Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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輪旅 頚城・山古志から長岡市宮内へ!

2012-05-12 08:36:24 | 自転車旅
《輪旅 頚城・山古志から長岡市宮内へ!》
いよいよ旅も終りに・・・雨も上がり、今一度山古志の村中を走ってみます。県道から見下ろす棚田の美しさは際立っていました。2004年10月23日に発生した中越地震・・・マグニチュード6.8の激震は山古志へつながる全ての道路を寸断し、崩れた土砂が川をせき止めてダム湖が・・・まさしく未曾有の災害に。

民宿の女将さんのお話によれば・・・ズドンという揺れに人間が一メートルは飛んだとか・・・天井からぶら下がる蛍光灯が回転し、天井に輪状の跡が残った。凄すぎます・・・山古志特産の錦鯉や、「牛の角突き」で飼われていた牛も下界へ避難したそうです。

小千谷市妙見町にて小出の母子3人が土砂に埋まり、4日後、二歳の男の子だけがレスキューに無事保護された・・・そんなニュースもありました。

宿のある虫亀集落より坂を下り、一気に長岡市内へ・・・上越新幹線の高架をくぐり、旧三国街道を・・・宮内の街並みに残る雁木と呼ばれる雪よけのアーケードの下を走って、JRの宮内駅へ辿り着きました。

(百姓や 三太夫にて)
農林漁家民宿おかあさん100選認定者の宿・・・とても居心地のよい宿でした。伝統的な山古志の民家から今風の造りに変わっていましたが、なにか心が安らぐ宿でした。


(昨夜の成果!?)
越後のお酒・・・「中搾り 生原酒 直汲み 越の白鳥 かめ口一番」、名前が長いが味はいける。「生原酒 雪蔵貯蔵 越の寒中梅」これはお勧め!旨すぎました。


(とてもカラフル?)
濡れ鼠のサイクリストも歓迎していただけました。山盛りのタオルが嬉しかったです。もちろん、自転車は家の中へ入れていただけました。


(無題)
夜、この囲炉裏を囲んで酒宴!?でした・・・


(山古志の農家)
昔の三太夫さんのご自宅。


(棚田の見納め)
このまま帰るのは惜しく、棚田を見てきました。


(虫亀遠望)
見ているだけで心が安らぎます。


(宮内の醤油蔵元)
県道23号を一気に下り、長岡市方面へ向かいます。立派な高架は上越新幹線のようです。


(三国街道?の雁木造り)
宮内駅に到着・・・ここより輪行で直江津へ。待ち時間を利用して旧の三国街道を走ってみました。あまり面影はありませんでしたが、老舗の醤油蔵「越のむらさき」へ寄ってみました。独特な香りが・・・宮内の街並みには雁木と呼ばれる雪国独特な通りがありました。

輪旅 頚城・松代から山古志へ!

2012-05-08 22:07:52 | 自転車旅
《輪旅 頚城・松代から山古志へ!》
松之山温泉は日本三大薬湯とか(草津・有馬・松之山)・・・ホウ酸含有量日本一、一千万年前の化石海水が地圧によって湧出してくるジオプレッシャ型温泉・・・らしい。

二日目は雨・・・仕方なく雨具を着込んで走り出す。それぞれの雨対策が興味深い。先ずは北越急行ほくほく線の松代駅へ向かう。次に、旧高柳町にある麦麦ベイクさんで美味しい手作りパンとミルクティーを!

大沢峠より旧小国町へ・・・次に小国峠を越えて小千谷市へ。いづれの峠も冬季閉鎖中で難行苦行!?・・・山菜採りの方からの情報収集は抜かりなくですが。

今宵の宿は旧山古志村の「百姓や 三太夫」さん・・・てんこ盛りの山菜料理には大満足!もちろん、越後の地酒も・・・


(手作りパンの麦麦ベイクさん)
宿の外は沢のため、雨の音は聞こえませんでした。ちょっと薄暗い・・・窓を開けると傘を差して歩く温泉客が・・・仕方ない!今日は雨の中を走ろう。

雨具を着込み、消極策の国道353を下って松代の駅へ。ここで富山の方と合流。道の駅でもある売店で魅力的な地酒を発見・・・夜の楽しみを入手しました。「中搾り 生原酒 直汲み かめ口一番」この羅列には拒否が出来ませんでした。

小さな峠(芝峠?)を越え、素敵な棚田を眺めながら高柳方面へ快走・・・岡野よりちょっと寄り道をして塩沢・・・ここに麦麦ベイクさんがあります。去年もですが、お言葉に甘えてミルクティーと手作りパンをご馳走になる。なんともありがたい歓待・・・奥様の心遣いが嬉しい。


(高柳から大沢峠を越えて小国へ)
雨の日のプランは慎重に・・・リスクを減らし、確実な走行を心がける。当初予定の仙田峠(トンネル?)は通行不能が予測されます。国道の山中トンネルは長くてクルマも多く危険そのもの・・・結果、去年に越えた大沢峠ルートを選ぶ。


(カラフルな雨具)
峠よりは県道341に入り、旧小国町へと下りました。このルート、実は冬季閉鎖で残雪や倒木越えが・・・ごまかし、ごまかしで越えた小国側は別天地・・・静かな棚田風景が広がっていて得した気分。自転車旅の醍醐味です・・・。ちょっとイレギュラーなパンクもありましたが。


(雪崩れ跡?小国から小千谷へ)
下ったところが旧小国町・・・越後らしい静かな寒村でした。旧道にルートを取って走ります。後方では仲間同士のお喋りが・・・この雰囲気が嬉しいです。


(陽気なサイクリスト、小国トンネルにて)
道見峠への道を見送り、国道403に入って小国峠を目指します。これがとんでもないことに・・・通行止めの柵を越え、上部へ進むと残雪、倒木、崖崩れの連続・・・ちょっとヤバイかなと。上から下りてくる山菜採りの方より道路状況を聞くと、何とかなりそうな感じ。無謀にも強行突破でした。

トンネルが峠・・・中に入って休憩と思いましたが、ギャブレターの原理でしょうか、強い風が吹きぬけ、腰もおろせない。小千谷まで下り、関越自動車道の脇で休憩・・・それぞれが麦麦ベイクさんで仕入れたパンをかじり、なごみのひと時を過ごしました。なぜかブレーキシューの交換も・・・


(山古志の棚田 向うが虫亀集落)
いよいよ山古志への上りに・・・様々なルートがあるようですが、現地の方より情報をいただき、坂を上ってゆきました。

中越地震の痕跡を感じながら、黙々とペダルを踏んでゆきます。山古志は辺鄙な場所にあるよう・・・ひたすら高度を上げて行きます。国道291に出会い、山の上部に出たと思える場所から今宵の宿となる虫亀の集落が棚田越しに見えました。

長年、憧れていた場所へ来れたこと・・・地味だけで嬉しいことです。自転車をやっていて良かったなと思えるひと時でもありました。


(無題)
農家民宿「百姓や 三太夫」さん・・・農林漁家民宿おかあさん100選にも選ばれた民宿でした。ずぶ濡れのサイクリスト6名・・・先ずは山のようなタオルの歓待?顔を拭き、頭を拭き、濡れたものを干す・・・どろどろの自転車も家の土間へ・・・ありがたいことです。次は熱々のお風呂へ!

輪旅 頚城・直江津から松之山温泉へ!

2012-05-06 21:31:22 | 自転車旅
《輪旅 頚城・直江津から松之山温泉へ!》
東頚城というのでしょうか・・・妙高連山の東に位置する頚城丘陵を走ってきました。直江津を出ると行き成り残雪に覆われた妙高の山々が・・・火打山、妙高山、黒姫山が一望に・・・素敵な自転車旅の始まりとなりました。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=928b5adb806d839c3113e57381aa23e6

旧牧村辺りより頚城丘陵の真ん中へ・・・山の上まで開墾された棚田の景色が素晴らしい場所です。例年の倍の量の残雪があるとか・・・カタクリの花が道端に。次に訪れたのが星峠の棚田・・・日本の原点のような風景が次から次へ。

今宵の宿は、日本三大薬湯と云われる松之山温泉へ・・・とてもひなびた宿でリラックス。今宵の酒は「特別純米 越の白鳥」・・・旨すぎでした!


(妙高山をバックに!)
スタートは直江津駅・・・以前、奈良のNBさんと軽井沢の追分宿より北国街道を二泊三日の日程で走った時のゴールでした。早朝の天気は雨、半ば諦めてクルマで松代へと・・・しかし、9時ころには雪を被った妙高の山々がくっきりと・・・急きょ準備をし、4人で走り始めました。

妙高山や火打山など頚城山塊のあるエリアを西頚城とすれば、関川より東のエリアを東頚城という・・・のでしょうか。丘陵地というよりは里山が広がるエリアには魚沼産コシヒカリが作られる棚田が多くあります。山の麓から頂上近くまで耕作された棚田は見事の一言・・・日本の風景の原点があるようです。


(頚城の棚田)
頚城平野とでも言うのでしょうか、県道13号などの裏道をつなぎ、宮口という集落へ。この区間はまっ平で、右手には残雪で覆われた妙高の山々が白い壁を作っていました。農道に入っては何度も撮影大会に・・・素晴らし過ぎです。


(同行のサイクリスト)
今回のメンバー紹介です。三重のbinさん、この道ウン十年のベテランです。東京のonoderaさん、去年の頚城ランでお知り合いになりました。神奈川のnaganumaさん、ハンドメイドの革製フロントバッグが素敵です。東京のhideさん、関東の走りやさんで、今日は越後湯沢からスタート。富山のmikiさん、二日目より合流予定で、バリバリのサイクリストです。私・・・はどうでもよいですね。


(残雪の山々)
古墳公園の先より山間部へ・・・旧牧村というようです。正直、町村合併で地域の個性が無くなり、場所場所の特徴が伝えにくいのがさびしいです。国道405号に沿って山の上部へ・・・校庭で遊んでいた子供達が声援を送ってくれました。ちょっと嬉しくも恥ずかしい!??

この時期の頚城は花が乱舞・・・ヤマナシ、ユキヤナギ、モモ、ヤマブキ・・・道端にカタクリの群落があるのには驚きでした。棚田越しには真っ白な妙高連山が見えています・・・


(松代・星峠の棚田)
和田地区に下り立ち、ガソリンスタンドで道の確認を・・・この時期、頚城の道路は冬季通行止めが多いため、必ず現地で確認の必要があります。道路の除雪を雪割りというらしい・・・

県道13号にて行野を通り、旧大島村棚岡へ・・・そこよりは国道403号にて峠集落へ。トンネルの横より更に上へ・・・集落を抜けて星峠の展望台へ向かいます。ここはNHKで放送された「天地人」の冒頭に出てくる棚田が撮影された場所とか。田植えの時期になるとカメラファンが大勢訪れるそうです。

斜面一面が棚田に・・・頚城の方が稲作に掛ける執念は凄すぎます。米作りは日本人の命・・・まだ残雪の残る田に灰を撒いている地元の方とお話しをしました。早く雪が消えてくれないと田植えが出来ないと・・・雪国の生活は大変でもあります。


(松之山温泉にて)
長居をし過ぎ、仲間から大きく離れる。携帯で位置を確認し、県道80号の裏道にて松之山温泉を目指します。川沿いの道をゆるゆると上がって行くと、そこが旧の松之山町。ちょっとした商店街もありました。今宵の酒を求めて酒屋さんへ・・・越後といえば米どころであり、また酒どころでも・・・今、はまっている純米生原酒を探しますが、火入れ(熱処理)をしたものばかり・・・三軒めでようやくお目当ての「生原酒 越の白鳥」を入手。これが今夜のお楽しみ・・・です(笑)

 今宵の宿は、日本三大薬湯と呼ばれる松之山温泉の「こめや旅館」さん・・・ホウ酸の含有量は日本一だそうで、独特の臭い(クレゾール臭?)には驚かされます。しかし、とても効くって感じでした。料理も満足・・・旅館といえども大枚でお釣りが・・・サイクリストにはありがたい宿でした。娘さんも親切で感激。

 お腹を満たし、二度目の入浴・・・次は反省会という名の銘酒鑑評会?・・・「生原酒 越の白鳥」をキッチリと味わいました。