ山車)
弘前のねぷたは扇型・・・ある種の品を感じます。津軽藩の城下町だからでしょうか。城跡、武家屋敷・・・歴史の重みを感じました。


(美しい武者絵)
題材は三国志や水滸伝からの武者絵・・・昔は浮世絵もあったそうです。かつて棟方志功も題材にしていたようです。


(これぞ祭り)
祭りはシンプルなほうが感動するようです。お金を掛け、派手派手なイベントは表面的で感動が薄い・・・やはり歴史を経て、熟成をした祭りは重みがあります。


(勇壮の一言)
山車、太鼓奏者、踊り手、掛け声・・・その絶妙な組み合わせが魅力です。けして奇をてらったところはなく、ある意味では単調な繰り返し・・・でもそれがたまらない感動を!


(皆が格好良い!)
祭りには、見るのが楽しい祭りとやっているほうが楽しい祭りがあるようです。弘前は両者が楽しめる・・・沿道の客がはやし立てると踊り手も近づいてきて一緒に盛り上がる・・・これが祭りかと!


(弘前の夏)
春、弘前のさくらまつりは大勢の客で賑わうそうです。弘前城跡に植えられた2600本の桜が満開に・・・花の向こうには残雪に覆われた岩木山が。

次回は夏に・・・能代から五能線沿いに自転車を走らせるもの面白そうです。


山旅 津軽富士・岩木山へ!

2012-08-13 21:44:27 | 登山
《山旅 津軽富士・岩木山へ!》
今から40年も前でしょうか、青森駅より竜飛岬に向かい、その後半島を横断する林道にて小泊村へ。そして、十三湖から五所川原へ出ました。自転車の旅でした・・・

津軽平野は東北のイメージとは違い、とても広くて明るい感じが!つねにその先には津軽富士の岩木山(1625m)がそびえていました。いつか登ってみたい・・・ようやく夢が叶いました。

前日の鳥海山登山の疲れもあり、登山口は8合目より・・・岩木山スカイラインを利用しての楽々プランとなりました。駐車場より登山リフトもありますが・・・歩いて1時間半で頂上へ至りました。


(駐車場よりの頂上)
この日は秋田県大館市に宿泊。8月上旬の青森はどこも宿がいっぱいのため、弘前へ50分ほどで行ける大館に泊まりました。意外と穴場かも・・・秋田竿灯祭りの客も泊まっていたようです。

弘前市内の手前よりアップルロードに入ります。ここは青森リンゴの本場・・・見渡す限りのリンゴ畑は圧巻でした。その向こうには津軽富士がドカンと見えます。この道、いつか自転車で走ってみたいなと・・・

岩木山神社を過ぎたところよりスカイラインに・・・一本の尾根に付けられたジグザグの道を上がってゆきます。思ったよりは険しくない・・・なんと八合目まで上がってしまいました。


(ガラガラの登山道)
駐車場よりはリフトも上がっていますが・・・そこは登山者、まじめに登山道を上がります。低木に覆われ、見晴らしの利かない道でした。


(旧の噴火口の横を通って)
九合目、リフトからの道と合流するあたりからは景色が一変します。目の前には旧の噴火口跡らしきものが・・・その向こうには聳え立つ岩木山の頂上が。かなり急なのが分かります。


(はるか下に駐車場が)
火山弾が降り積もって形成されているのでしょうか・・・ガラガラの道はかなり厳しいルートです。時には岩につかまり、一歩一歩足を引き上げてゆきます。振り返ると、はるか下に駐車場が・・・


(頂上の岩木山神社)
上り始めて一時間半、思ったより早く頂上へ着きました。ちょっと雲があるものの、はるか下に津軽平野が見渡せます。天気がよければ北海道の松前あたりも見えるとか。岩木神社の奥社でしょうか、登頂お礼に参拝しました。


(頂上にて)
大勢の登山客で賑わう頂上で大休止・・・日陰がないと暑いくらいです。オニヤンマや秋アカネが飛んでいます・・・もう秋の訪れでしょうか。東北の夏は短いようです。


(ふもとのトウモロコシ畑)
下山後、裾野に広がるトウモロコシ畑の一角にあるお店で焼きトウモロコシを購入・・・畑の中で背後にそびえる岩木山を眺めながら味わいました。

さすがは百名山・・・遠く岐阜より千キロの道を走ってきた甲斐があります。またひとつ、素敵な思い出が残りました。

東北の旅 五所川原ねぷたへ!

2012-08-12 21:37:18 | 祭り旅
《東北の旅 五所川原ねぷたへ!》
五所川原をご存知の方はかなりの東北通!?津軽平野にある地方都市です。
津軽出身の有名人といえば、太宰治、吉幾三・・・角界では、栃ノ海、旭富士、舞の海、高見盛。五所川原農林高校は名門だそうです。

青森の夏祭りといえばねぶた・・・五所川原には立ねぷたがあり、その迫力は青森市以上かと。その高さは23メートル・・・ちょっとしたビル並みの山車が街中を練り歩くさまは圧巻のひとこと・・・掛け声は「ヤッテマレ!」やって回れの意味のようでした。 歴史は400年以上、その行灯に描かれた三国志や歌舞伎の絵にも感動でした。


(とても大きな太鼓が)
青森市のねぶたほどは観光化されていないため、近くの岩木川堤防まで車移動。そこより歩いて20分ほどで会場に着きました。やがて遠くから地響きのような太鼓の音が・・・いよいよ祭りの始まりのようです。先頭は、演歌歌手の吉幾三・・・地元出身ということもあり、周りから盛んな掛け声が!


(二階建ての太鼓?)
いきなり20メートルはあろうかという山車がやってきました。一階二階は大太鼓が納まり、その上に大きな行灯が・・・その圧倒的な迫力にたまげました。


(四連、五連の太鼓も登場)
なんというのでしょうか、一メートルほどの太鼓を横に並べ、歩きながらシンプルなバチ裁きで行進をしてゆきます。これがなかなか効果的・・・静の山車と動の太鼓が絶妙なバランスです。これがこの祭りの秘訣かもです。


(高さは23メートルとか)
巨大な山車・・・高さは23メートルにも及ぶそうです。それが目の前を通り過ぎる・・・見上げると首が痛くなります。ここまでやるかって感じです。


(圧倒的な凄さ)
これぞ立佞武多・・・五所川原だけのもののようです。この迫力は映像では味わえません。やはり現地で、目の前で、その臨場感を味わったものだけが感動できるようです。


(あでやかな女性)
武者絵など、どちかといえば男性的な印象の祭りですが、やはり女性の登場には華があります。ゆかた姿で踊るしぐさは魅力的です。


(三国志から?歌舞伎から?)
行灯の絵がまた凄い・・・その迫力は見るものを圧倒します。話では、専門の絵師が付き、祭りが終わると次の年の絵描きにはいるそうです。一年がかり・・・納得の作品でもあります。


(子供たちも元気)
祭りといえば威勢が良くて、酔っ払いのオッさんがたむろすというイメージですが、五所川原のねぷたは違っていました。男女、子供から大人までが一緒になって・・・中にはベビーカーを押したり、赤ちゃんをおんぶした若奥様も!


(五所川原のねぷたは凄すぎる!)
感動は多いほどいい!・・・そんな想いで青森までやってきました。津軽の夏祭り・・・期待以上の大きな感動をいただき、また津軽という土地が好きになりました。またいつか・・・訪れてみたいです。

山旅 出羽富士・鳥海山へ!

2012-08-11 21:04:09 | 登山
《山旅 出羽富士・鳥海山へ!》

今から35年前、東北の山へ行った記憶があります。鳥海山、秋田駒、岩手山、早池峰、栗駒山・・・今回、そんな記憶をたどって鳥海山(2236m)へ登ってきました。

天気は快晴、高山植物は満開、東北の山ならではの雪渓歩きも楽しめました。
登り5時間、下り4時間・・・ちょっとハードな行程でしたが、頂上から眺める日本海は最高でした。


(鳥海山の全容)
岐阜から10時間、新潟県村上市までは高速道路が使えるようになり、多少は早くなったようです。途中、村上の鮭の燻製?を見たり、酒田の山居倉庫を見たりしながら、登山拠点となる大平山荘へ着きました。

翌日は4時起き・・・4時半、鉾立の象潟口より登山を開始。とても整備された道で安心です。


(遠く日本海が!)
ここは影鳥海で有名・・・山の陰が日本海に映り、雄大な景色が楽しめるそうです。ちょっとその片鱗を見ることができました。


(鳥海湖をバックに)
雄大な裾野が終わるころ御浜小屋に着きます。この向こう側にはカルデラの鳥海湖(直径約200m、水深約4m)が見下ろせます。夏でも湖畔には雪渓が残り、心が安らぐ場所でもあります。


(朝の光の中を)
見上げる新山の頂上はまだまだ先に・・・気合を入れて出発します。道の両側には高山植物が咲き乱れ、はるか眼下には庄内平野が雄大に広がっています。最高のロケーションとはこのことを言うのでしょうか。


(満開のニッコウキスゲ)
白山同様、日本海に近い豪雪地帯のためか、短い夏に一気に花が咲くようです。ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、チョウカイアザミ、ミヤマキンバイ、あのエーデルワイスに似たミヤマウスユキソウも・・・可憐な花が咲き乱れています。


(夏空)
七五三掛よりルートは二つに・・・下山に谷コースの雪渓を下ることにし、展望のよい外輪山コースを登ることにしました。このコース・・・常に左手には頂上の新山が望め、右下には湯の台方面の庄内平野が見渡せます。飽きることがありません・・・


(2236mの頂上)
七高山の手前で御室小屋方面へ下り、再び雪渓をよじ登って新山のドームへと・・・今から210年前、西暦1800年に噴火を起こし、現在の新山が形成されたという。大きな岩がゴロゴロと組み合わさり、両手両足を最大限駆使しないと頂上へは着けません。

標識のあるピークへ・・・周りにも岩の尖塔が乱立・・・まさしく火山の山という形相です。はるか眼下には日本海が・・・沖の飛島もはっきりと見えます。庄内平野と日本海を隔てる海岸線(砂州で形成された!?)がとても綺麗です。秋田県側の北西方向には象潟の風景も確認できます。あの松尾芭蕉が「おくの細道」の目的地とした場所です。


(千蛇谷の雪渓)
下りは快適に雪渓歩きを・・・外輪山から見下ろす谷は勾配もゆるく、快適な雪渓下りが楽しめると見ました。登頂の満足感に浸りながら、軽快なステップで降りてゆけます。ただし、外輪山からの落石には要注意・・・


(山を振り返る)
崩落で付け替えられたという険しい道を梯子段にて七五三掛の分岐に戻ります。ここまでくれば、後はひたすらに歩くだけ・・・かといって、往復10時間のコースはとてもハード・・・鳥海湖、御浜小屋を過ぎ、後は長い長いチシマザサの裾野を黙々と歩くだけです。はるか遠くに鉾立の駐車場が見えたときはがっかりしましたが・・・あまりに遠くに見えて!


(おまけの山居倉庫)
前日、岐阜より高速道路をひたすら走って酒田へ・・・途中、休憩をかねて新潟県村上市へ。城下町ならではの落ち着きと風情のある町・・・黒板塀の続く寺町。三面川では今も遡上する鮭が採られ、天井から吊るして干物にする風景が見られます。鮭の酒びたしは絶品とか。

山形県酒田市に入って訪れたのが山居倉庫・・・庄内平野は米どころ・・・今も現役でこの米蔵倉庫群は活用されているそうです。明治期に植えられたケヤキの並木が素晴らしい・・・そういえば、ここはドラマ「おしん」の撮影にも利用されたとか。