あすなろ

塾長日記

こけしの呪い

2009-05-17 17:34:20 | Weblog
都市伝説、こけしの呪い
こけしは子消しと書いてね。集めちゃいけないのに、ボクの叔父は一生かけて、集めやがった。こけしは昔子供が生まれると育てられないとき『間引き』するでしょ。『子消す』わけね。それを名前もないまま薪に顔を彫ったわけだ。それすら貧しくてお土産として売ってしまった。叔父が亡くなった後、どうするんだと思っていた時、地震がきて四畳半に立ててあったこけしの全部が倒れてしまったことがあったな。次の日『面倒くせえな』と思ってその部屋に行くとこけしが全部立っていたということがあった。しばらくしてその部屋に入るとこけしは全部倒れていて、障子も全部破れていた。この時は本当に悲鳴をあげた。この時は実は黒猫が迷い込んで出口を求めて、大暴れしたということが黒い毛が方々についていたので判明した。
月日は流れて、その叔父のものを整理するのにこけしがいるからね。叔父の眠っている多磨墓地に線香をあげてきたのさ。
昨日、妹たちと4人で押入れを片づけていたら、巨大な箱が出てきて、重くて動かない。またこけしかよと思って開けたら、本でそれが永井荷風初版とかアートシアターの全部のパンフとか、小津安二郎論やはり初版とか40年前で4800円の値段が付いているんだ。墓参りしたから叔父さんが宝のありかを教えてくれたのかなぁ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿