
10年ぐらい前だったと思うが「フライド・グリーン・トマト」という映画を見た。1940年ごろのアメリカアラバマ州の話。あらすじもよく覚えていないが、何かの話からこの映画のことになると良かったよねーと言うことになる。明るい透明な緑色の風景と語り手の老女と彼女の少女時代が思い浮かぶ。心に残った映画のひとつである。この間月に一度行っている料理教室でそのフライド・グリーン・トマトを食べたのだ。食べてみたいと思ってはいたが今ごろこんなところで食べることになるとはなんとも不思議。東京ではグリーントマトが手に入らなかった。今ごろのもう赤くならないトマトを輪切りにしてパン粉をつけて揚げるだけなのだが、トマトではない濃厚なさっぱりした味がした。