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中国で人気高まる“日本の伝統食”

2016-04-04 07:30:00 | 報道/ニュース

3月19日 おはよう日本


中国南部の大都市 広州。
所得の向上に伴って健康意識が高まり
有機栽培の野菜などが売れている。
そして人気が高まっているのが日本の納豆である。
陳列棚に整然と並べられた納豆。
流通網が広いため商品の多くは冷凍にして販売されている。
3個入り1パックが日本円で200円~500円と決して安くはないが
あるスーパーでは半月余りで500パックが売れるなど
暮らしに余裕がある人を中心に浸透し始めている。
「食べたことはないけれど体によいとテレビで言ってたね。」
「日本旅行のお土産でもらいましたが
 匂いは全然気になりませんでした。」
納豆をこよなく愛する人たちも増えている。
広州の郊外に家族4人で暮らす 何潔紅さん。
冷蔵庫を開けるとすべての棚が納豆で埋め尽くされている。
(何潔紅さん)
「1週間に何度も食べるので
 食べ終わったら買い足しています。」
何さんは納豆が健康にいいと聞いて3年前から食べ始めた。
母親も納豆を食べるようになってから体の調子が良いという。
「納豆のにおいが苦手でしたがだんだん食べられるようになりました。
 私は高血なんですが症状が改善したんです。」
納豆人気の先駆けとなったのが広東省にある日系の食品メーカーである。
中国国内で売られている納豆の半分以上がここで生産されている。
責任者の松原一之さん。
12年前から中国で生産された大豆を使い
日本の製法で納豆を作り続けている。
豆腐を発酵した液体に漬けた
若者に人気の臭豆腐という食べもの。
中国ではもともとこうした発酵食品や大豆を用いた料理が庶民の味として広く親しまれてきた。
その中国であれば日本の納豆も受け入れられるのではないか。
松原さんのメーカーは当初主に中国在住の日本人だったターゲットを
中国の人たちへと広げる戦略に打って出た。
(日系食品メーカー 松原一之さん)
「大豆製品は中国の方々はもともと大好きだと思う。
 日本の伝統食品 納豆を食べていただいて
 元気になってほしい。」
独特な匂いがある日本の納豆。
それが苦手だという中国の消費者向けに改良を加えることにした。
匂いが少ない納豆菌を使い
タレを10種類以上の候補の中から厳選。
ごはんと納豆を混ぜ合わせて食べる人が多いことから
日本のものよりもしょっぱい味付けに仕上げた。
さらに遺伝子組み換えではない大豆を使用。
日本と同じ安全基準に基づいて農薬管理を徹底していることも
インターネットなどで積極的にPRしたのである。
その結果 ここ数年生産量は毎年10%程度のペースで増え続け
去年には初めて200万パックを突破。
売上高は販売を始めた12年前と比べて2,5倍に伸びている。
中国から日本を訪れる観光客が増えている今こそ
日本に関心のある中間所得層を中心ににもっと納豆ファンを掘り起こしたい
このメーカーでは2月末日系の商業施設のオープンに合わせて開かれた
日本の商品を紹介するイベントに出店した。
店頭には中国人が好む梅しそやトウガラシのタレを付けた納豆4種類を並べた。
会場を訪れた人は2日間で約6万人。
納豆は初めて、という人も
試食して気にいるとその場で買い求めていた。
「食べてみたらおいしかったです。」
「やみつきになりそうね。」
日本を代表する発酵食品 納豆。
その人気は13億人を抱える巨大市場中国でも着実に広がりつつある。



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