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時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

消費税増税について

2013-10-05 23:05:39 | マスコミ批判
世間では朝日新聞は左翼というイメージがつきまとっているが、
そんなことは全然ない。特に消費税増税については政府の回し者と
言われても仕方がない体たらくっぷりを見せている。

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将来を見通せば、増税による負担増は避けられない。
そう覚悟を決め、あえて大胆に発想を転換しないことには、
社会保障の基盤を固めて希望社会への道筋を描いていくことはできないだろう。

     *

では、その負担増をどの税金でおこなうか。
それはやはり消費税を中心にせざるを得ない、と私たちは考える。


消費税は国民が広く負担する税金だ。
国民みんなが互いの生活を支え合う社会保障の財源に適している。


また、少子高齢化が進むにつれ、所得を稼ぐ現役世代は減っていくので、
現役にばかり負担を負わせるわけにはいかない。

一方で、所得の少ない高齢者のなかにも、現役時代の蓄積で豊かな層がある。
こうした人々にも、消費する金額に応じて
福祉の財源を負担してもらうことは理にかなっている。


所得税や法人税の税収が景気によって大きく変動するのにくらべ、
消費税収は安定しているため、福祉の財源に適しているともいわれている。


安心の財源は消費税を中心にと考えるのは、以上の理由からだ。

http://www.asahi.com/shimbun/teigen/teigen07.html
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上の文章は2007年12月9日の社説から引用したものだ。
この理論には明らかな嘘が含まれている。

まず、所得税は所得に応じた税であり、勤労世代のみならず
年金世代もその年金額に応じて負担を負っている


次に、消費税は企業が獲得した利益から政府に対して支払う付加価値税であり、
直接には消費者が支払っているわけではない。そのため、売上が赤字である
中小企業(日本の全企業の7割に相当する)にとって重税となる
のだ。

国民が負担を負うというのは部分的な説明であり、
肝心の中小企業への更なる負担という面は無視されている。


最後に、小泉政権以降、福祉費は削減の傾向をたどっており、
増税しても、公共事業や軍需産業に使われるのが関の山だ。
福祉のために消費税が使われる保証などどこにもないのである。


このように大新聞が大ウソをついてまで増税を主張しているのだが、
時期に注目してもらいたい。2007年は安倍晋三の政権の時期である。

では、2013年になって朝日はどうこたえているか?


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安倍首相が、消費税の増税を決めた。5%の税率は来年4月から8%に上がる。

97年4月に3%から5%になって以来、17年ぶりの消費増税だ。
これまでは所得税などの減税とセットだったが、今回はない。
金額にして8兆円余り。わが国の税制改革史上、例のない大型増税である。
家計への負担は大きい。

■一体改革の原点

それでも、消費増税はやむをえないと考える。


借金漬けの財政を少しでも改善し、
社会保障を持続可能なものにすることは、待ったなしの課題だからだ。

「社会保障と税の一体改革」という原点に立ち返ろう。

国債を中心とする国の借金の総額は国内総生産(GDP)の約2倍、
1千兆円を突破した。今年度の一般会計では、
新たな国債発行が40兆円を超え、予算の半分近くに及ぶ。

最大の原因は、高齢化に伴う社会保障費の伸びだ。
医療や年金、介護の財源は、保険料や窓口負担だけでは足りない。
国や自治体が多額の予算を投じており、国の社会保障費は年に1兆円ほど膨らみ続ける。

将来の世代に借金のツケを回しながら、今の世代の社会保障をやりくりする――。
こんなことをいつまでも続けられるはずがない。
社会保障を安定させ、財政の危機を未然に防ぐには、
今を生きる私たちがもっと負担するしかない。

では数多い税金のうち、なぜ消費税なのか。

社会保障による給付は高齢者向けが中心だ。
お年寄りの割合は上がり続けており、所得税など
働く世代の負担だけに頼るわけにはいかない。

しかも、現役組は賃金が増えないなか、子育てや教育、
住宅など多くの負担を抱える。支援を強化しないと、
人口減少に拍車がかかりかねない。

こうした点を考えれば、国民が幅広く負担し、
税収も安定している消費税が、社会保障の財源に最もふさわしい。

http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20131002/1380716457
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このように全く進歩していない。

朝日新聞は一貫して安倍自民党に対して
忠誠を示してきたメディアなのである。


とはいえ、朝日新聞もこの税の問題点については熟知しており、
やれ所得税も増やせだの法人税の減税は疑問だなどと書いているが、
消費税よりも先に富裕税を導入せよなどとは主張していない。

要するに、「自民党の信頼を失わない程度に増税しろ」と言っているのである。

口先ではNoと言いながら実際にはGoと主張している点が
反共左翼の特徴だと何度も言ってきたが、朝日新聞はその典型だ。



こういう連中がどれだけ民衆の目を濁らせ、体制に協力してきたことか。
私はこのような反対者の仮面を被った裏切り者を激しく嫌悪する。


最後に、メディアの犬っぷりを批判した赤旗の記事を紹介して終わるとしよう。

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「世界も注目」「“歴史的”会見」―テレビ各局は、
安倍晋三首相が来年4月から消費税を8%に引き上げると表明した
1日の記者会見を大々的に報じ、その後の生出演を含めて、
まさに“安倍演説”を垂れ流しました。

消費税増税法を強力に後押ししてきた全国紙も翌日の社説で、
首相への“支援”を表明。巨大メディアがあげて増税を支援する異常ぶりです。

権力の監視というジャーナリズムの使命はどこにいったのか―。



消費税を8%に上げると宣言した1日、安倍首相のテレビ対応は二段構えでした。
まず夕方6時に増税表明の記者会見を設定。NHKと民放全局がいっせいに生中継し、
「“歴史的”会見」(日本テレビ)と銘打って、増税をアピールする
首相の姿がテレビを占拠しました。

これに先立つ時間帯には、各局ともニュース・情報番組が並んでいます。
これらの番組で、記者会見への前宣伝が仕掛けられていったのも見逃せません。

「消費税増税について世界も注目」(日本テレビ)、
「総理は重要な政策は、自ら説明する形をとってきた」(TBS)と持ち上げ、
フジテレビは「ついに決断!」と特集を組みました。

安倍政権の二つ目の策は、夜のニュースへの満遍ない対応です。
NHKの「ニュースウオッチ9」に続いて、10時からは
BS日テレ「深層NEWS」に生出演。11時台のTBS
「NEWS23」とテレビ東京「WBS」には収録した単独インタビューで応じ、
日本テレビ「ニュースゼロ」はBS日テレ分を借用して放送しました。


いずれも番組の基調は、申し合わせたように「首相の決断と5兆円の経済対策」。
そこには消費税増税への批判的検証はありません。

首相は、復興特別法人税減税で企業に活力が戻れば賃金が上がる、
法人対個人という考え方はナンセンス(ばかげている)と繰り返しました。

来年4月から消費税増税をすることについては依然、
国民の多くが反対・慎重の態度です。各局の番組が伝えた街の声は、
増税の負担がのしかかることへの「不安」「やっていかれない」
という切実なものがほとんど。

とくに被災地からは
「生活必需品もいる。消費税増税は絶対に反対」(宮城県石巻市)
と強い叫びが届きました。この声に立った報道がなぜできないのか。

国民の気持ちに耳を傾けず、政権にコントロールされ、
増税を後押しする大手メディアの異様さが際立っています。


異常な消費税増税垂れ流し報道の裏で、
巨大メディア幹部と安倍首相の密接な会合が続いています。

参院選が終わるやいなや、7月22日には、
「朝日」の木村伊量(ただかず)社長や
日本テレビの大久保好男社長らが首相と会食。

首相の夏休み中には、日枝久フジテレビ会長や
杉田亮毅前日経新聞会長らが首相とゴルフを楽しみ、その後に会食しています。


消費税増税法の旗振り役だった「読売」も渡辺恒雄会長が、
国際オリンピック委員会(IOC)総会から帰国した首相と会食しています。
会食はいずれも2時間から3時間をかけており、
高額な料金で知られている高級店ばかりです。


こうした会合を続けているトップに、
消費税増税に悲鳴をあげる庶民の痛みや不安、怒りがわかるのか―。

首相の消費税増税表明の翌2日、全国紙は国民への負担増を
解説する記事を載せたものもありましたが、社説ではこぞって支持。

「日経」「産経」は1面で礼賛論評も載せました。
「読売」や「朝日」も、「受け止める」「やむを得ない」などとしました。

全国紙には、参院選の結果を踏まえた国会での審議も
抜きに首相が消費税増税を「決断」したことへの批判も皆無で、
権力監視の役割は消し去られたかにみえます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-05/2013100501_01_1.html
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これまでの私の記事を読めば理解していただけると思うが、
こう見えて私は共産党に対してシンパではない。

天皇制と共産主義国への評価、領土問題については
対立していると言ってもよいぐらいだ。だが、そうであっても
日本で最も有力な情報を発信しているのもまた共産党なのである。

共産党を超える情報組織が存在しないこと。
この点が非常に危機的であると私は思うのである。



最強のサギ師、池上彰のプロパガンダ

2013-10-05 21:16:56 | マスコミ批判
私は原発問題に関する発言などを契機に、前々から池上彰って、
批判のポーズをとりながら体制が喜ぶようなデマを宣伝する無責任な人だなと
思っていたのだが、昨日の伊勢神宮の解説はひどすぎて恐ろしささえ感じた。

伊勢神宮と言えば国家神道の総本山であり、靖国神社と同様に
戦前の天皇制において重要な役割を果たした場所である。


戦後においても事あるごとに天皇の神聖化や、それに伴う
戦前日本の美化、自民党、財閥等の権力者の増長を促してきた
いわば大日本帝国以来の権力側がこしらえたイデオロギー機関でもある。

また、最近では大日本帝国の狂信者、安倍晋三が行事参列した。
詳しくは以下の赤旗の記事を参照してほしい。

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安倍晋三首相は2日、伊勢神宮(三重県伊勢市)の
式年遷宮の中心的行事「遷御(せんぎょ)の儀」に参列しました。

首相が、伊勢神宮の同儀式に参列したのは戦後初めてです。
麻生太郎副総理兼財務相や下村博文文科相ら8閣僚も同行しました。


伊勢神宮は戦前、全国民を「氏子」として侵略戦争に駆り立てた
神道の国教化(国家神道)のもとで、各地の神社の頂点と位置づけられた神社です。

とりわけ、「遷御の儀」が行われた内宮は、神話で
天皇の「祖先神」とされる天照大神をまつっており特別な位置を占めています。


日本国憲法は、戦前の「国家神道」が国民の信教の自由を侵害したことから、
第20条1項で“いかなる宗教団体も、国から特権を受けてはならない”と明記。


同3項「国及びその機関は…いかなる宗教活動もしてはならない」と規定しています。
安倍首相らの活動は政教分離の原則に反する重大な違憲行為です。


また、いまだに天皇を「神」とする宗教団体の行事に参列したことは、
自民党改憲草案で「天皇元首化」を明記していることとあわせ、
“天皇中心の国づくり”をめざす動きとしても重大です。


一部マスメディアは伊勢神宮の社殿建て替え工事である式年遷宮を
千数百年の伝統行事だと宣伝
しますが、天皇家が分裂した南北朝時代
(1336年~1392年)以降、約130年の空白期間があります。

アジア太平洋戦争後も1949年に式年遷宮を行えず、
53年に延期した経緯があります。

ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-04/2013100402_01_1.html
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天皇を神として敬う宗教。
その本拠地が伊勢神宮である。


これほど露骨かつ狂気を秘めた洗脳機関もないと思うのだが、
普段はやれ独裁だの民主化だの小うるさい連中も自国のそれについては
逆に、ありがたやーと平伏する犬っぷりを見せてくれる。


個人崇拝というのは、得てしてどの国でも行っているが、
そういう場合は建国の父とか大戦の英雄だの偉業を羅列して
褒めちぎるのが大抵であって、これといって何もしてないのに、
神様だから偉いんだ、国民の象徴だから崇拝しなくちゃいけないんだと
喧伝して、大衆が「まさにそのとおり」と喜々と従っているのは
はっきり言って日本ぐらいのものである。実に異様な現象だ。

で、池上氏は、伊勢神宮は神聖な神社であって、
日本の神社の頂点に立つ凄いところなんだといつものおべんちゃらを言っていたが、
わざわざ畏まった格好をして猛暑の中、神社に参拝し、ははぁ~っとお辞儀をして
いて、この赤旗で問われている国家権力のイデオロギー装置という面は
一貫して隠ぺいしている。都合の悪い部分を隠して美しい点を強調する。

隠ぺいと美化
まさしく池上彰のニュースは
世界的にも第一級のプロパガンダだ。


池上氏なら戦前の日本で、天皇のために
死んでこいと部下に玉砕を素面で命じたに違いない。そう思ってしまうほど、
池上氏には批判精神というのがこれっぽっちも宿っていない。

あー、違うか。
反原発団体等のお上に逆らう連中への批判精神は天下逸品だ。


日本の左翼はそんなのばっかりだから、池上氏のような人物でも
跋扈できるのだろうが、よその国なら権力者に媚びへつらう卑怯者として
大変不評を買っただろう。まさに現代のゲッペルス、大川周明だ。


こういう人が国民的に人気のあるという事態は相当やばい。
人は得てして、プロパガンダとか独裁、個人崇拝という言葉をもって
途上国を表象したがるが、本当のプロパガンダとは、それがプロパガンダとは
まったく気付かないほど国民に人気のある考えや人物を指す
のだ。

石原慎太郎や橋下市長が右翼的な発言をしても、大抵の人間は
支持したりしない。現に初めの衆院選を除いて維新の会は連敗続きだし、
先の堺市市長選でも橋下率いる維新の会は現職の市長に惨敗している。

つくる会も分裂しているし、一時期はあれほどメディアに出しゃばった
拉致被害者の会も、右翼の玩具だと気付かれた後には見る影もなく
しぼんでしまい、拉致問題の解決などは今ではどのメディアも精力的に
取り上げたりはしていない(代りに北朝鮮の悪評を宣伝しているけれど)


要するに、あからさまに怪しい連中が言うことに対しては
人間だれしもが警戒するのである。詐欺事件の大半は、
身内を装ったり、あるいは親戚や友人、恋人によって騙される。

「この人が私をだますはずがない」

この思い込みに付け込み、悪事は行われるのだ。

とするなら、池上彰ほど一級の詐欺師も他にはいまい。
この人物は筆者が子どもの頃から「週刊子どもニュース」
という子ども向け番組で「子どもにニュースを解説する
お父さん」という役を演じきっていた。


実際、ニュースをわかりやすく解説してくれる番組として
同番組は人気を博したし、私も熱心な視聴者の一人だった。
今でも私の家では彼のことを「お父さん」と呼んでいる。

今思えば当時から小選挙区制を政治のスリム化を目指す
改革とごまかしたり(実際は与党の独裁を強めるものだった)、
原発問題はプルサーマルによって解決しつつあると言ったりと
政府が喜ぶ発言ばかりをしており、
やさしいお父さんというイメージによって、
わかりやすくて親切な説明をもって、
政府につき従う奴隷を養成していたのだ。


「お前は洗脳された奴隷である」という事実を認めることほど
 困難なことはない。一度信じてしまえばそれを疑うことは
 本人のプライドを守るためにも、まずないことである。
 (詐欺の被害者は騙されたと気づくまで逆に詐欺師を弁護するものだ)


「靖国神社を参拝せよ」では恐ろしげな文句になるため、
「伊勢神宮にお参りしましょう!日本の伝統ある神社ですよ?」と
 表現をぼかして、少しずつ従順な国民をつくっている。

 都内の高校で、防災訓練と称して、こっそりと子ども達に
 自衛隊の体験入隊を行わせている猪瀬都政と一緒の構図である。

 こうやって、少しずつ外堀を崩していって、
 いつの間にか内堀まで崩す戦術がいま、日本の人気ある
 ジャーナリストが行っていて、それを国民が支持している。

 これほどの狂気はそうないだろう。

草思社

2013-09-29 00:19:42 | マスコミ批判
ネトウヨ顔負けの(というより連中が参考にしている)本を乱発した結果、
思った以上に売り上げが伸びず勝手に倒産したのが草思社である。

私は平然と嘘八百の誤情報を金で買わせる出版社は
詐欺同然であり、卑劣極まりない連中だと軽蔑しているが、
たまたま本を探していたところ、今年の8月末に朝鮮の植民地支配は
正しかった、彼らの発展のためになったのだという
恐ろしくも聞きあきた糞本が同社から出版されていた。


ttp://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4794219970

日本の朝鮮統治を「検証」するというタイトルからして
あからさまだが、はっきり言って、まっとうな歴史学者ならば
「検証」とか「真実」とか言った言葉はタイトルに使わない。


先行研究の「見直し」や事実の「確定」は歴史研究の基本だからだ。
「何をいまさら」というタイトルよりも、自分の研究のオリジナリティを
より前面に押し出したり、あるいはシンプルに研究テーマをそのまま
表題にするものだ。歴史学に身を置かない人間にはピンとこないが、
意外とタイトルというのは大事で、表題と違う内容が書かれていると
それだけで論文の査読の際には減点対象となる。

それだけでも著者の悪意がうかがえて知れるが、
なんとこの本の作者であるジョージ・アキタという妖怪
(真珠湾攻撃時にハワイにいたらしい)は、近代日本政治史研究の
世界的泰斗らしい。

こんな恥知らずの大嘘は噴飯ものである。

はっきり言わせてもらうが
植民地支配を肯定する真っ当な
歴史家など存在しない。


そもそも、近代国家は自国の生存と発展のために
植民地主義(帝国主義)を採用し、他国を侵略してきた
というのが、世界史研究の結果、判明した事実なのであり、
大日本帝国の他国の併合も一連の流れに位置づけられる。

既存の研究成果を完全に無視しない限り、
植民地政策の美化などありえないのである。

そんなに朝鮮のために身を粉にして働いたというならば、
最初から併合もしないし独立を阻止しないだろと
赤子の頭でも想像できるものだが、この世界的泰斗とやらは考えもしないらしい。

私は近代史が専門だが、この男の名前は今まで聞いたこともなかった。
実際、こいつの論文を一切読んだ覚えも他の研究者に使われた覚えも
なかったし、Amazonでもこいつの日本史の本など見たことがなかった。

そこで調べてみたところ、驚愕の事実がわかった。
この男、あの極右のペテン師、慰安婦をはじめ大日本帝国の犯罪を
ことごとく隠蔽しようとし、被害者の心を何千何万回も凌辱してきた
あの櫻井よし子の恩師だったのだ。

そして、台湾支配のエリート養成所としてスタートし、
櫻井レベルのレイプ魔を沢山教授として召抱えている拓殖大学
に御呼ばれして講演会を開いちゃったりしているのだ。

とてもじゃないが、この大学やレイプ魔どもがしているのは
歴史学そのものへ対する冒とくに他ならず、自分が歴史学者だと
自覚している人間ならば、一切かかわろうとしないだろう。

ところがこの妖怪はレイプ魔よし子と対談までする始末で、
しかも明治日本(大日本帝国)の美化という現歴史学では
完全に否定されている解釈を押し付けてくるという醜態をさらしている。

現在の主流解釈はナショナリズムに根ざしたねつ造などと
よくもまぁ日本人の誇りだの愛国だのを連呼する馬鹿どもと
つるんでおきながら、人が必死の思いで完成させた研究を
コケにできるものである。今年で87歳のはずだが、とっとと
鬼籍に入ってほしいものだ。老害極まれりである。

こういう生ける怨霊を持ち上げる煽り文句を平気で
書く草思社はとっとともう一度倒産すべきだろう。

ここに限った話ではない。中央公論社も筑摩書房も
いい加減な情報を売りつける詐欺集団はいずれも
一度は潰れているのである。そのくせ「新社」と称して
墓からよみがえり、前より一層でたらめを垂れ流すその様は
まさにゾンビそのものだ。こういうゾンビ会社は自分たちが
恥の多い生き方をしていると自覚しなければならないだろう。

キャロライン・ケネディおよびテレビ朝日について

2013-09-20 20:16:20 | マスコミ批判
ピッグズ湾事件(キューバへのアメリカ侵略作戦失敗事件)の際に
CIAに対してキューバを侵略したことではなく、失敗したことについて
激怒したというエピソードを知って以来、J・F・ケネディは私の中で
ニクソンやレーガンに並ぶほどの冷血人間として覚えているのですが、
その娘が今日のワイドショーで絶賛されているのを見て気味が悪い思いをしました。


くだんの番組、娘ケネディが日本とアメリカ双方の利益をかんがみた
意見を発言♪と報道していたのですが、発言の内容を見れば、

TPP→アメリカの製品がより輸出されるよう専念(米国の利益優先)
沖縄基地問題→日米安保の強化(つまり基地継続。場合によっては増設)
尖閣→日中間の問題だ(アメリカは関与したくない)

と、どー考えても日本の都合なんて知ったこっちゃねーだろとしか言えないんですが……

当然の話ですが、娘は政府の代表として発言をしているわけで、
彼女自身の意見を話しているわけじゃないんですよね。

上の発言だって、これまでのアメリカの見解を
そのまま伝えているだけですよ。こういう何でもない言葉を
あたかもケネディの娘だからこそ言える見識高い発言として
吹聴して回るテレビ朝日って一体なんなんでしょうね?

8月15日のNHKスペシャルについて

2013-08-17 20:39:27 | マスコミ批判
数年前、NHKが安部晋三に簡単に屈服して
慰安婦特集の内容を改ざんしてしまってから、いよいよもって
このテレビ局は民営とは名ばかりの国営テレビだなと思っていたのだが、
先日の終戦記念日に放送された安全保障の是非を問う討論会には正直驚かされた。


こんなにあからさまな出来レースもないからである。

まず、出演者が岡本行夫、半藤一利、伊勢崎賢治、
土井香苗、宇野常寛と狙ったかのような顔揃いで、
この中には浅井基文氏や梅林宏道氏、大西広氏のような
近年の中国や北朝鮮といった仮想敵国に対する嵐のような
バッシングとデマゴーグスに反対意見を唱える人間が一人もない。

要するに、反北朝鮮で固められていて、
北朝鮮にも言い分があるんじゃないの?とか
北朝鮮に対する日本の報道はおかしいよと言う人は
初めから除外されているのである。

そういうわけだから、中国や北朝鮮は危険だという認識を
前提に議論が進むわけで、当然、国を守るためには軍事化と
同盟強化はやむを得ないという、てめぇら自民党の回し者か
と問いかけたくなる方向へ進んでいったのである。


正直、旧ソ連の兵器を使いまわししている北朝鮮と
最新鋭の軍艦と通常兵器で装備しているアメリカや日本の
どっちが危険かわからないなんてことはないだろう。

特にアメリカは普天間基地の移転にもの申しただけで、
強硬態度を取ってきた国で、怪しいという理由だけで
イラクにクラスター爆弾を投下した国である。

沖縄那覇市の市長を務めた瀬長亀次郎氏は、
沖縄の占領統治は日本がアメリカに反旗を翻したさいの
戦略拠点になっていたと回顧している。

つまり、日米安保同盟というのは、アメリカに攻撃されないために
奴隷契約を結んでいるものであるのだが、そういう意見は終始なかった。


そういう小さなコップの中で繰り広げられる舌戦が
はたして有益になるかと考えると非常に怪しいものである。


私は以前このブログで北朝鮮の領海ギリギリの地域で
アメリカと韓国が20万以上の大群で、しかも核爆撃可能な
最新戦闘機をもっての軍事演習をしており、何だかんだで
結局、人工衛星を飛ばしただけの北朝鮮と比べると、よっぽど
こちら側のほうが物騒じゃないかと主張した。

今月の6日、つまり8月6日の原爆の日に海上自衛隊は
「いずも」という旧日本海軍の軍艦と同名の戦艦の進水式を行った。

これを日本は「護衛艦」と称しているが、この戦艦は
英国、イタリア、スペインの一部現役空母よりも大きく、
ヘリ14機が搭載可能で、その気になれば戦闘機の搭載も可能だ。

しかも進水式では旧日本軍が使用した旗、旭日旗が掲げられたのである。
これで平和の国、ニッポンなどと言われて信じる国がどこにある?


筆者と立場は異なりますが参考になる情報が載っているので一応。
ttp://ameblo.jp/sniper1968/entry-11587665287.html


本来なら、こういう前提の認識に対して異議を唱えることが
必要であるはずなのに、中国危険、北朝鮮悪魔、さぁどうする?
といった議論なのである。そういう問いかけなら自然と答えは
軍備拡張や同盟強化を考える人が出てくるに決まってる。

アンケート調査では相手に自分が望むような答えを選ばせる
問いかけ(例えば、戦争にどちらかといえば反対ですか、
それとも絶対に賛成ですかといえば、答えは自ずと前者になる)
はご法度なのに、よりによって敗戦記念日にそういう番組をやるのが
仮にもプロのジャーナリズムを気取っている連中のすることか?

とまぁ、私に言わせれば露骨なやらせ番組だったのだが、
こういう番組を極右が見ると全く別の評価になるらしい。

ttp://omoixtukiritekitou.blog79.fc2.com/blog-entry-2124.html

ブログのデザインからしてネット右翼の雰囲気を醸し出しているが、
この人の面白いコメントが、岩田温専任講師(こんな奴でも専任講師
になれるんですね。本当に大学って保守思想には甘甘だなぁ)だけを
保守派に入れていること。対北朝鮮政策を考えれば、
ここにいる連中は全員、保守派なんだけどな。


一応パネラーを紹介すると、岡本行夫は元外交官で
バリバリの従米保守、半藤一利は文芸春秋の編集長を務め、
その後取締役になった作家だが、彼は基本的に昭和は悪いが
明治は良いという典型的な司馬史観の持ち主で、大日本帝国自体に
問題があったという基本的な事実を認知していない。

伊勢崎賢治は平和のために軍が必要なんだと語っているし、
土井香苗はシリアやリビア、北朝鮮といった途上国への経済制裁や政治的圧力を
全力で支持していて、宇野常寛は気鋭の保守派論客と騒がれているが、元々は
ただのヲタクで文芸評論で大賞を獲ったのをきっかけに出しゃばっている男だ。
ついでにいえば、こいつは中曽根の写真を自分のブログに飾っていたりする。


・・・・こう書くと、本当にろくでもないやつばっかりだなぁ(汗
この人選をした奴のセンスに脱帽するぜ。


まぁ、脱線してしまったのだけれども、上に紹介したネトウヨの
意見はどうでもいいんだけれども、やっぱり半藤や土井のような
連中は今の保守派にとっては恰好のネタなのである。


一見すると議論しているように見えるのだが、
実際には勝てる相手を選んでゲームをしているのだ。

マリオで言えば、ファイアでなければ倒せないトゲゾーやゲッソー
ではなくてクリボー・ノコノコを呼んできているのである。

橋下徹と山口二郎の「討論」の時にも感じたのだが、
反共左翼(基本的には反共なので、場合によっては簡単に
保守派と同調してしまう左翼)って共産党系の論客を排除する
割には対抗勢力としては役不足に感じてならない。

共産党も領土問題に関しては竹島は植民地問題として
解決する、尖閣・北方領土は自国のもの(これは70年代以前から
一貫してこう主張していた)という態度をとっているので、
かならずしも反発しているわけではないが、少なくとも安全保障に
関しては、現在の日米の上下関係を踏まえれば、米国の侵略戦争に
参加するのは必定なので断固反対という立場を取っている。
防衛に関しては和平外交と民間支援によって
各国との平和友好関係の構築を軸にして考えている。


それに比べると半藤氏をはじめとした反共(=戦後)左翼は
「日本が危なくなった時にどうするか」といった議題の立て方自体が
問題で「日本が危なくならないためにどうするか」といった議題に
しろとすら言わないのである。要するに、この討論会の欺瞞的な
ものは、予防策と緊急策を混同している点にあり、我々がまず
話さなければならないのは予防策なのだと言ってやればいいのに、
それができないのである。

「よその国が攻めてきたらどうするの?」じゃなくて
「よその国が攻めさせないためにはどうするの?」としなければいけないと
 はっきり言えないあたりが本当に問題だなと思わずにはいられない。


 よその国が攻めてくるならば、軍備の拡張と軍事同盟の強化以外に
 考えれないだろう。だが、攻めさせないならば、外交による
 友好関係の構築とか、日本の経済力を活性化させて国際経済上
 混乱を起こさせてはならない場所にさせるとか色々考えられるわけだ。

 その点で考えれば、安倍の靖国外交や麻生のナチス発言など、
 他国に脅しをかける以外の何物でもなく、そういう日ごろの行いを
 改めさせるのが一番基本的かつ確実な安全保障になるのである。

 私は軍事問題を「安全保障」と言い換える詐欺的レトリックに対して
 本当に辟易しているのだが、何も安全を守るために武器だけが必要な
 わけじゃないんだよということを知っておいてほしいものである。

 最後になるが、私としては安全を本気で構築するのならば
 向こうの安全も保障しなければならないと考えている。

 すなわち東アジア全国加盟の不戦・軍縮同盟の設立が
 究極的には必要となるだろうと思う。

 また、今の日本の情報力は脆弱極まりなくて、
 韓国や米国に頼りっぱなしであり、確かな情報機関、
 CIAのような陰謀機関ではなく、市民に向けた情報公開を前提にした
 情報機関を構築しなければならない。そう思うのである。

露骨なプロバガンダについて

2013-06-27 23:32:45 | マスコミ批判
元来、プロバガンダ(宣伝)とは単なる宣伝行為を指す言葉で
もともとは自分たちの主張を広めるという良い意味で使われていました。

それがいつしか嘘とかデマと同義にされてしまったわけですが、
今日、さる有名書店で見た陳列は、まさにプロバガンダだなと
思いました。

『チャーチル 不屈のリーダーシップ』という帯紙に
「偉人の伝記」と紹介される本が大量に並ぶ一方で、
そのすぐ右隣りには「ろくでなしのロシア」という
現代ロシアおよびプーチン批判本が山積みされているんですよ。

イギリスのチャーチルだって植民地国に対しては
相当あくどいことをしたはずなんですが、こうも露骨に
「共産主義国ダメ!資本主義国イエス!」
という並べ方で宣伝されると、やっぱこういう市場の場で
中立的なポーズをとりながら露骨に権力側に与した商売が
されていくのだなと驚きました。

よくよく考えれば、プロメテウスの罠なんていう
反原発のポーズをとった連載をしている朝日新聞が
震災が起きる前の2009年の時点で経産省の原発推進
広告をでかでかと掲載していましたし、こういう無色の
ふりをして、著しくドス黒い宣伝がなされているんですよね。

日本における言論弾圧について

2013-06-27 23:21:18 | マスコミ批判
今の日本は北朝鮮性悪説論者が絶対視される風潮にありますが、
そういう中で、実のところ北朝鮮は国際的に見れば最も弱い立場
にある国であって、近年の外交は弱国に対する強国の独善的な
攻撃なんだという主張をしているサイトもわずかですが存在します。

その中の一つが在日コリアンの方が書いている
スーパーゲームズワークショップという言論サイトです。

原発問題などでは、若干、それはどうよと思う点も
あるのですが、基本的には頷けるものが多く、
かつ右も左も非民主主義国への攻撃の手をやめない
この日本の論壇において、全く別のベクトルから現代の
国際問題を描く、すなわち弱国の立場から世界を
映すというこのサイトは非常に価値あるものだと思います。

さて、このサイト、先日、石丸次郎なる自他称「北朝鮮の専門家」
によって攻撃を受け、強制的にブログを凍結されました

この事件の前にあった朝鮮新報へのサイバーテロといい、
こういう有無を言わさぬ圧殺というのが実際に行われているのですよね。

共産主義国は言論の自由を侵害しているというのが
お決まりのセリフですが、自由主義国だってそれに
負けず劣らず弾圧をしていますよ。

共産主義国では言論弾圧は政府の手によって行われますが
自由主義国では民間の手によって自発的に行われます。
しかも、個人の手によるものの場合、それがどれだけ
悪質であっても、個人的な問題として解決され、
決して全体的な問題であるという解釈はされません。
(意図的にこのような解釈を排除する動きがここに生じます)

そのプロセスが民主的である以上、その問題性を指摘される
ことは少なく、ある意味、共産主義国のそれより悪質な排除とも言えましょう。

正直、巷で言われる学校でのいじめだって、社会にはびこる
この手の民主主義的かつ自由に行われている差別が
縮図となったものであり、根本的な問題を解決しなければ
どんなに対策を練ったところで焼け石に水なんですよね。

こういうラディカルなことばっかり言っていると、
昔の全共闘世代と同一視されるんじゃないかと不安げでは
あるのですが(あー言う信念がない暴力集団は凄く嫌いです)、
新聞やテレビだけでなくインターネットにおいても、やがて
言論検閲が民主的に非イデオロギー的に行われるような気がしてなりません。
(現に既に何件か発生しているし)

コマネチについて

2013-04-06 23:24:11 | マスコミ批判
コマネチというと、私はビートたけしが昔やっていた一発芸らしい
という認識しかなかったのですが、数年前にルーマニアの体操選手で
亡命者だったということをTVで知り大変驚いた記憶があります。

ところで、この番組は池上彰氏が解説していたのですが、
その際に、コマネチをチャウシェスク大統領の二男が愛人に
欲したので亡命したという説明がされていました。

その時は、「へぇ~すごい国だったんだなー」と思いましたが、
その後、チャウシェスク大統領は核廃絶に熱心で、東欧崩壊以前には
完全雇用と強力な福祉システムを構築していたという事実を知り、
かつ現在のルーマニアの4割はかつての社会主義体制を望んでいる
という結果から、どうもこの国は悪魔が支配していたわけではないと
最近、感じるようになってきたわけです。

そして今日、そういえばコマネチの亡命って本当のところ
どうなんだろうなーと調べてみたら、なんと……なんと…

愛人を強要されて亡命したという説は
本人が否定していました。


出所がどこかわかりませんが、どうも当時の
週刊誌が報道した内容だったんじゃないでしょうか?
東欧の有名な体操選手が亡命したという事実は美味しい飯のタネですし。

私は震災が起きる前から池上さんの解説って肝心の部分を
話さないなー(原発や小選挙区制など)と感じていたけれど、
まさか、こんなデマをVTRで再現したうえに独裁者の国家が
どーたらこーたらと説明していたとは思っていませんでした。

この事実を池上さんが知らないはずがない。
意図的に無視したのでしょう。

こういう内容をゴールデンで流す国って
本当に人間が自由に生きていると言えるのでしょうか?


正直、今日までルーマニアのイメージに疑問を抱いていた
私ですら何も知らずに生きていたわけで、
ましてや一般人ならなおさらでしょう。

社会的には著名なジャーナリストがご飯の時間に
流す「共産主義=悪」という論調に誰も疑問を抱かず
そのイメージを受け入れてこれからも生きるのが
日本の現実であって、大変恐ろしい事態だと思います。

私は前々から、反共バッシングの決まり文句の
「民主化」とか「自由」には非常に懐疑的だったけれど、
この現状を前にして、むしろ自由を知らず知らずに
失っているのは我々じゃないかと感じずにはいられません。

朝日の記事がひどい

2012-09-22 19:07:17 | マスコミ批判
http://www.asahi.com/international/intro/TKY201209210672.html?id1=2&id2=cabcajcc

世間一般では、朝日新聞は左翼ということで通っているのだが、
実際の朝日は政財界の言い分をそのまま伝えるだけのゴミくずで、
それは、ここ最近の反日デモにも大きく表れている。

上の記事を要約すると、反日デモに便乗して賃上げやストが多発しているが、
キヤノン中国工場の担当者は、「トップクラスの給料なのに」と戸惑っているらしい。

この記者は、キャノン側の意見は載せる一方で、では具体的に中国人労働者の
平均収入はどれくらいかも、実際にキヤノン工場労働者がどれほど取得しているか
も全く載せていない。

雇用側が自分たちに都合の悪い情報を流さないのは良くあることだ。
「トップクラスの給料」というのは発言者自身の感想であり、事実ではない。

発言者にとっては「トップクラス」であっても、そもそも平均賃金が
とても家族一世帯が安心して暮らせる金額ではないとしたら?

何を基準にトップとしているのか?

このような点について何一つ調べもせず、人事の言葉を
そのままコピー&ペーストして記事として載せてしまっているのである。

このような状態だから、経産省が「原発は安全」と言ったら
そのまま広告を載せて宣伝係を演じ、福島で事故が起きたとたんに
「プロメテウスの罠」などという、あたかも自分は関与していないかの
ような企画が載せられるのだろう。

消費税に関しても大飯原発にしても、すべて権力側の言い分を
そっくりそのまま繰り返して喧伝している。

そもそも、労働運動というのは、少なくとも日本においては
働くすべての人に認められた権利だ。それを行使することに
苦言を呈する記事を載せるとは言語道断である。

今回の騒動は、日常的な外資企業に対する不満が根底にあり、
国内における日本人雇用者と中国人労働者の経済格差が背景として
あるのではと私は述べてきた。

そのような点にスポットも当てず、賃上げや職場環境の向上を
目指す人々に対して、「便乗」などという言葉を用いて
こき下ろす。どうしてこうまで堕ちてしまったのかと不思議でならない。

消費税増税を主張していた朝日新聞

2012-08-17 18:08:59 | マスコミ批判
http://3coco.org/a/modules/d3pipes/index.php?page=clipping&clipping_id=3340

先日の記事で、消費税増税はマニフェスト違反なのに、
なぜ朝日新聞は批判しないのかと書いたばかりだが、過去の社説を
読んで、愕然とした。

上の社説サイトのページを読めばわかるように、
朝日新聞は、増税案に支持どころか増税せよと提言していたのである。


朝刊では、さしさわりのない表現で留めておき、
夕刊の社説では、本音をさらす。実に卑怯なことこの上ない。


消費税増税よりも先に、年々、減税してきた高額所得者、大企業
に有利な1000万以上の所得税減税と大企業に対する法人税減税を取りやめるのが
先だという単純な事実をなぜこうまで無視することが出来るのだろう。

消費税が上がっても、株式にかかる配当税、あるいは相続税、所得税が
減額されては意味がないし、現に、ここ数年の日本は、国も消費者も
財産が減ったのに、企業の内部留保だけが増大しているのである。

この種の事実を一切知らせずに、社会保障のために
増税だ!というかなり矛盾した理屈を唱えるのは一体どこの馬鹿か?


社会保障費は年々削減され、軍事費は上乗せされ、
その上での此度の増税である。そもそも、個人が自由に生活できれば
社会保障など、微々たる額で十分なのである。

それが、個人の生活を貧窮化させて、その埋め合わせで
社会保障を拡大させようなどとは、順序が逆だ。

本来は、個人の生活を豊かにさせ、その代わりに
社会保障を本当に必要な人間のためだけに行うのである。

一体全体、いつから新聞はここまで無恥になったのだろう?
情報に最も近いはずの彼らがこのような馬鹿馬鹿しい見解を
唱えるのは、怒りやあきれよりも先に、恐怖を感じてしまう。