時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

朝日の記事がひどい

2012-09-22 19:07:17 | マスコミ批判
http://www.asahi.com/international/intro/TKY201209210672.html?id1=2&id2=cabcajcc

世間一般では、朝日新聞は左翼ということで通っているのだが、
実際の朝日は政財界の言い分をそのまま伝えるだけのゴミくずで、
それは、ここ最近の反日デモにも大きく表れている。

上の記事を要約すると、反日デモに便乗して賃上げやストが多発しているが、
キヤノン中国工場の担当者は、「トップクラスの給料なのに」と戸惑っているらしい。

この記者は、キャノン側の意見は載せる一方で、では具体的に中国人労働者の
平均収入はどれくらいかも、実際にキヤノン工場労働者がどれほど取得しているか
も全く載せていない。

雇用側が自分たちに都合の悪い情報を流さないのは良くあることだ。
「トップクラスの給料」というのは発言者自身の感想であり、事実ではない。

発言者にとっては「トップクラス」であっても、そもそも平均賃金が
とても家族一世帯が安心して暮らせる金額ではないとしたら?

何を基準にトップとしているのか?

このような点について何一つ調べもせず、人事の言葉を
そのままコピー&ペーストして記事として載せてしまっているのである。

このような状態だから、経産省が「原発は安全」と言ったら
そのまま広告を載せて宣伝係を演じ、福島で事故が起きたとたんに
「プロメテウスの罠」などという、あたかも自分は関与していないかの
ような企画が載せられるのだろう。

消費税に関しても大飯原発にしても、すべて権力側の言い分を
そっくりそのまま繰り返して喧伝している。

そもそも、労働運動というのは、少なくとも日本においては
働くすべての人に認められた権利だ。それを行使することに
苦言を呈する記事を載せるとは言語道断である。

今回の騒動は、日常的な外資企業に対する不満が根底にあり、
国内における日本人雇用者と中国人労働者の経済格差が背景として
あるのではと私は述べてきた。

そのような点にスポットも当てず、賃上げや職場環境の向上を
目指す人々に対して、「便乗」などという言葉を用いて
こき下ろす。どうしてこうまで堕ちてしまったのかと不思議でならない。

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