いつだったか、今頃の季節だったと思う。林の脇の道に車を止めてカメラを持って何かを見ている人がいた。私も車を止めて「何がいるんですか」と聞いたら「木の芽を見ているんです」と言われた。色々な人がいるものだと感心しながら帰ってきた。それ以来何となく気になる木の芽達。よく見るとなかなか面白い、猫柳と間違えてしまうように銀色の毛に包まれたこぶしの芽、大きくて力強い。木の葉が散るときにはもう春に備えてしっかり芽が出ている。寒いけど芽たちに会いに行ってこようかな。
朝起きると部屋の温度計は１度を指している。ロビーはマイナス２度。寒い日が続いている。水道の蛇口を開けるのが怖い。今朝は少し暖かかったのか大丈夫だったが、昨日・一昨日と水が出なかった。あわてて貯水槽に飛んでいって見ると、ポンプに故障のランプがついている。復旧ボタンを押すとポンプが回りだしホッとする。お客様がない時なので、少し気は楽だが、原因を突き止めてきちんとしておかないと、いつもドキドキしていなくてはならない。毎年この季節にお世話になる「須原ポンプ」に「安心できるようにして下さい」とお願いした。友人たちも外は大丈夫だったが家の中の蛇口が凍った等々。雪のない冬は寒い。
お正月は大寒波が来ると予報されていたので、また大雪になったらどうしょうと思っていた。山陰地方は予想通りの寒波だったようだが、三が日清里は割と暖かでお天気も良くありがたかった。いつも３１日、紅白歌合戦が終わるころになると、もうすぐ今年も終わり新しい年が来るんだとわくわくしていた。年々、ワクワク感は小さくなってはいたが、今年はワクともしなかった。夕べと同じように過ぎているだけなのに大きく違う。２０１１年も良い年であるように………