貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

林徳寺:髑髏の舞か人生は?

2023-02-06 11:10:25 | 日記
令和5年2月6日(月)
新潟市: 林 徳 寺  
  
 参拝の時、
帽子を脇に挟んだいたのを
落としたらしい。
 墓参の年配のご夫婦が
車まで届けて下さる。
 有難し!
 鐘楼門も珍しい!

 親鸞上人像が何とも映えるお寺。
 
 本堂左側の墓地を背に、
右側に新碑、
左側に旧碑の2基が立っている。
<手前が旧句碑、後ろが新句碑>

 200年ほど前に建てられた
旧碑が風化し、
読みにくくなったため、
1988年の秋、
同じ句を右横に再建される。

 
 句は、
芭蕉が『奥の細道』の途次、
林徳寺に立ち寄った際の作。
 1803(享和3)年の火災で
一切の資料が消失してしまったと
碑裏に記載。 
 新碑の文字は
もともと林徳寺にあったもので、
筆者は不明。
 芭蕉の句は、
「稲妻や 
  顔の処が 
    芒の穂」

※美しい姿で舞っていると
見るうちに、
稲妻が 
一閃すれば
顔の所が芒の穂
(小野小町の骸骨が詠んだという歌を
ふまえている。)
だったという意。 
「人生は髑髏(どくろ)の舞の如し」
という観念句。