時事解説「ディストピア」

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橋下徹市長の発言を振り返ってみて思うこと

2015-10-05 23:16:39 | 日本政治
犯罪心理学者、ロバート・ヘア博士によると、
サイコパス(反社会的人格)の特徴として以下のものがあるらしい。

表面上は魅力的で口達者

慢性的に平然と嘘をつく

ずる賢こく人を操ろうとする

良心の異常な欠如

無責任

自分の過ちを決して認めない


これらは20ある特徴のうちの一部分だ。全部を知りたい人はググってみよう。
さて、このたび、橋下徹市長の新党結成表明について、以下の記事が書かれた。


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維新の党を離党し、国政政党「おおさか維新の会」の旗揚げを表明した橋下徹大阪市長。
節目節目で発言がコロコロ変わっています。



8月27日、松井一郎大阪府知事とともに維新の党を離党した橋下氏は、
「大阪の地方政治にしっかり軸足を移す」と話していました。

ところが、わずか2日後に国政新党の立ち上げを宣言。
そして10月1日、正式な新党結成表明となりました。

当初は「党を割るような話ではない」とも
述べていたものの、新党結成で維新は完全に分裂しました。


5月の住民投票で「大阪都」構想が否決され、
橋下氏は「政治家は僕の人生からは終了」と政界引退を明言しました。

にもかかわらず、松井氏は「橋下代表はちょっとの間休憩する」とし、
橋下氏も「(引退後の)私人の生活について、国民に約束する話じゃない。
自由にやらせてもらいます」(1日)と政界復帰に含みを持たせています。

さらに、橋下氏らは「一回限り」としていた「都」構想を
11月の府知事・大阪市長のダブル選挙で再び公約に掲げると主張
しました。


橋下氏は、住民投票の投票日が近づくと「負けたらやめる」と自身の信任投票にしようとした上、
「ラストチャンス」と叫び、賛否を迷う市民の焦燥感をあおり続けました。

「都」構想の危険性を訴えてきた、藤井聡京都大学大学院教授は指摘します。

「“これが最後なら”と考え、賛成に投じた人が多数いるのは間違いない。
 それなのに、もう一度公約に掲げるのは、その人々を裏切ったことになる。
 まさに『ラストチャンス詐欺』だ


「僕は知事になってから今に至るまで、
 国民に約束したことはウソをつかずにやってきた」
と胸を張る橋下氏。

1日の会見でも「有権者をだますわけにはいかない」と強調してみせましたが、
「2万パーセントない」といっていた知事選に出馬したのが、橋下氏の政治家としての出発。
橋下氏の言動を信用しろという方が無理というものです。(笹)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-04/2015100404_03_1.html
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なんか、当てはまってない?何にとはあえて言うまいが。


私は、サイコパスとは精神病患者でも異常者でもなく、
社会的善性が著しく欠落した普通の人間なのだと思っている。



専門家によると、日常社会で活躍しているサイコパスも多くいるらしい。
サイコパスは社交的かつ知能が高いので、組織の上位ポストにしばしばいるのだとか。

一般的にイメージされるように、サイコパス=犯罪予備軍と考えるのは間違いだろう。
安易にサイコパス→悪党、異常者とみなすのは差別につながるような気がする。

とはいえ、社会的善、言うなれば一般的なモラルや
正義から逸脱した考えを持つ人間が権力を握ればどうなるかは想像に難くない。


サイコパスは嘘つきと言うが、これは自分に対してもウソをつくことを意味する。

例えば、現実では約束を守っていないのに
「自分は約束を守ったのだ」というウソを自分に対してつき、そして信じる。

だから、他人から見れば言っていることとやっていることが全然違うのだが、
本人は「自分は常に正しいことをしていてブレていないのだ」と認識している。

それは客観的には非常に無責任な行為であり、
それゆえに専門家も反社会的人格の一種として定義しているのだと思う。


とまぁ、いろいろ書いてきたが、
橋下市長がどうもそれっぽく見えるのはあくまで、私の印象論である。

人によっては「全然そんなことないぜ!」と答えるに違いあるまい。
それでいいと思う。それに、本当に問題なのは、この橋下氏に対して
好印象を抱く人間が未だにそれなりの数で存在するという事実のほうだろう。

ウソをつくほうもつくほうだが、騙されるほうも騙されるほうだという話である。


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