あすなろ

塾長日記

騙しの手口

2010-10-06 16:31:58 | Weblog
怪しい商法、騙しの手口
 夏になる頃のことである86歳の母親のところへ30年も前に買っただけで塩漬けになっていた那須の土地が売れたと見知らぬ不動産屋から電話があった。『那須の土地が800万円で売れたそうだ』と母親が言う。詐欺、騙しのテクニック等の話は、たくさん読んでしっていた。しかしいざこういう話が自分のところへ転がってくると、少しは本当かもと思ってしまう。慾だね。まして、こういう風にカネ詰まりの時は800万円だ。那須のその土地の評価額は本当は100坪2万8千円なのにね。結局、相手は『売るのに』あれさっきは『売れた』といったのにね。『草むしりに80万円すぐ振り込んで』というものだった。86歳でも『この前売れたと言ったじゃない。それに不動産売買で売る方がお金を出すということはあり得ない』などと知り合いの不動産屋に聞いた知識を披露して、相手は、びっくりしてそのまま電話を切った。事なきを得たけれど、今まで詐欺にあうという『なんで、バカじゃないの』と思っていた。しかし目の前に800万なんていう額をいきなり表示されると人はクラクラしてしまう。
清水一行、最終名義人は普通の人間が億だ。手数料7千万だという世界に次々に個人もその人生も翻弄されていく様子が描かれている

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