お世話になった田舎の親戚のお通夜とお葬式に行ってきた。安房トンネルを抜けると平湯はまだ雪が1m以上積もっていた。故郷は浄土真宗が多く、お通夜はみんなで30分位お経をあげて、その後お坊さんの法話を聞いた。久しぶりに聞くお経で、故人の若かりし日の事や私の子供の頃を思い出しながら聞いていた。法話ではお通夜やお葬式は故人を偲びながら自分の人生を改めて考える場でもあるといわれたことが心に残った。50年ぶりに会った人や懐かしい人たちに会えて、出会わせてもらえる場でもあるのだと改めて思った。若い日「戦艦大和」に乗っていたという。幻の大和に乗って天国に行ったのだろう。入院して4日、行年84歳。あやかりたい最後である。
昨日は夕食の後、突然のミニコンサートになった。中学2年生の少年の弾く若々しく力強いピアノの調べが、ダイニングルームいっぱいに響き渡った。「乙女の祈り」とドビッシーの曲を弾いてくれた。題名も言ってくれたのだが、今日まで覚えていられなく思い出せない。初めてのお客様だったが、ピアノがあるのでミューを選んでくださったそうだ。他のお客様が夕食前に練習していたのを聞いて、リクエストしたのに答えてくれたのだ。薪ストーブが赤々と燃え、ピアノの音色が体中に降り注ぐようでとても心地良かった。ありがとう!中学2年生!いつの日かまたぜひ聞かせて欲しい。