慰安婦の強制性を認めた河野談話を継承すると言いながら、
慰安婦の強制性について修正を求める安倍政権。
何を言っているのかわからないかもしれないが、実際にそうなのだから何とも言えない。
---------------------------------------------------
日本共産党の山下芳生議員は21日の参院内閣委員会で、
菅義偉官房長官が「慰安婦」問題で日本軍の関与を認めて謝罪を表明した
「河野洋平官房長官談話」(1993年)の継承を口にしながら、
同問題をめぐる国連人権委員会「クマラスワミ報告」の修正を求めている
ことについて真意をただしました。
クマラスワミ報告は、日本軍「慰安婦」を「性奴隷」と位置付け、
日本政府に賠償と謝罪を勧告しています。
日本政府は、朝日新聞が韓国・済州島で女性を強制連行したとする
吉田清治氏の証言を取り消したことを受け、同報告の修正を求めていました。
山下氏は、同報告は「吉田証言」に異議を唱える複数の研究者、
「慰安婦」とされた女性たちへのインタビューなど豊富な資料に基づいていると指摘。
「(『吉田証言』取り消しをもって)報告全体が信頼できないものであるか
のような誤解を招くメッセージを日本政府が発信すべきではない」と追及しました。
菅官房長官は「報告書はわが国の基本的立場やこれまでの取り組みを踏まえていない」
などと開き直りました。同時に「河野談話」については「継承し、見直すことはない」
と答弁しました。
山下氏は、「河野談話」が「慰安所における生活は、強制的な状況の下での
痛ましいものであった」など五つの内容を述べていると指摘。
「ひとたび日本軍『慰安所』に入れば、自由のない生活を強いられ、
強制的に多数の兵士の性の相手をさせられた、性奴隷状態とされた事実は、
動かすことができない」と批判しました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-23/2014102304_01_1.html
---------------------------------------------
---------------------------------------------
日本軍「慰安婦」問題で「強制連行」を否定した菅義偉(よしひで)官房長官の発言が、
韓国の主要メディアで「安倍内閣の軍慰安婦強制連行否定 『全面戦』の様相」
「21年前の記者会見発言を問題にし強制連行を露骨に否定」(聯合ニュース)
などと一斉に批判され、国際問題になっています。
菅氏の発言は21日の参院内閣委員会での日本共産党・山下芳生書記局長への答弁でした。
菅氏は、「慰安婦」問題で日本軍の関与と強制性を認めて謝罪した
「河野洋平官房長官談話」(1993年)発表の記者会見での河野氏の発言をとらえ、
「会見で河野官房長官は強制連行の事実があったという認識なのかと問われ、
そういう事実があったと、結構ですと述べている。ここがまず大きな問題だ」などと発言。
その上で、「私どもはそこ(強制連行)は否定をして、
政府として日本の名誉・信頼を回復すべく、しっかり訴えていく」と述べました。
これは、3日の衆院予算委で安倍晋三首相が答弁した内容を繰り返したものでした。
これに対し、山下氏は
「(強制連行の事実は)他の国の公文書等には記載されたものもある。
日本の裁判で事実認定されている」と反論するとともに、
「問題を強制連行の有無に矮小(わいしょう)化してはだめだ」と指摘。
「河野談話を継承するといいながら、日本軍『慰安婦』制度が
性奴隷制度だったとの指摘をいわれなき中傷だとか、不適切な表現などというのは、
二枚舌であって国際社会の信頼を失う」と厳しく批判しました。
山下氏が批判したように、
安倍内閣として「河野談話」を継承するとしながら、
強制連行の事実を否定するのは全く成り立たない、
二枚舌の論理です。
「河野談話」否定派は、「朝日」が「吉田証言」を取り消したことに乗じて、
「吉田証言」が崩れた以上、「河野談話」も根拠が崩れたと攻撃してきました。
しかし、「河野談話」が「吉田証言」を根拠にしていないことが明らかになり、
菅氏も答弁でそれを認めざるを得なくなりました。菅氏の発言は、そうしたなかで、
「河野談話」そのものでなく、記者会見での河野氏発言を問題にして
「河野談話」を無力化しようというものです。
しかし、山下氏が強調したように、
国際社会は
「慰安所」における
強制使役=性奴隷制
としての「慰安婦」制度を
問題視しているのであり、
「強制連行」だけに矮小化する議論は
通用しません。
「河野談話」無力化をはかるための発言を
繰り返せば繰り返すほど、
安倍内閣は国際的孤立を深め、
女性の人権に冷淡な政権だとして
「日本の名誉」をおとしめるだけになる
のです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-23/2014102301_03_1.html
-----------------------------------------------
実際、ここ最近の慰安婦への安倍政権の態度から、
日本は国際的にかなりイメージが悪くなっていると思う。
これは、原爆投下を肯定する人物がアメリカ大統領になったり、
ホロコーストを美化する人間がドイツ首相になっているようなものなのだから。
ロシアや中国でさえ、スターリンのジェノサイドや文革は否定している。
それなのに、日本ではその逆の道を進んでいる一方であるわけで、
こういう奴らのやり方をぬるいと感じ、ますます過激な行動が
桜井誠をはじめとした右翼テロリストどもが跋扈しているわけだ。
私は「アメリカで黒人差別を当然視している人間を見て、
あなたは合衆国やアメリカ人に良いイメージを抱けますか?」
と右翼たちに質問したことがある。
まぁ、当然、質問に答えずに「中国人や朝鮮人に人権はない」
「反日と闘わなければならない」といったコメントが返されてきたわけだが。
安倍にしても石原にしても、自分たちの利益しか見えていないというか、
他人の意見に耳を貸さずに自分のテリトリーで好き放題に暴れているように見える。
お山の大将というか何というか。
国際社会や国内の反対意見に一切耳を傾けず、ひたすら自分たちの暴利を貪っている。
そういう連中にこれといった抵抗をしない市民も市民なわけで、どうしようもない。
日本全体が全力で自爆行為を行おうとしているようなそんな気分だが、
まぁ、やはりここまで日本の政治や市民のレベルが非道くなったのは、
左派も含めたメディアの責任がかなり重いだろう。
実際、岩波も朝日も、吉田証言が問題化する前までは本格的に
慰安婦問題について継続的に現政権の姿勢を批判しては来なかった。
きちんと批判していたのは赤旗と朝鮮新報ぐらいだった。
大事になるまで放置してきた左派系メディアの責任は重大だ。
橋下批判などが典型的だが、彼らは一時的にはネタに飛びつくが、
問題が改善されるまで徹底的に抗戦することがない。
あたご事件などは、その最も悲惨な事例だろう。
そういう話題作りのための批判が結果的にどれほど右傾化に与していることか。
日本の軍国化(それは民主的に推進される)を抑止するためにも、
従来の左翼メディアではない、もう一つのモデルが必要になっているのではないだろうか?
慰安婦の強制性について修正を求める安倍政権。
何を言っているのかわからないかもしれないが、実際にそうなのだから何とも言えない。
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日本共産党の山下芳生議員は21日の参院内閣委員会で、
菅義偉官房長官が「慰安婦」問題で日本軍の関与を認めて謝罪を表明した
「河野洋平官房長官談話」(1993年)の継承を口にしながら、
同問題をめぐる国連人権委員会「クマラスワミ報告」の修正を求めている
ことについて真意をただしました。
クマラスワミ報告は、日本軍「慰安婦」を「性奴隷」と位置付け、
日本政府に賠償と謝罪を勧告しています。
日本政府は、朝日新聞が韓国・済州島で女性を強制連行したとする
吉田清治氏の証言を取り消したことを受け、同報告の修正を求めていました。
山下氏は、同報告は「吉田証言」に異議を唱える複数の研究者、
「慰安婦」とされた女性たちへのインタビューなど豊富な資料に基づいていると指摘。
「(『吉田証言』取り消しをもって)報告全体が信頼できないものであるか
のような誤解を招くメッセージを日本政府が発信すべきではない」と追及しました。
菅官房長官は「報告書はわが国の基本的立場やこれまでの取り組みを踏まえていない」
などと開き直りました。同時に「河野談話」については「継承し、見直すことはない」
と答弁しました。
山下氏は、「河野談話」が「慰安所における生活は、強制的な状況の下での
痛ましいものであった」など五つの内容を述べていると指摘。
「ひとたび日本軍『慰安所』に入れば、自由のない生活を強いられ、
強制的に多数の兵士の性の相手をさせられた、性奴隷状態とされた事実は、
動かすことができない」と批判しました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-23/2014102304_01_1.html
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日本軍「慰安婦」問題で「強制連行」を否定した菅義偉(よしひで)官房長官の発言が、
韓国の主要メディアで「安倍内閣の軍慰安婦強制連行否定 『全面戦』の様相」
「21年前の記者会見発言を問題にし強制連行を露骨に否定」(聯合ニュース)
などと一斉に批判され、国際問題になっています。
菅氏の発言は21日の参院内閣委員会での日本共産党・山下芳生書記局長への答弁でした。
菅氏は、「慰安婦」問題で日本軍の関与と強制性を認めて謝罪した
「河野洋平官房長官談話」(1993年)発表の記者会見での河野氏の発言をとらえ、
「会見で河野官房長官は強制連行の事実があったという認識なのかと問われ、
そういう事実があったと、結構ですと述べている。ここがまず大きな問題だ」などと発言。
その上で、「私どもはそこ(強制連行)は否定をして、
政府として日本の名誉・信頼を回復すべく、しっかり訴えていく」と述べました。
これは、3日の衆院予算委で安倍晋三首相が答弁した内容を繰り返したものでした。
これに対し、山下氏は
「(強制連行の事実は)他の国の公文書等には記載されたものもある。
日本の裁判で事実認定されている」と反論するとともに、
「問題を強制連行の有無に矮小(わいしょう)化してはだめだ」と指摘。
「河野談話を継承するといいながら、日本軍『慰安婦』制度が
性奴隷制度だったとの指摘をいわれなき中傷だとか、不適切な表現などというのは、
二枚舌であって国際社会の信頼を失う」と厳しく批判しました。
山下氏が批判したように、
安倍内閣として「河野談話」を継承するとしながら、
強制連行の事実を否定するのは全く成り立たない、
二枚舌の論理です。
「河野談話」否定派は、「朝日」が「吉田証言」を取り消したことに乗じて、
「吉田証言」が崩れた以上、「河野談話」も根拠が崩れたと攻撃してきました。
しかし、「河野談話」が「吉田証言」を根拠にしていないことが明らかになり、
菅氏も答弁でそれを認めざるを得なくなりました。菅氏の発言は、そうしたなかで、
「河野談話」そのものでなく、記者会見での河野氏発言を問題にして
「河野談話」を無力化しようというものです。
しかし、山下氏が強調したように、
国際社会は
「慰安所」における
強制使役=性奴隷制
としての「慰安婦」制度を
問題視しているのであり、
「強制連行」だけに矮小化する議論は
通用しません。
「河野談話」無力化をはかるための発言を
繰り返せば繰り返すほど、
安倍内閣は国際的孤立を深め、
女性の人権に冷淡な政権だとして
「日本の名誉」をおとしめるだけになる
のです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-23/2014102301_03_1.html
-----------------------------------------------
実際、ここ最近の慰安婦への安倍政権の態度から、
日本は国際的にかなりイメージが悪くなっていると思う。
これは、原爆投下を肯定する人物がアメリカ大統領になったり、
ホロコーストを美化する人間がドイツ首相になっているようなものなのだから。
ロシアや中国でさえ、スターリンのジェノサイドや文革は否定している。
それなのに、日本ではその逆の道を進んでいる一方であるわけで、
こういう奴らのやり方をぬるいと感じ、ますます過激な行動が
桜井誠をはじめとした右翼テロリストどもが跋扈しているわけだ。
私は「アメリカで黒人差別を当然視している人間を見て、
あなたは合衆国やアメリカ人に良いイメージを抱けますか?」
と右翼たちに質問したことがある。
まぁ、当然、質問に答えずに「中国人や朝鮮人に人権はない」
「反日と闘わなければならない」といったコメントが返されてきたわけだが。
安倍にしても石原にしても、自分たちの利益しか見えていないというか、
他人の意見に耳を貸さずに自分のテリトリーで好き放題に暴れているように見える。
お山の大将というか何というか。
国際社会や国内の反対意見に一切耳を傾けず、ひたすら自分たちの暴利を貪っている。
そういう連中にこれといった抵抗をしない市民も市民なわけで、どうしようもない。
日本全体が全力で自爆行為を行おうとしているようなそんな気分だが、
まぁ、やはりここまで日本の政治や市民のレベルが非道くなったのは、
左派も含めたメディアの責任がかなり重いだろう。
実際、岩波も朝日も、吉田証言が問題化する前までは本格的に
慰安婦問題について継続的に現政権の姿勢を批判しては来なかった。
きちんと批判していたのは赤旗と朝鮮新報ぐらいだった。
大事になるまで放置してきた左派系メディアの責任は重大だ。
橋下批判などが典型的だが、彼らは一時的にはネタに飛びつくが、
問題が改善されるまで徹底的に抗戦することがない。
あたご事件などは、その最も悲惨な事例だろう。
そういう話題作りのための批判が結果的にどれほど右傾化に与していることか。
日本の軍国化(それは民主的に推進される)を抑止するためにも、
従来の左翼メディアではない、もう一つのモデルが必要になっているのではないだろうか?