一週間前、ごみを出していたら薪小屋でコトンと音がした。振り返ると子猫が4匹薪の上にいた。どうしたのかと驚いたが、その何日か前から春に生まれたのかと思う大きさの猫が裏口に来ていた。
野良猫のトラにねだられて、牛乳とカリカリを置いてやっていたので、それを食べに来て偵察していたのだろうか。その猫がお母さんだった。
どこからか分からないが引っ越してきたようで、4匹が重なり合ってかわいかった。クロ・パンダ・キジトラが2匹。1日に何度も見に行き、このところの私の楽しみだった。子猫の缶詰を買いに行く暇がなかったので、ムムの老猫用の猫缶(柔らかくトロトロしている)を置いたりして、母猫にもたっぷりカリカリを切らさないようにしていた。
今朝見たら、なんか静かでクロしかいなかった。昨日、猫好きの近所の人と「黒猫がもらいたいね~」「とるなら今よ」と話していたのを聞いていたのか、また引越しを始めたようだった。クロが一番臆病なようで最後になったのだろう。母猫がやってきて子猫を呼ぶのだが、なかなか薪小屋から出ようとしない、エイッとばかりに母猫が子猫の首筋を銜えて薪小屋から引きずり出して連れて行った。途中で落としたのでチャンスかと思って拾ったが、子猫が嫌がったので放してやった。小柄な母猫が必死で子猫を銜えていくさまは何ともいえなかった。「4匹も育てられるの?クロ置いて行ってよ~」と言ったけど分かってくれなかった。
この間20分ぐらい、仕事を放り出して見届けた。初めて見る猫のお引越し。