Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

自転車、登山、テレマークスキー、カヌー・・・そんな情報が満載ですよ!!

輪旅 信州・御牧ヶ原台地を走る!

2012-11-26 22:31:40 | 自転車旅
《輪旅 信州・御牧ヶ原台地を走る!》
東御(とうみ)市はご存じでしょうか。小諸市と上田市の間にあり、東部町と北御牧村が合併してできた町です。ここに御牧ヶ原台地があります。ここは奈良時代、望月の駒と呼ばれる良馬を朝廷に献上するという勅旨牧(御料牧場)があったそうです。自然の放牧地であった御牧ヶ原には今も野馬除跡(馬が逃げないようにする堤)が残り、のんびりとした風景を心置きなく堪能できました。

明治時代、廃藩置県によって失業した藩士が入植し、この台地を開墾したそうです。問題は水利・・・結果、多くの灌漑用ため池が造られ、今も活用されているようでした。ため池越しに白く雪をかぶった浅間山・・・それがこの台地の魅力でもありました。


(旧丸子町生田からの眺め)
もう何度も信州を訪れましたが、まだまだ素敵な場所の発見があるようです。
東御市の八重原から御牧ヶ原・・・中山道の塩名田から佐久平・・・千曲川沿いを走って布引観音へ。常に浅間山を眺めながらの自転車旅はまさしく至福のひと時・・・

今宵の宿は明神池湖畔の「里の宿きく坊」・・・旅とお酒を愛するご主人とのお喋りは旅のだいご味でもありました。

今回のコースのキーワードは「蓬田」です。


(旧御牧村上八重原付近を走る)
明神池近くにある宿にクルマを停め、八重原の台地を走ります。その広大な台地は肥沃な耕地でもあり、野菜や林檎の畑が広がっていました。遠くには蓼科山の雄姿が・・・そこより八ヶ岳連峰が連なっているのが見えます。


(初冠雪の浅間山遠望)
前夜は車中泊・・・みぞれ交じりの雨の合間に街の夜景が見下ろせます。千曲川の対岸は浅間山の裾野なのでしょうか。山麓には転々と夜景が綺麗でした。

その雨が標高の高い山々では雪に・・・快晴で迎えた朝、浅間山は白く冠雪していました。


(御牧ヶ原からの浅間山)
林檎園を抜けて立科町へ・・・長閑な風景が広がる台地は最高のツーリングコース・・・風もなく気温も丁度、どっぷりと自転車旅が楽しめます。気に入った場所があれば自転車を停め、写真撮影に没頭です。至福のひと時・・・


(印内原付近)
この台地を開拓したのは武士・・・明治期、廃藩置県で失職した藩士がこの台地に入植したそうです。問題は水利・・・台地のため、河川は少なく、多くの溜池が造られたようで、今も転々と池が残っています。


(無題)
まだまだ信州には素敵な風景が残っているようです。こんな写真が撮りたくて信州通い・・・今回は運が良かったようです。

蓬原から中山道八幡宿へ・・・次に塩名田宿・・・佐久平に移住されたMさん宅を表敬訪問・・・築150年の古民家は素敵のひとこと・・・しばし、滞在をさせていただきました。

帰路は千曲川左岸を快走・・・対岸には懐古園が見えるのでしょうか。日没を気にしながら走ります。牛に引かれて善光寺へ!布引観音の下へ・・・お堂は山の上のようです。また次回の宿題となりました。


(今宵の宿 里の宿きく坊)
お酒好きな主との会話が弾み、持参した飛騨の「ひやおろし」はすぐに空っぽ・・・歴史、風土、自然・・・話は尽きない!夜は更けてゆきました。


山旅 錦秋の越前大日山へ!

2012-11-11 21:43:50 | 登山
《山旅 錦秋の越前大日山へ!》
別名・越前甲(えちぜんかぶと)・・・越前大日山(1320m)へ行ってきました。場所は加賀と越前を分ける県境、勝山市の北部に位置します。

郡上白鳥より油坂トンネルを抜け、九竜頭の湖畔へ。ここの紅葉は最高でした。朝日を受けた広葉樹林(照葉樹)は全山が紅葉に・・・黄色の中に赤が・・・目が覚めるとはこのことかと。また、湖面に映る紅葉も素晴らしい。

勝山市横倉より登山を開始・・・先ずは沢沿いに大日峠へ。国道416号はつながっておらず、幻の道のようです。峠より急登の連続で頂上へ・・・二等三角点からの眺望は最高。新雪をまとった白山連峰・・・のどかに広がる大野盆地・・・はるか遠くには小松の市街地も。

白く雪に覆われた高山・・・紅葉真っ盛りの中級山域・・・里はまだまだこれから冬の準備・・・11月の中旬はいろいろな感動があり、出かけるのが楽しみな時期のようです。


(九頭竜あたりの紅葉)
ちょっと前まで白鳥と九頭竜の間にある油坂峠は難所でした。冬場の積雪期は除雪がされず、春まで通行止めに。現在は中部縦貫自動車道のトンネルが出来、短時間で行けるようになりました。

紅葉は真っ盛り・・・湖面に映る紅葉は格別な美しさがありました。


(大日峠にて)
越前大野市を抜け、勝山市へ・・・勝山城、勝山大仏殿はパス・・・途中で石川県へはつながっていない国道416号へ入り、野津又川に沿って横倉の集落へ・・・最終、かなりきわどい?林道を上がって登山口へ。

紅葉の沢沿いに登山道を進み、明るくなったところが大日峠。かつては加賀と越前を結ぶ生活道路であったことでしょう。


(カエデの黄葉)
大日峠より県境尾根を西方向へ向かいます。斜度は一気に増し、集団の会話も静かに・・・石川側はブナの自然林、福井側は笹の灌木帯・・・勝山から大野の平野が見下ろせます。後ろ方向には、取立山、大長山、赤兎山、経ヶ岳の山並みが望めます。


(霊峰白山)
更に高度を上げますと霊峰・白山が手に取るように・・・白く新雪をまとい、その姿は神秘的でもありました。


(素敵な仲間)
冬型の気圧配置・・・空には黒い雲が流れ、山頂には冷たい風が・・・早々に昼食を済ませ、下山へ。最近、加賀大日山へのルートも整備されたとか・・・またいつか訪れてみたいものです。


(加越国境の山々)
高度を下げると展望がよくなり、雄大な加賀と越前の国境尾根が見渡せます。遠くに別山が・・・荒島岳もくっきりと。


(八反滝)
無事に駐車場へ・・・帰路、行に気が付かなかった八反滝の雄姿が望めました。紅葉に囲まれ、なかなか立派な滝・・・でした。


輪旅 箱根から熱海・伊豆を走る!

2012-11-08 12:02:04 | 自転車旅
《輪旅 箱根から熱海・伊豆を走る!》
サイクリングクラブのイベントで箱根から熱海方面を走ってきました。
函南町役場~熱海峠~十国峠~箱根峠~芦ノ湖~富士見峠~(椿ライン)~湯河原~伊豆山(宿泊)~熱海市~多賀~山伏峠~韮山反射炉~蛭ヶ小島~函南町役場
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=44a54..
天気にも恵まれ、快適なツーリングが楽しめました。生憎と富士山は望めませんでしたが(二日目はバッチリ)、椿ラインの豪快なダウンヒルは最高でした。


(熱海峠より箱根峠へ)
スタートは函南町役場から・・・熱海函南線(県道11号)をゆるゆると上がって行きます。今日は生憎の曇り空、期待した富士山は雲の中でした。途中、丹那の表示が・・・昔、東海道線の丹那トンネルは難工事だったとか・・・そんな記録映画を観たように思います。


(十国峠の登山電車?)
熱海峠の手前で熱海箱根峠線(県道10号)へ左折します。伊豆スカイラインは自動車専用道のため、自転車は走れません(とてもエコなのに締め出されている?)唯一、この区間だけは県道のために走行が可能でした。

直ぐに十国峠のドライブインへ・・・ここより峠へはケーブルカーが出ています。十国の意味は、10の国が望めるからでしょうか。賑やかな観光施設はほどほどに先を急ぎました。この先、笹に覆われた稜線に沿って箱根峠を目指します。晴れていれば雄大な富士山がずっと眺めながら走れる素敵なコースなのですが。


(芦ノ湖目指して)
それほどの勾配もなく、箱根峠に着きました。国道1号線を横切り、芦ノ湖へ下って行きます。


(旧東海道 箱根宿の杉並木)
旧東海道、箱根の関所が再現されています。新居の関所などと比べると歴史の重みは感じられませんが、東海道最大の難所である箱根宿は多くの旅人を悩ませたことでしょう。現存する杉並木は往時の雰囲気が色濃く残っていました。

向こうからランドナーに乗ったサイクリストが・・・なんとグリーン・アルプスさんではないですか。しばし歓談・・・

その後は県道75号「椿ライン」にて大観山、湯河原温泉へと向かいます。約16㌔のダウンヒルは豪快そのもの・・・ブレーキを掛けるほどの勾配でもなく、快適な走行を楽しむことが出来ました。見下ろす眺望も大迫力!



(輪友の雄姿)

盛大なクラブラリーも無事に終わり、京都のウィンディさんに案内をしていただきながら帰路に・・・結構な町の熱海市内を抜け、錦ヶ浦(魚見崎)、多賀方面へと東海岸を走ります。クルマも多く、暗いトンネルには緊張させられました。

多賀より地方道?にて山伏峠へ・・・これがとんでもない激坂で、電動アシスト!?の自転車が欲しくなるところでした。それぞれが無口になり、ひたすら峠を目指します。途中で昼寝?をする人も・・・

山伏峠・・・そこよりパラグライダーが飛ぶようです。見晴らしの良い高台より上ってきた相模湾方面を眺めます。沖合に島は初島でしょうか・・・


(韮山反射炉)
峠より下って韮山へ・・・以前より気になっていた反射炉を訪れました。萩にも反射炉は残っていますが、こちらのほうが立派・・・幕末、これで大砲を作り、欧州列強と戦おうという武士の熱い思いが伝わってきます。


(頼朝配流の地 蛭ヶ小島)
最後の訪問地は蛭ヶ小島・・・平治の乱で敗れた源義朝父子は比叡山の北の竜華を越え、瀬田から関ヶ原へと敗走します。若い頼朝は馬上で居眠りをし、大きく後れを取ってはぐれます。結果、近江の北(長浜の奥)にある大吉寺へかくまわれ、天井裏に潜むことに・・・結果、平治方につかまり、伊豆へ配流(島流し?)・・・その場所が蛭ヶ小島です。

そして20年後・・・北条政子と出会い、やがて鎌倉幕府を設立は有名な話です。


(富士山を見ながら 函南町あたり)
ラストラン・・・真正面には富士山がくっきりと・・・やはり日本人、富士山を見ると感動します。無事に函南町役場へ帰着。