貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

田原市保美 潮 音 寺 ①芭蕉三吟句碑と杜国の墓碑!

2024-07-05 10:03:49 | 日記
令和6年7月5日(金)
田原市保美  潮 音 寺  ①       
 潮音寺は、1370年頃の創建寺。
<本堂>

 本堂の左手に芭蕉の三吟句碑がある。

<芭蕉第三吟句碑>

「麦生えて 
   能隠家や 
      畑村」
       芭蕉
「冬をさかりに
      椿咲く也」    
          越人
「昼の空 
   蚤かむ犬の 
      寝かへりて」 
          野仁 
 野仁は、杜国の別号。
 三吟句碑の左下に
杜国の墓碑がある。
<杜国の墓碑>

 杜国は、
通称を坪井庄兵衛といい、
名古屋の御園町で壺屋という
米穀商を手広く営む傍ら、
町総代をも勤める豪商であった。
 貞享元年(1684)、
芭蕉の「野ざらし紀行」の帰途、
名古屋で作られた連句集
「冬の日五歌仙」に
作者の一人として加わった杜國は、
尾張俳諧の重鎮として
その名を馳せていたが、
貞享2年、
ご法度とされていた米延商
(空米売買)の科により、
家財没収のうえ所払いとなる。
<杜国墓碑と三吟句碑についての説明>

 そして、この地、畠村に移り住み、
程なく保美の里に隠棲することになる。
~つづく。