庭の雪はすっかり溶けて、いつもの年と同じようにあちこちからモコ・モコモコと落ち葉を押し上げてチオノドクサ・水仙・チュウリップ等々が顔を出している。大雪のせいか今年は特にうれしい。薔薇や小さい木達の枝がずいぶん折れている。やっと70センチ位になったロウバイも太いほうの枝が折れていた。
おととしの夏アルバイトをしてくれた実沙ちゃんが1週間遊びに来た。ナナを良く可愛がってくれて、ナナも覚えていて甘えていた。日向ぼっこをしながら本を読んでいる実沙ちゃんの隣でナナは幸せそうに寝そべっていた。見かけで損をしているナナだが、とっても甘えん坊である。リース屋のお兄さんは「この犬が雌なんておかしい」と言う。
娘のいない私も楽しかった。2人で着物を着て出かけたりもして、女の子がいる楽しみを味わせてもらった。この春から大学院に行くそうだ。素敵な人になって欲しい。
やっと融けかかっていたのに、5日にまた15㎝以上雪が降った。前回はどうしようもなく駐車場の雪かきは重機を持っている近所の人にお願いしたが、今回は何とか自分で駐車場の雪も片付けた。芽を出していた福寿草もまた雪の中に。12日からの暖かさと雨で庭の雪は随分とけた。福寿草は花をつけていたし、水仙の芽もあちこちに出ている。雪の下で春はしっかり準備されていた。
4月以前に予約を頂いていた方に、料金改定のお知らせの手紙を出した。1人の方から
「宿泊料金改訂お知らせのお手紙送っていただきありがとうございます。お支払いする方としては少しでも安い方が有り難いのですが、長い間同じ料金で頑張ってこられた訳ですし、4月より消費税も上がることですから丁度良い機会なのではないでしょうか。ミューさんにお伺いするのを毎年楽しみにしておりますので、これからも気力と体力の続く限り頑張ってください。」
とメールを頂いた。
嬉しかった~ホッとした。こんな風に言っていただいて元気が出た。見かけより気の小さい私は不安でドキドキして少し落ち込んでいた。
さあ!春と一緒に元気を出して頑張ろう!
ぎりぎりでやっと決心した。今までも何回か思ったのだが、やれるところまで頑張ってみようと思ってやってきた。4月から消費税8%となるので色々な物が値上げになる。こんな時にと思うのだが、苦渋の決断・宿泊料金を値上げさせてもらうことにした。お客様が今まで通り来てくださると良いのだが・・・・・・・・
此処4日ほどの暖かさで雪がずいぶんと融けた。雪国の雪は固まっては降り、固まっては降りでこんなに容易には融けないが、にわか雪国の清里だからなのか。
雪が融けたツリバナの根元に福寿草が芽を出していた。いつも一番に咲くスノウドロップはまだ雪の下。
日差しはだいぶ前から春。光は暖かく冬の光とは違う。冬の光は透明感があり、春の光はオレンジ色。台所の前の石垣の隙間に根を張っているダンコウバイの芽も膨らんできている。毎年ながら春が待ち遠しい。(写真順に1週間前・今日・福寿草)