お礼にブドウを送った方から「ふる里の 紫だいて 葡萄来る」と一句添えた葉書をいただいた。何と素敵な礼状で感激した。こんな風にさっと一句詠めたらと思う。前に連句をしようと誘われてメールでやり取りしたことがあったが、一句がなかなか出てこないものである。庭のツリバナが今年も一番に紅葉して赤い実がかわゆく風に揺れている。増穂の「ギャラリーＨＡＮ」で去年珍しい蓼と言われて、もらって来たのが咲き始めた。山野草好きのお客様から「サクラタデ」と教えてもらった。よく見ると桜の花のようなかわいい花がついている。秋海棠も葉の裏の赤いのと２種類が咲いて、切り戻したトリカブトも濃い紫が美しい。
「秋風そよそよ袖はらい～意気おうようとうそぶけば～」と運動会で９年間歌っていた。９月になると思いだす。「くれない燃ゆる飛騨の山～」ともあった。小学校１年ｊから中学３年までなんて難しく奥ゆかしい歌詞を歌っていたもんだとも思う。清里も風が秋を運び、花々が秋を告げ始めた。ミューの庭もツリバナが一番に色ずき、何年か前に平湯峠でもらってきたサラシナショウマの花も咲き始めた。友人夫妻に連れて行ってもらったお店で、生まれて初めてうどの花の天ぷらを食べた。野草なども大概天ぷらにすると食べられると聞いてはいたが、ウドの花も何だろうと思わせてなかなかいいもんだと感心した。
（写真はツリバナ・サラシナショウマ・ウドの花）