ハヤシくんち。

久しぶり~、元気?それとも、初めまして・・・かな?この出会いを大切に、ここで楽しく過ごして頂けると幸いです。

ガラパゴス旅行記⑭: 11月28日

2004年12月19日 | 旅行: ガラパゴス
キトからマイアミ経由でダラスへ。キトでは、濃い霧に阻まれ1時間半の遅延。マイアミでも、他からの飛行機が悪天候のため遅延し、ダラス行きの出発も30分ほど遅れるなどしたが、おおむね快適に帰宅の途についた。

今回の旅行の、一番良かったこととは、何と言っても、日常からまったく切り離された空間の中で、日本やアメリカにいては出会うことのない野性の動物たち、手付かずの自然に触れ、心ゆくまでリラックスできたことだろう。ガラパゴス諸島という、地球上の小さな空間が、他の土地が受け入れざるを得なかった変化にまったく影響されないまま(もちろん海賊や入植者があったくらいだから100%というわけにはいかないが)、昔からの姿をとどめていて、その中に自分の身を委ねることができたというのは貴重な体験であった。クルーズ自体は出発の日が限られ日程を合わせるのがなかなか難しいが、それでも日本から行くことを考えると、ダラスにいる間にチャンスがあってつくづく良かったと思う。ご興味のある方はぜひ。

ガラパゴス旅行記⑬: 11月27日

2004年12月18日 | 旅行: ガラパゴス
ホテルから、空港まで、水上バス・市バス・フェリーを使って移動。グアヤキルを経て、キトへ戻った。主な観光は先日済ませていたので、新市街でお土産など物色。ディナーには、典型的なエクアドル料理を食べられるというラ・チョサへ。お薦めのプラト・ティピコ・ラ・チョーザ(写真:エクアドル料理の盛り合わせ)には、フリターダ・オルナード(ポークを揚げたもの)、ジャビンガチョス(マッシュポテトにチーズを混ぜて揚げたもの)、チョクロ(白っぽい粒の大きなトウモロコシで塩茹でされたもの)などがあり、くせのない味付けは日本人にも合う。

夜は、12月6日のキト祭に向けたパレードがホテル前から始まった。民族衣装を身に付け踊る人たち、地域のミス代表たち、それらを見る人たち、で沸き返った。

ガラパゴス旅行記⑫: 11月26日

2004年12月17日 | 旅行: ガラパゴス
プエルト・アヨラの街から3キロ離れたタートル・ベイ(写真)へ。朝早めに出発したにもかかわらず、やはり赤道直下の日差しはきつい。ホテルで作ってもらったランチやスノーケリング・ギアが重くてぜえぜえしつつも、辿り着いた白い砂の眩しいくらいのビーチに疲れを忘れた。ここでは、ウミガメの他、サメやエイが見られるかもしれないと聞いていたのだが、残念ながら砂が舞って視界が悪く、遭遇することはなかった。サンタ・クルス島には人が多く、訪れる観光客も多いので、動物もさすがに人を怖がるかな、と思いきや、彼らのフレンドリーさには驚かされた。ランチのサンドイッチを食べようとカバンから取り出したとたんに鳥が集まり、更には食べている最中も隙を狙って手にしているパンを奪おうとするくらいなのだ。イグアナも、私たちのことなど通り道にたまたまある木か岩か、くらいにお構いなしに通り過ぎて行く。彼らのそんな様子を見ていると、私たち人間も、鳥1羽やイグアナ1匹と同じ、地球上に存在する1個体でしかないのだなと痛感する。

午後はホテルにいったん戻り、くつろいだ後はまた街へ。街中のイタリアン・レストランでパスタとピザを食べたが、味付けは良いものの、パスタはアメリカより少しましな程度のかたさ。


ガラパゴス旅行記⑪: 11月25日PM

2004年12月16日 | 旅行: ガラパゴス
さて、私たちはこの日サンタ・クルス島にあるフィンチ・ベイ・ホテル(写真)というところに泊まることになっていたので、ここでクルーズ中お世話になったナチュラリスト、他のゲストと別れ、ガラパゴス最大の街、プエルト・アヨラまで散歩がてら歩いた。街は急速に発展していると聞いていたが、お土産屋やレストランが並び、建設中のものも多く見かけた。

フィンチ・ベイ・ホテルはプエルト・アヨラから水上タクシーに乗り移動する。メトロポリタン・ツーリング所有で、街から離れ静かにバカンスを過ごすのに適した全室21室の気持ちの良いホテルだ。ホテルでランチをとった後、目の前のビーチからカヤックで2時間ほど周囲を探検してみた。湾岸はマングローブが生い茂り、透明度の高いエメラルドグリーンの海が輝き、また、崖のあるところではクルーズ中にあまり見られなかったアオアシカツオドリたちが海にダイブしてえさを捕る様子を見ることができ、クルーズとは違った形で自然を堪能した。

夜はまた水上タクシー(ホテル所有のシャトルが1時間ごとにある)に乗ってプエルト・アヨラの街へ。港に近いふらっと入ったレストランで食べたロブスター(フライド・ポテト、サラダが付いて15ドル)は少々火が通り過ぎてプリプリ感が損なわれていたものの、美味であった。

ガラパゴス旅行記⑩: 11月25日AM

2004年12月15日 | 旅行: ガラパゴス
早くも3泊4日のクルーズの最終日。下船後すぐ飛行機で飛ぶ人、続けてクルーズする人、サンタ・クルス島に泊まる人、それぞれ荷物を指示された通りに準備し、また船内での買い物の精算をする(船内でのお土産、ドリンクなど買い物は部屋につけ、最終日に精算となる)。朝食後は下船開始、ようやく陸の人となる(余談だが、この後2日ほど「揺ら揺らしている」感じが抜けなかった)。

サンタ・クルス島は、ガラパゴス諸島の中で2番目に大きい島で、人口約1万人。ガラパゴス諸島の自然・動物保護観察が目的で1964年に設立されたチャールズ・ダーウィン研究所もここにある。研究所では、あの有名なロンサム・ジョージ(ゾウガメ)に会うことができる。ゾウガメは、島ごとの進化がもっとも顕著な動物である。下草に覆われた島のゾウガメは首を上げる必要がないのでそれなりの型の甲羅に、また下草が乏しく高い位置にある植物を食べなくてはならない島のゾウガメは首を伸ばせるようそれなりの型の甲羅に、進化をとげたのだ。ジョージは、推定70~80歳、体重88キロ、甲長102センチ、1971年ピンタ島で発見されたひとつの亜種の最後の1頭である。ゾウガメは、水や食料がなくても1ヶ月以上生きることができるため16世紀以来の海賊や捕鯨船には食料として、また19世紀以降の入植者たちには肉や油として、大量に捕獲された。また、ゾウガメの代わりの食料として漁師たちがヤギを島に放したことも植生の荒廃を助長(5島ではヤギの撲滅に成功したが大きな島では不可能に近い)し、ゾウガメの頭数減に繋がった。ジョージには、もっとも形態上近い他の亜種の雌2頭が囲いに一緒に入れられているが、残念ながら繁殖には成功していない。また、数亜種のゾウガメを卵から孵化させ、4、5年育てた後に自然に戻す活動なども積極的に行なわれている。

ジョージは囲いに入れられているため観光客は遠くから観察するのみにとどまるが、ある亜種には近づいてじっくり観察することができる(写真)。ゾウガメは、たいていじっとしていて、動いたとしても緩慢なので、生きてるの?という感じなのだが、じーっと見ていると首をのっそり出したりあくびをしたりとなかなか面白いヤツである。日長何を考え、過ごしているのだろうか・・・。

ガラパゴス旅行記⑨: 11月24日PM

2004年12月14日 | 旅行: ガラパゴス
午後は、ランチの後数時間かけて、ノース・セモイア島へ(この航海は潮の関係で揺れがクルーズ期間中もっとも激しく、少々辛かった)。この島の特徴は、2種類のグンカンドリとアオアシカツオドリが営巣することである。ガラパゴスに関する図鑑を購入し、もっとも見たいと思った動物がアオアシカツオドリであった。ちょっとコミカルな顔だちにキレイな水色の足、人間が近づいても逃げないため過去には世界中の島で捕殺され、まぬけの意味でboobyと呼ばれるようになったという経緯があり、求愛のダンスの際には短い足をピンとナナメ60度くらいまで上げるという。船内の土産屋にあるグッズも、アオアシカツオドリのものが人気だった。なので、かなり期待して行ったのだが、出会えたのはほんの数羽。求愛のダンスで足を上げるのも、遠目から1度だけだが見ることができた。グンカンドリは、ガラパゴスに着いたそのときから大空を舞う姿でさんざん見てはいた。が、この島で、求愛行動の一環の、赤い喉元をぱんぱんに膨らましてドラムを連打するような音を立てるのを見たときは、感動した。私たちが見た雄は、頑張ったのに結局振られてしまったのだが・・・。

また、帰りがけには、アシカの赤ちゃん(写真)をたくさん見ることができた。昼間には海で泳いだり波打ち際で遊んだりしているのが、夕方になって上がってくるのだ。やんちゃな2匹が戯れたり、興味津々なのかつぶらな瞳でじぃっとこっちを見たりする様子がたまらなくキュートで、家に持って帰りたいくらいであった。

ガラパゴス旅行記⑧: 11月24日AM

2004年12月13日 | 旅行: ガラパゴス
夜通し航海を続けた船は、ガラパゴス諸島の北東の端に位置するヘノベサ島へ辿り着いた。諸島の中心から遠く離れていたために、鳥の独自の野生がそのまま残された貴重な島である。朝食を済ませた私たちをダーウィン・ベイで迎えてくれたのは、島の高台に営巣しているアカアシカツオドリ(写真)とグンカンドリ。その混雑ぶり(鳥口密度?の高さ)、人を何とも思わないその野生っぷり(「あらあなた、飛べないの?」くらいなもの)に驚かされた。

また、大きな目を縁取る赤が頭の黒に映えて世界でもっとも美しいカモメとされるアカメカモメの親子を比較すると、幼鳥のほうが体が大きい。これは、他の鳥に比べて弱い幼鳥にどんどんえさを与えて体を大きくし、敵から身を守るためのアカメカモメなりの処世術なのである。

トレッキングが終わった後は、島の周りをスノーケリング。透明度の高い海で、イルカやアシカとすれ違った体験は忘れがたい。(が、1時間以上入っていたのですっかり疲れてしまった。)

ガラパゴス旅行記⑦: 11月23日PM

2004年12月12日 | 旅行: ガラパゴス
午後は、ジェームス島で、希望者のみ先に、ビーチで泳いだりスノーケリングを楽しんだりした。ここでは、私たちもラッキーなことに、エイが底で横たわる姿を見、2匹のウミガメと泳ぐことができ、また、アシカが泳いでビーチに上がってくる様子も間近で見ることができた。1時間後には、他のゲストと合流、ナチュラリストと共に約1キロのトレッキングを開始した。

16世紀以来海賊たちの投錨地になったジェームス島は、1813年にアメリカの軍艦から逃げ出した4頭のヤギが100,000頭までに増え、ダーウィンがその巣穴の多さにテントを張る場所に困ったほどのリクイグアナは姿を消してしまった。今ではもちろんヤギは全頭この島からは排除されたが、それでもネズミなどは、ガラパゴスのネズミと区別して排除することが難しいため、そのまま住み着いているのだという。ここで出会った動物で印象深いのは、ガラパゴスオットセイとウミイグアナだろうか。オットセイのほうは、ガラパゴス諸島のそこここで見かけるアシカと違って、体つきも小柄、体毛も長い主毛と高い密度の短い下毛の二重構造で、遠くから見ると絨毯のようなものにくるまっているようにも見える。たまたま出会ったオットセイは、大きく丸いウルウルした瞳でこちらを見るのがとても可愛らしかった。ウミイグアナは、全長60~140センチ、最大12.5キロまでになる、黒い、強面の爬虫類である。前日のブリーフィングでは、その多さを「carpet of iguanas」と表現していたが、岩にだらん、と、他にお構いなしに重なってみたりお互いをふんずけてみたりして集合している様子はまさにその通り(写真)!イグアナは海藻を食べに海を泳ぐのだが、変温動物であるため、体温が25度以下のときには岩に腹ばいになって日に当たって体を温めている。また、体内に入った余分な塩分は、鼻からひんぱんに「ふん」と噴出すため、あまり近くにいるとひっかけられる恐れがあるので要注意だ。

ガラパゴス旅行記⑥: 11月23日AM

2004年12月11日 | 旅行: ガラパゴス
6時45分に館内放送のモーニングコールで起こされる。クルーズ中は、毎日早起きなのだが、これは動物たちの活動に合わせてと、日中の暑い時間帯を避けてプログラムを組んだため、と説明された。(そんなに暑くはないのだが赤道直下の日差しは強烈で、日焼け止めは塗ったものの、終わってみれば2人とも真っ黒だった。)

午前中は、バルトロメ島へのドライ・ランディングとウェット・ランディングだ。およそ30万年前のマグマ活動によって作り出されたこの島は、溶岩が火口の周りに飛び出して降り積もってできた巨大な岩が島の端に飛び出し、ぐにゃりと曲がった地層がくっきり見え、風化が進まない溶岩や火山灰の上にティキリアと呼ばれる植物が新しい生命活動を開始するなど、厳しい自然環境の中でも順応し逞しく生きる命の可能性を感じさせてくれる。約1キロのトレイルを歩き、標高114メートルの頂上まで行くと、ガラパゴス諸島随一の眺望が広がる。ガラパゴスの写真でここの写真が出てこないことはないと言われるほど有名な場所(写真)だ。

また、ここには、世界で3番目に小さいガラパゴスペンギン(全長35センチほど)が、繁殖地ではないためたくさんではないが、泳いだりえさを捕ったりする姿を見ることができる。動物学的に、赤道直下の溶岩の上に生息するペンギンという取り合わせはとても珍しいので、見かけたら、どんなに状況が悪くてもカメラのシャッターを押すこと、と昨日のブリーフィングで言われた通り、パンガでの移動中で揺れたにもかかわらず、写真を撮った。

ランチ前にはビーチでスノーケリングにもトライした。水温が低いため少々寒かったが、魚以外にもウミガメを見かけた人もいたらしい。また、グラス・ボトム・ボートに乗ってペンギンが泳いでいるのを見たラッキーなゲストもいた。

ガラパゴス旅行記⑤: 11月22日

2004年12月10日 | 旅行: ガラパゴス
いよいよガラパゴスへ!キトからエクアドルで一番大きい都市グアヤキルを経由し、サン・クリストバル島へ到着。空港からはバスに乗って、船に乗るために港まで移動する。港では、早速ガラパゴスアシカがちゃっかり小船に乗っかって揺ら揺らしている様子を見て大興奮。パンガ(ゴムボート)でサンタ・クルス号に乗り込むと各部屋へチェックイン。46室あるうち2室しかないマスタースイートで、デッキ付のかなり居心地の良い部屋であった(申し込んだ時点でこの2室しかないと言われたので選択の余地がなかったがJTBで申し込むスタンダードルームより安かった!)。ダイニングルームでランチを取った後、簡単なブリーフィングが行なわれた。主な注意事項は、

 1.ゲストは10数人ずつのグループに分けられ、常にナチュラリストと行動を共にする
 2.各島への上陸は、パンガを使い、ドライ・ランディング(靴のままで、陸地へ)とウェット・ランディング(サンダルで、海に入りつつ)がある
 3.島へは水以外の食べ物は決して持ち込まない、ゴミは捨てない、島からは何も持ち帰らない
 4.島から帰船時には砂を良く落とす(島ごとに砂も違うので、生態系を狂わせないように、また船中の設備の保護のため)
 5.動物に触ってはいけない、えさを与えてはいけない

そして、いよいよサン・クリストバル島の、イスラ・ロボスとオチョア・ビーチへ上陸を果たした。ブリーフィングでも、この上陸は、これから数日で見る動物たちをちょこっとずつたくさん見るだろうとは言われたのだが、パンガに乗って移動するだけで、あっちにアシカ、こっちにアオアシカツオドリ(足がきれいな青い色をしている)、そっちはペリカンにグンカンドリ(喉元が赤い)、がいてキョロキョロしっぱなしであった。オチョア・ビーチでは、スノーケリングも出来るのだが、この日は寒くてギブアップ。その代わり、ビーチにゴロゴロ転がっているアシカと記念撮影。側を通っても知らん顔、実に幸せそうに転がっているのだが、こちらがまだビビッていたせいか、近づきすぎて咆えられたりもした。

船に戻り、シャワーを浴びたらディナー前に翌日のブリーフィング。私たちはグループ分けの際に日本語グループに入らなかったので英語でブリーフィングを受けたが、ナチュラリストもエクアドル人がほとんどで、彼らの英語もシンプルで分かりやすかったのは助かった。

船内の食事は、朝食・ランチはビュッフェ、ディナーはコース(アペタイザー、スープ、サラダ、メイン、デザートで、メインは肉・魚・ベジタリアンメニューから選択可)で、どの食事も飽きることなく楽しめた。